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僕ヤバと愛の形

ガッッッツリ最新話までのネタバレ記事だぞ!

アニメ始まったから色々つらつら連ねたくなったので書き連ねるものなり〜。
最新8巻までのネタバレを含みますので未読の人はバックホームでよろしくな!


◇  ◆  ◇



市川山田と愛の形


愛ですよ、愛!

アニメで初期の市川見たらかつての彼の形の懐かしさを見て昂ってしまったので懐かしみつつ筆をとり。
というわけで僕ヤバで語っていきましょうか行きまっしょいのしょい。

たぶん最初のツイヤバ。
後ろで笑ってるのたぶん市川

よくよく考えるとこの時期から山田ヤベーな

ああなつかしき静けさや、僕ヤバ。
控えめに言って好きだ。好きすぎる。

後から色々と情報が開示された初期も初期。
頭のおかしい加害性から始まるけど、市川が山田に起こした行動はカッターを貸し出すという手助けだったりする。
動機も持ち物もおかしいけど、最初から市川は山田を助けてた。
そういう時期。

この頃は自意識とかも含めて割と無自覚なフェーズでもあったので(特典版で補完はされたけど)、相手の意識を惹こうとかそういう下心もなく純粋に助けようって行動が胸を打つ。
恋と献身に見返りを求めるなとは思ってないけど、それでもこの時期の市川のその静かな自己犠牲はやっぱり心に響くものがあったと思う。
そういうのがKarte6までで、こういう時期もすごくよかったなあと思う。

そういう時期が、山田が気付いて終わるというのも静かだけど華やかで、青春にしてはあまりにもまぶしい瞬間だと思ったんだ。

Karte7~

お互いが存在を認識してるのがいい。
この頃はなんていうかお互いよくわからないけど、悪い相手じゃなさそう、くらいの距離感なのが。友達でもないけど、敬遠する必要もないくらいの感じ。
市川の生真面目さとか、そういう行為に対して山田のちょっとした見返りとか気遣いに触れるようになってくるフェーズで、接点も生まれてきてる。
くすぐったいやさしさみたいな二人が見ていて微笑ましさもありつつ、市川の保健室のヘンタイっぷりとポリシーとか背伸びしながらも意外としっくりくる価値観で笑えるのもいい。
The日常。
この頃はもう秋ごろだと思うので、時の流れがすごく早い。

中学生はおろか。

ここ、山市ともに突っ伏してるので笑う

Karte14~

好きの自覚。

今更な話だけど、こんな簡単なことに気が付くのに結構な時間がかかった市川。
Karte1が6月ごろで、Karte14,5がだいたい10月~11月なので数か月を要したわけで。強固な心の殻のバイアスから逃れることの難しさを感じさせるとともに、その強固さを溶かしたのが好きな子の涙と共振したことなのが大きな波を感じさせてくる。
今までの市川は矩形の考えと行動が乖離していて、心に対する自覚が全然あってなかったけど(むしろ相殺してた)、ここでようやく一致を見せるイッチがよかった。

ここで市川の心の解像度がぐんっと上がって、Karte15で山田のどこが好きなのか真に迫るような心の声がその焦点を市川の中の山田に一気に引き寄せる。
完璧だなって思っちゃう。それくらいの感情が読んでいて押し寄せる。
僕ヤバの1巻の構成と演出は本当に優れていると思う。

相変わらずのヘタクソで変な気遣いが山田に伝わっているのも、山田にあった市川の人の良さが自分に向かったものだと理解できたというのが山田視点で見てもうれしいし、読者観点で見ても市川良かったねってなる。

「未満」の終わりに。

すまない、限界オタクなので少し泣く

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無限にため息つけるこのことば。


Karte15.5~

ラブコメがはじまった。

こいつらかわいいな。

Karte16~

さて、市川は恋を受け入れるのに少しかかって、そこからどんどん楽しい日々になっていくのがまばゆい。
これまでは自分から近づいていくこともなかったけど、秋田書店編では自分から班決めにねじこんでいったりと積極性も垣間見えるようになっていって、見えない行動から山田にはわかる行動にシフトしていってるのもニヤニヤできるかんじでいい。
山田のほうも、好意に気づいて嬉しい感じからミルクティーの前後から一気に市川に接近してるのがまたたまりませんね。
なんだかんだと山田も助け船を出したりしていて、わかってる部分ではちゃんと市川に見返りとかじゃない行動が出始めてるのも変化が出てる。

巧妙なお互いのことを知り合うクイズ

ニチャァ……

山田も山田で興味を隠さないのがイイ。(本人隠してる節があるけど)

Karte29~

好きを好きだと自分の中で定義づけて、うお~ってなったところにKarte30ド~ン。君があんまりに真剣だったから情緒がドンドコドンになっちゃったデケデン。
この回はこれでいいだろ!!!!!

