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セルフリノベじゃなくなった!?施工は美術家の水内貴英さんにお願いすることに。

当初、施工はおじいさんと2人でやりながら、うちらでは難しいところ(高いところとか水回りとか)だけ工務店さんとか設備屋さんにお願いしようと思っていた。
おじいさんは、これまでに内装の仕事をしていたり、DIYとか木工もできるし、頼まれて什器や家具とか作ったりしていたので。
すぐに利益をバンバン生む施設でもないので、お金の節約のためにも、おじいさんのお仕事終わりと週に2日、おじいさんのお休みの日にボチボチ進められたらくらいに考えていたのだけれど。

建築家 石井さんが近くに住んでいるご友人を紹介してくれることになった。
本業は美術家の水内さん。
水内貴英美術制作室 美術家 水内貴英さん

https://www.takahidemizuuchi.com/

石井さんがうちのリノベの話をしたら興味を持ってくれたそうな。
床や壁の大工仕事、塗装、簡単な電気工事(資格まで持ってる!)など、トータルでサポートしてもらえるとのこと。

石井さんから「相性もとても大事だと思いますし、お互いに面白そうと感じてもらえたら実施いただくのがよいとも思いますので、よろしければ一度一緒に伺ってご紹介させていただきます」と言っていただいた。

施主、初体験なもんで…
リノベの全工程って、私が今予想もしていない作業が発生するんだろう。
セルフリノベでだとどれくらいの期間で完成するのか?
わからないことだらけ。
石井さんはプロの目から見て、我らのセルフリノベでは完成の日を見なそう…と感じたのだろうか。
石井さんがどんなふうに伝えてくれたのかわからないけれど、まず第一に、うちのリノベに興味を持ってくれたということがすごく嬉しかった。
なので、一度見に来てもらおうかと。
おじいさんと作業や工程の分担をするのか?、水内さんのスケジュールとか、施工にかかる費用と私が払えそうなのか…とか?

相性、確かに大事だ。
だけど、そこは正直あまり心配なかった。
石井さんの人柄というか雰囲気を、私もおじいさんも一発で「好き!この方にお願いしたい♡」ってなったから。

いざご対面。
ちょっとお話ししたら、すぐに墨田に縁のある方だとわかり盛り上がる。
ポスト 工務店BUGHAUSの活動を一緒にされていたり。
のちにFBで繋がったら共通の知り合いが19人もいた!
悪いことはできないねえ。

しかも…リノベにも人柄にも関係ないけど、愛車がキャラバン!!
私の父、45年もキャラバン一筋。
私は生まれた時から仕事用と自家用兼用のキャラバンで育ち、今でもキャラバン。キャラバン大好き。
勝手に親近感を覚える。

もう、スキルがフィットするかとか費用が払えるかとか二の次で、スケジュールが合えば水内さんにお願いできるところはお任せしたい気持ちに。
おじいさんも賛成してくれた。
とても話しやすい方だし、建築家の石井さんともやりとりはしやすいだろうし。

こういう作業をお願いする方が初めましてだと、必ずチェックする点がある。
それは、「道具が手入れされているか」「車は整然としているか」
母方の祖父が大工さんだった。
母が「うちのオヤジは家でしょっちゅう道具の手入れをしていた。道具を丁寧に扱わない奴は信用できない」と言っていたのを覚えている。
母が以前お願いしていた工務店さん、親子3代で来てくれていたんだけど、作業は退いたっぽいおじいちゃんも同行してきて荷台の整理をしたり、作業に合わせて道具を出したり入れたり、きっちりされていて、母はそこを高く評価していた。

初めましての日は、水内さんの道具や車の荷台まで見なかったのだけれど、実際に施工が始まってから、きっちりした扱い方に安心した。
石井さんから、プロの職人さんではないと聞いていたけれど。
今、でっかいプラモデルみたいな家ばっかり建ててる職人さんに比べたら、水内さんの方がよっぽどデキるんじゃないか。

木材をその場で加工できる機械を持ち込んで、作業用の足場を作ったり、「ここはこうした方が美しい・便利そう」とか、提案をしてくれたり。
材料の特性を知らなきゃできない加工だったり、サクサク作業が進んでいく。

素人って、実際の仕上がりを見てから「やっぱここはこういう風にしたい!」とか思いついちゃうじゃん。
めんどくさがらず私の話を聞いてくれて、ちゃんと対応してくれる。
材料の手配、進捗の報告、スケジュールの管理も含めて安心してお願いできる。
今、2階の塗装と壁、床の施工が終わったところ。
間違いなく水内さんにお願いして正解だった。

デザインのセンスもあるから迷った時に相談もできる。
建材や塗料、わからないこと丁寧に説明もしてくれるし、連絡はマメだし、サンプルで吟味して決定に至る。
石井さんが発注してくれるもの、水内さんに発注をお願いするもの、私が選んで買って良いもの。
めちゃくちゃフレキシブル。

おかげでおじいさんはお休みの日にしっかりお休みできる。
何年もの間、おじいさんの休日を奪わずに済んだ。
水内さんのスケジュールが奇跡的に空いていて、私はなんてラッキーなんだ。

紹介してくれた石井さんも「墨田の繋がりまでは想定していなかった」と言っていたけれど、縁って不思議だ。
そしてとてもありがたいし、尊い。
世間って狭いぞ。

こうやってとんとん拍子にコトが運ぶと、喪中にも関わらずリノベなんて新しいことしちゃっているっていう後ろめたさが「もしかしたら母が応援してくれているのかも」なんて都合の良い解釈に変わっちゃったりして。

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