2023/1/2 【保健省レポート】 2022年最終週(12/25-31)の感染状況(ざっくり翻訳)
医療施設の使用状況
2022年12月25-31日の週における人口10万人あたりのCOVID-19による病床使用数は、その前の週と比較して18.3%減少しました。
COVID-19患者の病床専有率は、一般病棟では3%減少、ICUで1%減少しました。また、人工呼吸器の装着が必要な患者数も0.2%減少しました。
COVID-19の国内の感染状況
2020年1月25日から2022年12月31日までのCOVID-19感染者統計は以下の通りです。
- 感染者: 5,026,677名
- 回復者数: 4,978,194名
- 死者数: 36,853名
- 確認されたクラスター数: 7,165件 (現在: 12件)
2022年12月25-31日の週とその前週との統計の変化は以下の通りです。
- 回復者数: 24.7%減少 (7,791名 → 5,869名)
- 新規感染者数: 36.1%減少 (5,894名 → 3,767名)
- 輸入ケース: 129.6%増加 (14名 → 32名)
- 死者数: 29.0%減少 (31名 → 22名)
- Rtの値: 0.79
バーチャルCAC(COVID-19評価センター)の運用について
2021年7月からバーチャルCACを使用して、国内の感染状況を管理してきました。バーチャルCACにより、症状のない人で高リスク対象者でない場合、物理的なCAC施設を受診する必要がなくなりました。陽性となった場合にMySejahteraで報告することで、自動的に隔離命令や、隔離終了のお知らせなどがオンライン上で発行されています。
2023年以降の感染者の扱いについて
2023年以降は、無症状および軽症のCOVID-19陽性者の扱いは以下のようになります。
- 自宅評価キット(HAT)での検査結果などは一括してMySejahteraアプリを使用して報告していただきます。症状や現状を報告するための質問票への記入の通知、危険な症状がある場合の通知、パクスロビドによる治療の対象になった場合の通知は、MySejahteraアプリ経由で届きます。
- CACや医療機関での即時検査は引き続き利用できます。
- 各州のCPRCが引き続きCOVID-19の感染対策を実施します。
- 隔離命令と隔離解除通知は、引き続きMySejahteraアプリ内で発行されます。
今後の感染対策にMySejahteraが引き続き使用されるため、特に陽性となった場合にアプリの通知設定をオンにしておくことを要請します。
国内の変異種の感染状況
WHOの報告によると、世界中の感染の98%以上がオミクロン株とのことです。オミクロン株の変異種が存在し、すべてマレーシア国内でも検出されています。
2022年12月中のゲノム検査では、XBB株が最も多く検出されました。XBB株の検出率はサンプル全体の55.4%でした。その他の株は、BA.2.75株は20.8%、BQ.1株は10.8%と続き、現在マレーシア国内でXBB株の感染が半数以上を占めています。
他国のXBB株への感染状況のデータが示すところによると、デルタ株に感染した人の再感染、または6か月以上前にオミクロン株に感染した人の再感染が増えているようです。そのため、健康上の問題を抱える場合、2度目のブースター接種が推奨されます。
変異株の再感染が確認されているとはいえ、現状では再感染による重症化率や死亡率の上昇は認められていません。ワクチン接種の効果が新型株への感染に対する防御システムとして有効であると思われます。
現在中国での感染者では、BA.5.2株とBF.7株への感染が全体の80%ほどを占めるとされています。また、この2つの変異株の再感染のリスクは高く、感染率も高いとみられています。この2つの変異株はすでにマレーシアでも感染が確認されていて、これまでに4,148名がBA.5.2株へ、3名がBF.7株へ感染していることが認められましたが、感染による重症化や死亡は認められていません。
汚水を使用したCOVID-19検査
マレーシアでは、2022年6月から汚水を使用したCOVID-19感染状況の確認を実施しています。汚水内にCOVID-19ウイルスが含まれているかどうかを検査することにより、早期の地域内での感染拡大の検知が可能になっています。また、入国地点の汚水検査も実施されています。
KLIAでは、国際線到着機の汚水のサンプルが採取され検査へと回されます。サンプルの採取量は1Lで、必要と判断されたサンプルに対して検査が実施されます。
2022年12月31日までの期間に入国地点で検査対象となったサンプル数は29、地域の汚水処理施設からのサンプル数は301でした。入国地点のサンプル29のうち、COVID-19ウイルスが存在していたサンプルは28あり、残り1つも現在検査中です。現状では中国からの到着期に対する検査が行われており、新型株の国内への侵入をコントロールする方法の1つとなっています。
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