まあでもここで溶かされた心を隠したあたりがちょっとした先の山田の暗示みたいでいいですね。
前々から好きだったろうけど、デカい小学8年生から思春期になった山田みたいで。

たすけて

情緒の断末魔

Karte31~

ここからは明確に両片思いですね。
自己評価の底が漆黒過ぎて自分に好意が向けられているとは露とも思わない市川にアプローチする山田が健気。

まあ恋の暴走特急ごはん粒もやってましたけど

ジャージに顔うずめるのは保健室の市川なんよ(必然性はゼロだが必然しかたない好きだから)

まっっっっったく関係ないんですけど、
Karte35はまっこと僕ヤバなので僕ヤバ読んでください。
微笑ましくて可笑しくて恋と幸せがすべて詰まった瞬間がある。
好きだ。好きなんだ……。

すべてがすべてウソみたいに可愛いからみて。

この頃は山田のほうが市川の価値と輝きみたいなのを知っているので全般まぶしくて、市川は自己否定の陰の気が強めですね。
といっても市川は山田最優先で自分よりずっと上に置いててまあ本当に市川は市川だよ。
でもなんか、ナンパイの気持ちに対する市川の考えがその真剣さに対する真摯さが滲んでいて、自分が真剣だからこそ他人の気持ちもないがしろにしないのがいいんですよ。
私は泣きました。

Karte45~

さて、ここからは渋谷デート編をはじめ、両想いまっしぐらです。
クリスマスのこのお出かけで気持ちが真の意味で通じ合ったと思ったところ。
お互いが好きで、お互いが好きだと伝えられるような時間。
市川は錯覚だと思ったかもしれないけど、僕っていう一人称が心の扉が開いた表現の一つでもあって、山田もわかってるのが通じ合ってる意外になんだっていうんだっていうくらいの瞬間。
甘いような、もどかしさがほんの酸味みたいな時間だ。

デートを通じて通じ合った先は、自分の気持ちをどう伝えるかという決意とか、覚悟とか、ちょっと笑ってしまうぐらい真剣で真面目な市川が見れる。
山田も(タイミングとかはあれど)ずっとOKくれそうな雰囲気あるというのに。

そういう足踏みもありつつも、お互いの過去というか、人としての成り立ちを知っていくような時間も増えていき、人間性にどう向き合っていくのかという感じへシフトしていったような気がする。
気がするだけ。

Karte58~

好きだから言いにくいことの伝え方とか、自分が相手にできることを真剣に考えたりとかがここからはずっと続いていると思う。
山田に限った世界もそうだし、市川に限った世界もそう。

でも、6巻、7巻とすすんでいくにつれて、山田を取り巻く世界、市川を取り巻く世界も含めてどうやって関わっていくのか、良くしていかなきゃいけないのかとか、視野も広がって進んでいく。
個人に関わることじゃなくて、お互いを包む世界も含めて愛していくんだっていう考え方と行動でやっていった時間だと思う。

やきもきするぐらい時間がかかるけど、二の打ちなど考えないぐらいめちゃくちゃに真剣に外堀も攻略していった時間。
というか山田を愛する人に対して市川は紳士だったし、山田も山田なりに市川家にちゃんと関わっていこうとした時間だったんじゃないかな。
少なくともそう思う時間だった。
愛することで奪うことも増えたし、それに対する誠意も心構えも深めるようにしていっただけの結果だと思うのだけど。

Karte113

斜陽の図書室

いつの間にか市川と山田はお互いの未来もちゃんと愛するようになったと思う。
山田の行く道でその歩みを鈍らせるようなことが無いように
市川は鳥居の道で示したと思うし、山田はそれに押されて進んだ。

そのアンサーは狐と涙の雨の中の嫁入りとかじゃなくて、
二人がばっちり目を合わせたKarte1のこの図書室で為されたことが読者として私はとても嬉しい。

ツイヤバでも本編でも不思議なくらい出てこなかったこの夕暮れの図書室で、一つ大きな区切りがもたらされたことにはもう拍手を禁じ得ないというか、この瞬間はこの場所でこの時間で見たかったからもうどうしようもなく二人の時間という感でもうどうにもならないんだ。

未来を進もうという声と、自分の意味というか価値というか、そういう言語化なんかいらないすべてをひっくるめて好きにさせてくれたというかそういうものだと気づかせた市川と、それが私のすべてなんてあはーもうあばば溶けてきたいいですかこの上ない言葉ですよ。
分解する意味も言語化する意味も、改めていく意味もこの瞬間にはなくて、お互いのすべてが好きになったという告白はもう当てはめる至上の言葉もありません。すべてというよりこれでひとつ。
ぜんぶじゃん。ぜんぶを好きじゃん愛してんじゃんってやつです。
たぶんこの世界に現れた無上の愛です。
ああそれでいて恋だなあと思わせるのは青さ故でしょうか。
絶妙ですね。最高です。本当の意味で最高。


僕ヤバは愛の話。
そう思わせてくれるにたる、すばらしい二人の形でした。


さいごに

恋が実り、愛をはぐくんだ二人。
とはいえ僕ヤバはここで終わりではなくて、市川も山田同様に未来と向き合う時間が来ましたし、山田の人生はこの先も様々な苦難や壁が立ちはだかることになると思います。
そういった乗り越えるべきものに対して、この先はこの愛を力にして力強く乗り越えていってほしいななんて思うのでした。

でもやっぱりこの先も恋で、ちょっと下心でえっちだったりすると私ももっと嬉しいです。

今回の報告は、以上です。

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