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2018年11月。一次試験で落ちたトライアウトを振り返る


あれはもう2018年なのかぁ。と思うけれど、あれからまだ4年間しか経ってないのか。あれから色々あったなあ。


2018年は高知ファイティングドッグスを自由契約となり、11月にあったトライアウトを受けることになりました。その年はまだ北海道や九州に独立リーグができる前だったので、関西独立リーグを加えた3つがありました。

2018年のトライアウトは、四国アイランドリーグプラスとルートインBCリーグが初めて?合同で行ったトライアウトでした。

それより前はもちろん別々でしたし、2019年以降も今の所は別々で行われているので、その2つのリーグが合同でやったのは自分が知る限りではそれが最初で最後です。


今はどうか知りませんが、当時は独立リーグでプレーしたことのある選手は一次試験をスルーして、二次試験から参加することができることになっていました。

一次試験は50m走、遠投、シートノック、フリーバッティングのような基礎的な能力を見られます。

二次試験はシート打撃のような実戦の形で行われます。


自分は高知で1年間プレーしていたため、二次試験からの参加が可能でしたが、一次試験から受ける事にしました。

ではなぜ、一次試験で落ちるというリスクがありながらそうしたかというと、いくつか理由があります。

①そもそも一次で落ちるような選手は契約できないから

当たり前です。無理です。その程度のレベルの選手じゃ二次試験から行ったところで無理です。一次試験も突破する力が無いのに二次で例えば実践で結果が良かったとしても各球団はその結果を見ているわけでは無いです。

②高知で試合に出ていなかったから

試合に出ていればデータが残っているためある程度獲得する側も計算がつきますしイメージもしやすいはずです。ですが、3試合で3打席3三振の選手が二次から行ったところでお話になりません。

③脚の速さをアピールしたかったから

実践で脚をアピールするのは難しいです。特に自分は背が高く手足が長いため、パッと見ではめちゃくちゃ速くは見えません。なので50m走などのタイムを測ってもらった方が明確なアピールになると考えたからです。

④アピールの時間が増えるから

これも単純に実践だけでアピールするよりも自分を見てもらう時間や機会を増やすという目的でした。

⑤実戦の前日に練習ができるから

これは大きな理由では無いですが、その当時は練習環境に困っていたのでフリー打撃やノックもできていませんでした。なので二次に行くこと前提で練習も兼ねて行く事にしました。


これらの理由から自分は一次試験から受ける事にしました。その時の内容はあまり覚えていませんが、50m走のタイムがそこまで速くなかったことと、バッティング練習の10球中、ホームランの1球以外はファールになってまともに捉えられなかったことを覚えています。


結果は一次試験で落選でした。

おいマジか。そんなことあるんか!
とその時は笑ってしまいました。


今になって考えれば、まぁもっと頑張ればよかったじゃん。となりますが、当時は恥ずかしながら慢心してトライアウトで落ちた事に納得がいかず、Twitterにその旨を発散してしまいました。ダサすぎる。若かったので許してください。笑

まぁその恥ずかしい経験があるからこそ今の自分がいるということで。


結果はダメでした。でも一次で落ちているような実力で二次から受けていてもどちらにせよダメだったと思います。

それに、トライアウト後に電話がかかってきて、石川ミリオンスターズから練習生でのオファーがありました。

(オファーくれるなら二次試験まで受けさせてくれよ!)と当時は思いました笑

オファーは頂きましたが、高知の時が主に練習生で本当に大変だったので1年は他の環境でやろうと決めてそのお誘いをお断りして、もう一つお誘いがあったJFAM EMANONに入団する事にしました。

そしてその選択は大大大正解でした。まぁ石川に行ってたら覚醒してたかもしれないけど。

それでもJFAMでプレーした一年は自分にとってとても大きな一年でした。そこでの仕事と野球を両立する経験がなければ福井での一年はもっとボロボロだっただろうし、

JFAMのメンバーだったから心から野球の楽しさに気づくことができました。


これらは結果論ですが、この出会いも一次試験から受ける事にしたからこそあったものです。

それに石川から練習生で声がかかったことも一次試験から受けたからで間違いありません。


だから二次から受けた方が良かった。と思ったことは一度もないですし、今でも一次から受けて良かったなと心から思っています。


色々思い出して懐かしくなりました。
あれからものすごく成長できていることがとても嬉しいです。まだまだ上手くなれるように、人間的にも成長できるように、頑張ります。



藤原 蔵太

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