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編集長のひとりごと 2回目 赤魔道士、ジョブチェンジする

こんにちは。

株式会社アットイン 取締役の藏満潔(くらみつきよし)です。

みらいホールディングスのnoteの編集長をしています。
今後、私も含め、大学生インターンの皆さんがいろいろな発信をnoteを通じて行っていきますので、ぜひフォローしてくださいね!

■前回のおさらい

前回は自己紹介と自分のキャリアについて書かせていただきました。

こういった文章を書くと、自分のことを振り返るいいきっかけになるなーと思いました。
45歳にもなると、自分のことを振り返るということってあんまりないですし、しょぼい「私の履歴書」みたいな感じですかね。
同時に、公開されたあと見返すと、「うわー、偉そうなこと書いとるわ」という印象でこっ恥ずかしい。

前回、ゼネラリストいいぞ!という内容で書きましたが、今回は自分の中のキャリアの転換期について書きたいと思います。

読み返すとまた小っ恥ずかしくなるんだろうなーと思いながら。

■32歳の赤魔道士、武器がなにもない

名古屋の大学を卒業して、新卒で小さな、名古屋のマンスリーマンションの会社に就職しました。もともと、大企業というよりは小さい会社で何でもやりたいと思っていたので、大学の学生課に来ていた求人情報(当時はインターネット求人とかが出始めの時期だったので、全然そんなこと考えもしない時期でしたかね。)から「マンスリーマンション」の文字を見つけて、

「なにそれ?」

という気持ちで気軽に話を聞きに行きました。

小さい会社で、私の代が初めての新卒採用だったということもあり、めちゃくちゃフランクに試験が始まり、フランクに面接をし、フランクに採用が決まりました。

3年間は結構濃密で、2年目に一人で東京で部署を立ち上げたり、新築物件の準備をしたりと若い中でたくさんの経験を積むことが出来たと思います。

3年目に会社の事業部長が独立をするということで、自分もそれについていくことになり、そこでできた会社が株式会社アットインでした。なので、立ち上げメンバーですね。

株式会社アットインが出来てからは、ちょうど愛知万博の時期ということもあり、あっという間に運営戸数が1,000室を超えたり、リーマンショックでお得意様だったお客様から「今は9割引でも借りないよ」と言われたり山あり谷ありでした。

10年ほど突っ走って30歳を超えて一番ビジネスマンとして油の乗ってくる時期にふと思いました。

「マンスリーマンションの運営に特化したキャリアを積んできたけど、仮に会社が潰れたり、会社からお前いらないと言われたら、どうなるんだ??」と。

前回の記事にも書きましたが、私は赤魔道士です。
「ベンチャーのこの会社では」そつなくなんでも出来ますが、他の会社に行ったらこれまでのスキルがどこまで使えるかわからない。そうでなくても、これから会社が大きくなって魔王城に近づくにつれて、器用貧乏はなんにもできなくなるのではないか。
そう考えて怖くなりました。

10年間だらだらと求められる仕事をして、結果として残ったのは「マンスリーマンションに特化した、この会社で求められるスキルをただただ積み上げているだけ」でした。

■できることは「市場価値を上げること」

もちろん会社には個々人を成長させたほうがメリットがあるから、そうするように動くはずなんだけど、そこには本質的な意味での「責任」は小さいと思います。
だってどこまで言っても会社は個人の人生にコミットできないから。

会社によって与えられるスキルしかないまま10年経過するとどうなるか。
32歳の自分を振り返ると、まさにこの状態だったと思います。
マンスリーマンション業界に特化したスキルを『会社が求める範囲内で』身につけていた。会社でそれなりに評価されているし、それでいいと思っていました。

結果として、会社で与えられるスキルは「その会社」に最適化されたスキルなので、他の会社で使えないスキルも数多いですね。(もちろん他の会社に移っても使えるスキルもたくさんあるけども。)

育ちきった赤魔道士では、それ以上の成長がないと思った私が行ったことは、社外で使えるスキル=資格を取ることをしました。当時社内にはほぼいなかった宅建士(当時は宅地建物取引士でしたが)を取得しましたが、これは完全に「自分の市場価値を上げる」ためのものでした。

■結果起きたこと

宅建士の資格を取ってはじめに思った感想は、「これでこの会社辞められる。しがみつかなくていい。」でした。(辞めるつもりではなかったですが)
もし評価されなくなったとしても、「マンスリーマンションの知見のある宅建士」は多分日本の中でもそんなに数多くないスキルセットだと思ったからです。

資格を取得した結果、起きたことは「自分の変化」でした。

今までは「会社に求められることをやっていた」でしたが、それ以降は「自分がやるべきことをやる」ようになりました。主体が会社から自分に移りました。たとえそれが会社に求められることとは少し違っても、普段の業務から少しはみ出して仕事をするようになりました。それで会社で評価されなくなってもしょうがないと思いながら。

その意思に反して、その後評価していただけることになったのですが、赤魔道士のままだったら、多分今みたいな評価のされ方はしなかっただろうなと思います。

■結局なにが言いたいのよ?

自分の市場価値を上げるためには、会社の求めるスキルだけでは「会社にとって都合のいいスキルセット」にしかなりません。市場価値の高い人になるためには、その枠から少しはみ出して自己成長を目指すことが大事かなーと思ってます。

読んでくれている皆さんのマインドに少しでもいい影響があったらいいなぁと思っています。

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