見出し画像

哲学を知ると哲学を学びたくなる

今回のnoteはちょっと趣向を変えて「哲学」について書きたいと思います。と言っても、何か哲学的な内容を書くのはまだ憚れるので、「哲学ってちょっと楽しいっすよ」と紹介しつつ、興味を持ってもらうような内容にしたいと思っています。


哲学って難しそう

「哲学」って聞くと、古代ギリシャの偉人たちが日夜議論を戦わせている、そんなイメージがあるかと思います(?) そして、難しい言葉と答えが出ないテーマに対してあーでもないこーでもないと、言葉遊びしているイメージ・・・(失礼) 

私自身は哲学をそんなふうに捉えていました。が、そんな哲学への興味を一気に開いてくれたのがこちらの4コマ漫画でした笑

この本は以前古本屋さんでたまたま見つけて200円ぐらいで買ったのですが、結局面白くて最近kindle版も買ってしまいました。
主人公のヒロシという男性と、ブタ公という豚が繰り広げる、ハートウォーミングストーリー(?)です。そのやりとりを哲学的な視点から解説してくれます。

例えば、ヒロシが「人間に食われるための豚生(じんせい)なんて良いわけない!」と言うと、ブタ公は「グダグダ悩んで人生を棒に振るより、最初から生きる意味がキッパリ決まっていたほうが、よっぽどスッキリしていいよ」と返します。そしてこれを、実在主義サルトルの論を引いて解説します。

解説はものすごくサッパリしていますし、そういう解釈なの?と思うところもありますが、有名な哲学者を知ることができるので哲学の入口としては良いかもしれません。

その後、もう少し哲学のことを学びたいと思って手に取ったのがこちら「史上最強の哲学入門」です。これもめっちゃ面白かったので、紙とkindleの両方で持っています。

この本が良いのは、一応テーマが3つに分かれて入るのですが、時代の流れとともに哲学者が紹介されていることです。「13歳からのアート思考」でもそうでしたが、こういった思想や理論は「先人を批判的に捉えることで進化していく」という特徴があります。この「史上最強の哲学入門」は(ほぼほぼ)時代順に紹介されているので、なぜこの考え方が出てきたのかが掴みやすいです。

この本で気になる哲学者がいれば、その哲学者の本を買ってみるという深め方ができそうです。(私はニーチェ、レヴィ・ストロース、などを買いました📚 積読ですw)

哲学から学ぶこと

そんな哲学からは、どんなことが学べるのでしょうか?正直言って直接的に現実社会の問題解決につながることは少ないのではないかと思います(え?) 現実社会の問題解決に関しては、様々なフレームワークやプロセスが整備され科学的に証明されています。

では、なぜ哲学なのか?

やはり、現代社会においては「問題解決」ではなく「問題設定」が重要だからではないでしょうか。これは単に問題を適切に捉えましょうと言う話ではなく、問題が存在している領域自体を捉え直しましょう、ということだと思います。

そして問題を根本から捉え直そうとすると、世界をどのように捉えているのか?どのような理論に立脚して捉えているのか?が重要になってきますが、そこで哲学が活きてきます。正しいかどうかは置いておいて、どの論に依拠しているかを明確にすることで議論の前提が揃います。(多分。)

答えのない世界で

本当に最近の世の中は混沌としていて、何が正しいのか?何が間違っているのか?、どうすれば問題が解決できるのか?、この先どうなるのか?と悶々としますが、そんなときこそ対話の場が必要だと思っています。
完璧に分かり合うことはできなくても、話すことで分かり合うキッカケが掴めたり、気持ちが楽になることがあると思います。

勝ち負けを決めるのではなく、正解を求めるのではなく、本当の意味で「答えのない世界」で生きるために、小難しいけれども人類が考え続けた足跡である哲学に思いを馳せるのも良いかもしれませんね。

くらnoteのスキマ ポッドキャスト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?