【クライアントは完ぺきではない】フリーランスになりたての頃⑩
20年前…フリーランスになりたての頃を思い出しつつ綴った記録です。パソコンで2DCG(ゲームのキャラ、背景、エフェクト、ムービー、ドット絵。ほかに漫画、イラストなど)をちまちま描いてました。
契約が成立して実作業に入ると、クライアント会社の外注担当とのやりとりになる。
今だと、メールは上司やプロマネのCc:がつき、チャットだとそれらがいる部屋になるけど、当時はメールのみでCc:もなく、完全に1対1のやりとりが多かった。
今ほど外に仕事を発注する文化がなく、かつ開発現場は混乱を極めるので外注管理にかまっている余裕などない。
したがって外注担当はあまり戦力にならない若い子や仕事が出来ない人がなる場合がほとんど。
若くて頭のいいひとにあたると進行はスムーズにいくけど、そうでない担当に当たった場合は酷いことになる。
こちらの意図がさっぱり通じず、向こうの言ってることもちんぷんかんぷんで、経験上の勘やニュアンスで推測してなんとかこなさなければならない。
そういうクライアントはさっさと切りればいいんだけど、担当が代わると嘘みたいにスムーズに行ったりするので判断が難しい。
私は自分なりの基準を決めて、良いクライアントとそうでないのを分けるようにしている。
クライアントに依存し常識や能力を盲信し、ひどい目にあってボロボロになるまえに、
「クライアントも不完全な人間」
であることを意識しておかないといけない。
でないと対処ができないから(これは社内の人間関係でも言えることですな)
酷いクライアントにあたるとブラックに努めているのと大差がない状況に陥る。
良いクライアントは、こちらの状況を考慮してくれて努力に対する評価がちゃんとあり、クオリティチェックも的確で仕事をしていてとても気持ちがいい。
…反面、自分の能力の限界を痛感す涙で前がみえない。