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2023/1/28 マレーシアへの入国を拒否された人数は2022年度に約9万人 (ざっくり翻訳)

マレーシアの入国管理局は、2022年度中に入国目的に不審な点があった約9万人の入国を拒否したと発表した。

COVID-19の水際対策のための国境封鎖の解除後に入国者数が増加し、同時に不審な入国者も増加しているため、入国審査プロセスを強化する必要があった。このため、KLIA (クアラルンプール国際空港) では、入国時の長時間の待ち時間や混雑が発生したとのこと。

入国管理局局長のカイルル氏はインタビューに答え、外国人観光客に不法就労を目的とした外国人が紛れ込んでいる可能性があったため、カウンター職員に対して、厳しい入国審査手続きを指示していたと述べた。

また、入国者ブラックリストに載っている人のうち、88,564名の入国をマレーシア全土の入国ポイントで阻止できたとも述べた。このうち35%にあたる31,069名はKLIAとKLIA2で捕捉された。

KLIAでは、マレーシアに入国する人の長蛇の列と、長時間の待ち時間について問題視されており、観光・芸術・文化大臣のティオン氏は、同空港を視察後この問題について触れ、もっと迅速な入国審査を求めた。

これを受けて、入国管理局局長のカイルル氏は、空港会社の調査によると、KLIAの入国審査場は47分で495名の入国審査を完了できていると反論、これは入国者1人あたり6秒の計算になり、目標とされる30秒をはるかに下回ると付け加えた。

カイルル氏によると、入国審査場の混雑の1つの原因は航空機の同時到着にあるとのこと。5分間に26から27機がKLIAに同時到着している時間帯があることを指摘した。KLIAでは午前6〜8時、午後1〜10時がピーク時間となり、この間に集中的に乗客が入国審査場に一度に殺到し、混雑が発生するとのこと。

カイルル氏は、KLIAには38の有人入国審査カウンターと、20の自動化ゲートが準備されており、少なくともその3分の1のカウンターがピーク時に利用可能にしていると述べた。ただし、目標は4分の3のカウンターを開けることで、人員不足でこの目標を達成できなかった事例があることも認めた。

こうした混雑の状況を解決するため、入国管理局では2月1日からクイックレスポンスチームを結成し、入国審査カウンターに配置するとのこと。また、審査官の育成にも力を入れ、より多くのカウンターで入国者を捌くことができるよう、体制を強化するとも述べた。

またカイルル氏は、具体的な国名を言及しなかったが、マレーシア政府は2月中旬ごろをめどに、10か国の観光目的の短期滞在者にも自動化ゲートの使用を認める計画があることも明らかにした。

(なお中国正月に先立ち、ジョホール州の陸路の入国ポイントでは、シンガポール国籍者の短期滞在に対して自動化ゲートの使用を許可している。この際、近日中にブルネイ、英国、ニュージーランド、オーストラリア、日本国籍の入国者に対しても自動化ゲートの使用を拡大する予定であることが発表された)

2022年度、マレーシアには87,698,460人の外国人が訪れ、そのうち480万人がKLIAとKLIA2を経由して到着した。

中国の渡航規制緩和と5月に開催されるランカウイ国際海上航空宇宙展に伴い、観光客の到着数が増加する見通し。

出典

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