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ZARD 坂井泉水

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ZARD 坂井泉水に関する記事をまとめてみました。
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ZARD 坂井泉水の楽曲「Oh my love」における芸術性の探究

詩とは、感情や情動を言語形式で表現した芸術です。今回は、坂井泉水・作「Oh my love」を鑑賞しました。 「Oh my love」は、故・坂井泉水が作詞し、1994年にリリースされた楽曲で、「ゆるい坂道 自転車押しながら・・」のフレーズで始まる恋の歌です。 詩は、自然や人事を描写し、そこから惹起される感情を味わいます。描写の多くは、視覚や聴覚といった遠隔感覚が用いられます。例えば、俳聖・松尾芭蕉の俳句、「山路来てなにやらゆかしすみれ草」や「古池や蛙飛こむ水のをと」のよ

ZARD 坂井泉水の楽曲「Oh my love」における言葉の意味の創造的ゆらぎ

詩とは、感情や情動を言語形式で表現した芸術です。前回に引き続き、坂井泉水・作「Oh my love」をさらに深く鑑賞しました。 「Oh my love」は、故・坂井泉水が作詞し、1994年にリリースされた楽曲で、「ゆるい坂道 自転車押しながら・・」のフレーズで始まる恋の歌です。 詩人は、新しい表現を求め、言葉の意味に揺らぎを与えます。 この曲のサビの部分に「胸騒ぎ」というフレーズが出てきます。 ・・週末まで待ちきれない そんな胸騒ぎ揺れる午後・・の部分です。 文脈から考

もしも・・・ZARDデビュー30周年記念ストリーミングライブ“What a beautiful memory~30th Anniversary~” が、ヤマイチアツコ・ワールドでシンクロしていたら・・・

2021年2月10日は、ZARDがデビューして30周年の記念日でした。感染禍のなか、故・坂井泉水を偲ぶミュージシャンが集まり、東京国際フォーラムにおいて、無観客の配信ライブが開催されました。 かつての仲間達が、坂井泉水のために、自由で開放的でオリジナルに富んだ生演奏とコーラスを捧げていて、何よりも、ミュージシャン達自身がライブを楽しみ、ステージで躍動していたのが印象的なライブでした。 さて、現世とシンクロしている、陶猫達が住むヤマイチアツコ・ワールドでは、どうだったでしょう

いつも輝いていたね 少年のまま 瞳はMy Friend あなたがそばにいると 何故か素直になれた この距離通り抜ける 風になりたい (ZARD マイフレンド 作詞 坂井泉水) CDジャケットを観てね。 陶布人形:制作 海野千尋

ZARDデビュー30周年記念ストリーミングライブ“What a beautiful memory~30th Anniversary~” 異界との遭遇2

2021年2月10日は、ZARDがデビューして30周年の記念日でした。感染禍のなか、故・坂井泉水をサポートしていたミュージシャンが集まり、東京国際フォーラムにおいて、無観客の配信ライブが開催されました。 それは、2007年5月27日に亡くなった坂井泉水への慰霊のコンサートでもありました。ステージのスクリーンに生前の坂井泉水の映像が流され、ミュージシャンによる丹心を込めた演奏が始まると、永遠の時に支配された異界への幕が開き、幽玄能の舞台への換わっていました。そこは、アバター達

もしも・・・ZARD 故・坂井泉水の歌詞の世界が海野千尋ワールドだったら・・

ZARDの故・坂井泉水は、楽曲の歌詞をとても大切にしてきました。そんな坂井泉水の詩の世界が、もしも・・・海野千尋さんによる陶人形の世界だったら?・・という思念が突然降りて来たので、時空を駆け巡って、現世界と隣接する異界の海野千尋ワールドをのぞいてみました。 まずは、1993年に発表された「揺れる想い」です。 「揺れる想い体じゅうで感じて・・」 海野千尋ワールドは、こちら。 つづいて、1999年発表の「運命のルーレット廻して」です。 「運命のルーレット廻して ずっと君を見て