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2022/12/28 保健省の報告: 韓国で報告されたネグレリア・フォーレリ(脳食いアメーバ)について(ざっくり翻訳)

2022/12/27に韓国でネグレリア・フォーレリ(別名: 脳食いアメーバ)の症例が発表されたため、マレーシア保健省としての見解を報告します。

韓国で12/21にネグレリア・フォーレリによる合併症で亡くなった50代の男性は、東南アジアの1つの国で4か月滞在し、韓国へ帰国したのが12/10と報告されています。

ネグレリア・フォーレリは高熱菌のアメーバまたは単細胞の原生動物と呼ばれていて、世界中に広く存在しています。特に水中に生息していることが多いものの、海水の中で発見されたことはありません。

ネグレリア・フォーレリは「脳食いアメーバ」と呼ばれる通り、髄液を通って脳に感染し、脳を破壊する場合があるとされています。このアメーバは水中に存在し、水に関連するアクティビティを行なっている際に鼻から体内に侵入します。

このアメーバは「原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)」と呼ばれる激しい脳症を引き起こす場合があり、致死性のあるものです。感染時には、バクテリアやウイルスに感染した時に見られるような頭痛、発熱、吐き気、嘔吐などが見られます。また、症状が悪化すると項部硬直、錯乱、意識障害、痙攣発作などが起こり、意識不明に陥る場合があります。

通常の潜伏期間はアメーバに感染してから約5日間とされていますが、早ければ感染後数日、遅ければ12日後に発症する例もあります。発症後の体調の悪化は素早く起こり、発症1日目に死に至るケースもあります。

ネグレリア・フォーレリへの感染の有無は、髄液や脳膜の検査から行います。感染に対する治療法として複数の薬がありますが、症状の進行が急速に進むため、利用可能な治療に限界がある場合があります。

現在、保健省の確認したところによると、マレーシア国内での感染は見られませんが、以下のような十分な対策をお勧めします。

1. アメーバが生息する可能性のある湖、池、川底の堆積物を掘ったりしない
2. アメーバの生息が疑われる場所でのダイビング、飛び込みなど、鼻腔に水が入るような活動を避ける
3. 水に関わる活動後は、清潔な水と石鹸を使って体を洗う
4. 水に関わる活動後に発熱、頭痛、嘔吐、首の硬直を感じた場合は、すぐに医療機関で治療を受ける

出典: 保健省ツイート


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