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海藻水族館

今日もYouTube観る代わりにnoteを書きます。

こないだ東京都・葛西臨海公園の水族園に行ったんですが、そのときに谷口吉生の建築を見ました。けれど僕は谷口吉生がどんな建築家なのかを知らず、そもそも建築についても知らず、知っていたらなんとなくカッコいいけど特に知らないのに口にするのは憚られる。だから「なるほど谷口吉生という方がデザインしたのか」と、知識として考えながら歩いていました。

谷口吉生が誰なのかを知らなくても、BRUTUS建築特集を読んでいなくても、あの建築には他の建物や水族館にはない魅力があることは体感としてあって、ずっと変わらず好きなんですよね。なんとなくのイメージでも。だからこれは名建築なんだと思うんです。

大観覧車は谷口吉生ではない

この水族園は老朽化のため、一時閉館して2028年3月に新設の水族園が敷地内にオープンする予定です。プランのイメージビジュアルを見たんですが、なんていうか防空壕みたいな、映画の秘密基地みたいな、なんとも言えない形をしていました。既存の施設はどうするのか未発表です。

個人的には遺して欲しいし、美術館や博物館…なんにしろ自然に関係する美と歴史を体感できる場所にして欲しいと思っています。古いものを潰してしまうほど、どんどん僕たちは薄っぺらくなってしまうような、いざというときの心の拠り所をなくしてしまうような気がするので。

まだ書きたいことがある。
海藻の話をします。

水族園の中で一番好きなのがジャイアントケルプの展示室です。昔はもっとたくさん生えていた気がするけど、減ってしまいました。なんでかな。ここは人工の流れがあって、ざばーんと波が打ち寄せるたびに海藻と魚たちがゆらゆらと動きます。ただそれだけの景色は観ていると頭が空っぽになって癒されます。思考を止める、意識から自由になる体験は生きていく上で欠かせない時間です。

降りる駅が近づいたので、今日はここまでにします。

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