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気象予報士試験 独学一発合格体験記 #4 参考書:一般知識

2023年8月に行われた第60回気象予報士試験に独学で一発合格しました。
その記録を適当に書いていきます。


今回は「学科・一般知識」の勉強に使用した参考書について具体的に記載します。
試験全体をとおして利用した参考書やWebサイトについては以前記載してますのでそちらも参考にしてください。(#2 参考書・Webサイトまとめ


なお、参考書(テキスト)は「かんたん合格」シリーズを使用していましたが、他のシリーズの本を見ていないため、どのシリーズが良いのか正確なことは分かりません。
以下に記載する感想は、他の一般的な書籍や試験の参考書と比較した場合の感想になります。


メインの参考書(テキスト)としては「気象予報士かんたん合格テキスト 学科・一般知識編」を使用していました。


実は、気象予報士試験を受けると決める前に、そもそもどんなことを勉強するのだろうと興味を持ち、自治体の図書館で「図解入門 最新気象学のキホンがよ~くわかる本」を借りて読んでいました。

結果的にこれが正解でした。
というのも、「かんたん合格テキスト 一般知識」には以下のような問題点があり、いきなりこのテキストを読み始めるとよく理解できないことがおそらく沢山出てきたと思われるためです。


問題点①:説明や解説が不十分

最大の問題点はこれにつきるのですが、諸々の説明がかなり不足している印象です。

私は一般知識で問われるような物理関係の背景知識があったのでこの程度の説明でもなんとなく理解はできましたが、背景知識がない人にとってはなぜこうなるのか理解できず、少し違った観点からの出題があった場合に解答できない、という事態に陥ってしまうのではないかと思います。

また、ページ数がそれほど多くないこともあり、試験に出る範囲をカバーしきれていないです。
まあこれは他のテキストでも同じかもしれないですが。


問題点②:説明が分かりにくい

上記と関連する部分もありますが、説明が分かりにくい部分が多いです。

文章が分かりにくいのもそうなのですが、例えば混合比の記号が「W」だったのが次のページでは「r」になっていたりで、記号を統一していないため余計な混乱招くだけだったりします。

こういった細かい点の積み重ねもあって全体的に分かりにくさが増している印象です。


その他にも、例えば各章の最後の演習問題で、同じ問題が別の章に出て来たり、後の章で勉強することがその前の章に載っていたりということもあります。

お世話になったテキストについて問題点ばかり書くのも申し訳ない気もしますが、今後勉強するための人のためにも記載しました。

なのでこのテキストはあまりお勧めできないと考えていますが、ただ一方で「かんたん合格」シリーズは専門知識と実技のテキストがよくできているため(感想については後ほど記載します)、一般知識だけ別のテキストにするのか?という問題があります。


「かんたん合格」シリーズは名前だけ同じでテキスト間での連携は特にないので(他のテキストの○○ページ参照みたいな感じの)、一般知識だけ別のテキストしても問題ないとは思います。
が、一般知識だけ別のシリーズだとなんとなく気持ち悪い、他のシリーズでテキスト間の連携がある場合は気持ち悪さが更に増す、といった問題が生じてしまうかと思います。


なお、一般知識のテキストとして「一般気象学」という名前をたまに見かけますが、本屋でチラ見したところ、
記載内容が教科書的で(実際教科書なのかもしれないですが)、試験勉強のテキストとしては不適切
と考え購入しませんでした。

試験問題の解説を見ていると、「一般気象学の○○ページの図を参照」みたいな記載もあるので、辞書代わりに使うのなら良いかもしれないですが。


今回は以上になります。



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