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昨年の6月、アウティングの話に泣いたけど、、

東京高裁が、25日にアウティングについて「人格権やプライバシー権を著しく侵害する許されない行為」と認定してくれて本当に嬉しいです。

昨年の6月に書きなぐった日記に、新聞記事を切って貼っておこうと思います。

被害に遭われた方とご遺族の方には心から、お見舞い申し上げます。

裁判上の主張が全部、認められたわけではないですし、まだまだお心が傷ついておられるのではないかとお察しいたします。

それでも、心が大切なのだ、と認められたことは嬉しいです。

自分の表明していないことを、誰かに勝手に表明されない権利がきちんと認められたこと、嬉しいです。

勝手にいじりにこないでください。そう言ってもいいんですよね?

自分から発表したいわけではないことを勝手に言われたり、噂されたり、そういうことが権利侵害だとはっきり言ってくださったので、たくさんの被害がこれから未然に防げると嬉しいです。

『またまた~、』、『大したことじゃないじゃんね、』の風潮も無くなってくれればいいなと思います。

結局さ、事実なんだろ、我慢しろよみたいな風潮が無くなってくれれば本当にうれしいです。

無神経な人、組織が多すぎです。

一例ですが。私は、昨年6月、とあるNHKドラマを途中回から視聴していました。

「QUEENの曲がいっぱい使われているよ、」と友人に勧められたドラマ、タイトルは『腐女子、うっかりゲイに告る』でした。

今の若い人はみな、演技が上手いねぇと思うくらいの良いドラマでしたが、気に入らなかった点も多かったのです。

製作側の人、ファンの人には申し訳ないですが、作品自体を責めているわけではないのです。それでも、私の感想で不快になられるかもしれません。お詫びします。

その当時、勧めてくれた長年の友にも、全く言えなかったんです。ドラマの感想を聞かれるたびに、「うん、今回も良かったね」としか言えませんでした。本音を言って語りあいたいとも思いましたが、勇気も出ませんでした。


主人公(男性)が、自分のゲイの傾向に悩むということがメインテーマなんですが。

発作的に学校のベランダから飛び降りて入院、目を覚ましたら、実の母親が

「あんた、・・・ゲイだったの?」

といきなり聞くシーンに、すでに腰を抜かしていました。(TVの尺の関係で、「大丈夫?お水は飲んでいいってお医者さん言ってたよ、」とかのシーンが削られていたに違いないと思いたいです)

最終回も、なんだかめでたく自分がゲイであると明るくカミングアウトできるみたい、良かったね、な感じにまとめられてしまったのですが。

明るくカミングアウトできる。のが幸せなわけではないのでは?と思ってしまいました。幸せは人それぞれで、自分で選ばせてくださいよと思います。

いやもう、普通にみんな、仲良くしあおうよ、と思いませんか?

LGBTでもストレートでもちょっとエッチ過ぎても、逆にたんぱく過ぎてもいいじゃないですか、あからさまにしなくていいじゃないですか。

全部ひっくるめて、「普通」なんですし、「普通」なんだよねとご想像くださっていれば良くて。まぁ、普通に知り合いで、それ以上、仲良くしたいなら、ちょっとずつ深い話でもと、そうやってのんびりしていくのでいかがでしょうか。


明るく自分でカミングアウトするのもいい、

未だに自分のこと、認めてないんだ、という葛藤中でもいい、

絶対に黙っていよう、でもいいじゃないですか。

M君もA子ちゃんも、Lさんも同時になんだか好き、ていう人でもいいじゃないですか。

一番辛く感じたのは、GF(女主人公)が終業式?か何かで壇上にて自分のことをカミングアウトするシーン。

「私は腐女子で、BLが好きです。そんな自分が好きになった男の子はゲイでした!」

「え?!」

付き合っている男主人公は、目をシロクロ。学校中の注目を浴びて、友人にお前も壇上に上がれと言われ、(勇気を出せみたいに強制されて)

ええ、ドラマは良い感じのクライマックスに行くのですが、、、

なんでだよ、なんで自分が壇上に?

なんでこのタイミングで、自分がゲイだとさらされなければならない?

という気持を持つかもしれないな、ってどうして考えてくれていないんだろう、周囲の人は。

と思いました。 もしかしたら、居心地を良くしてやろうと思ってくれているのかもしれない(勝手に)、大っぴらにして、隠すことないんだよって言ってやりたいって思ってくれているのかもしれない(勝手に)

でもですね、、、

別にいいじゃん、とか恥ずかしいことじゃないんだよ、みんな認めているんだよとか、きれいごとを並べられても、

なんで自分が言おうと思っていない時に、そんなことになるんですか、わかりません。と思いました。(友達だから、いいのかよ?こっちががまんしなくちゃいけないのかよ?って怒っちゃいけないのですかね?)

NHKが、みんな認め合ってハッピー、悩んでいたことをみんなに明るく言えてよかったねハッピーみたいにまとめようとしている気がしてしまい、悲しかったです。

自分もずかずか踏み込まれたくない人なんで、距離感とか、放っておいてもらう気遣いとかが嬉しいのですが。(自分も男女問わず、よく合意なく飛びかかられていたんで、断る時も相手の心を傷つけないようにする方を、防御することよりも優先していたんですが、それでも噂になったり、無関係な第三者があ~だこ~だと言ってはいましたけれど、好きとか好きじゃないとか、いずれにしても心が無防備に剥き出しになっている瞬間があるんで、とにかく勝手に無神経に、というのはやらないで欲しいんです)

さて、以上のようなネガティブな感想をドラマが人気ある時に、書いちゃいけない。ドラマを勧めてくれた友達やファンの人の気持ちを冷やしてはいけないと思い、我慢してきました。が、そろそろ時効かもしれませんから書かせていただきました。

ただの感想ではありますが、ネガティブなところを取り上げて申し訳ありません。

でも、悩んでいたり、痛いと思っていたり、うつむいている時に、いきなりおおっぴらに大らかに明るく、とか強制しないでと思っている人間も少なからずいるので、今後、演出などでは配慮していただければと思います。

引用した裁判の例も、悲しい話なんです。アウティングした人も、告られて驚きすぎて、アウティングしたのかもしれません(遺族と和解が成立しておられるとのことなので、それ以上は詮索したくないですね、、)。

みんなで自分の心を大切に、そして他人の心も大切にして、なにか行動する時に、他の誰かに悪い影響を及ぼさないか考えていきたいなと思います。そして、誰かを傷つけたら素直に謝りたいなと思います。


noteに最近参加したばかりです。

そして、先日から感じていますが、自分は、どうもここで好かれるようなことは書けそうにもありません。ですから、ちょっと浮いている、いや、沈んでいる人間です。(読まれないような記事は、底の下の方に沈んでいきますよね、きっと、それがいいですね!、自分も記事もひっそりと)

出来ますればとりあえず、存在は許しておいてください。

自分を明るく偽るよりは、一人遊びをしているのが好きなんです。

読んでくださった方には、ありがとうございます。


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