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オオキバナカタバミだそうです。道端は春ですね……💛💛

 私の春はまだまだ遠いのですが、いま「監察医、朝顔」を見ながら、自分より若い時任三郎さんが、アルツハイマー型認知症の役をやっているのを見て複雑な気分になっているが、カレーの作り方がわからなくなって、娘と孫と一緒に作っている姿を見て、祖母のことを思い出した。

 私は、祖母とは血がつながっていないが、祖母はいつも優しかった。

 働いていた母の代わりに、ずっと私たち姉弟3人を育ててくれた。

 お料理も上手で、毎日お弁当を作ってくれた。

 脳性麻痺でいじめられて不登校になった私に「いじめられたら、やりかえしなさい」と言ってくれた。

「佐代子はいい子、頭もよくてなんだってできる」といつも言ってくれた。

 大人になって、カレーやシチューを作るときにいつも野菜を剥いて切ってくれた。

 ある日「おばあさん、料理ができなくなった」とポツリ、といった。

 認知症の始まりだった。が、父が脳梗塞で倒れたら、若いのにかわいそうだ、と泣いて、急にしっかりして、カレーを作るときに手伝ってくれるようになった。

 いつだって人のために祈ってくれるひとだった。

 仏教徒だったけれど、私がキリスト教会に行きたい、といったら、進行は自分で決めていいんだよ、といってくれた。

 おばあさんみたいな人になりたい、といつも思っている。

 

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