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ネット依存は自律神経を崩す

ネット依存という言葉が前よりも一般的になってきたように思いますが、ネットに依存することで我々に起こる弊害についてはいまいち理解が広まっていないように感じます。それも無理のないことでもありますが(理由はあとで説明します)ネット依存というのは私たちが考えるよりも深刻で重大な問題なのです。依存状態の定義については明確にするのが難しい部分もありますが、「無いと不安な気持ちになったり、焦りがある」場合は既に依存状態にあります。また、毎日定期的にネットを使っているだけでも依存性の予備軍にはなってしまうため予防するようにしましょう。

しかし現代人にとってはネットを使うということは当たり前のことであり、使えないことの方が不便は大きいということも事実です。全てを否定することは私も絶対にしません。肝心なのは「何のために使っているのか」ということです。欲しいものをAmazonや楽天で購入したり、天気予報をネットで確認することはネットで行った方が良いでしょう。しかし、芸能人の不倫ニュースやYouTubeで迷惑行為をしている人間を見ることに意味があるでしょうか。そんなことのためにネットを使い離れられなくなっているのなら大きな問題です。

時間を無駄にすることになりますし、さらに大きな問題があるのです。それは自律神経の乱れです。私のnoteでは自律神経について度々触れてきましたが、ネット依存は自律神経の乱れに影響があるのです。ネット依存に陥っている人間は「刺激的な情報」を求めています。新しい情報を見るとドーパミンが分泌されるため気持ち良くなります。そのためどんどんと新しいものを求めるようになり依存していくのです。そしてドーパミンが分泌されれば交感神経が優位になります。つまり1日に何度もネットを使って興奮している人は交感神経ばかりを刺激しているということなんです。そうなってしまうと日常生活にも支障が出ます。

まず交感神経が優位であること自体は問題ではありませんが、副交感神経と切り替えることができないと不眠に繋がる可能性があります。不眠症の最大の原因は自律神経にあり、副交感神経が上手く機能していないことです。そのため、眠る時間帯はネットは使うべきではなく睡眠に備えるべきなのです。さらに、交感神経が優位になると焦りや不安を覚えやすくなります。交感神経は興奮している状態のため気持ちが落ち着いていないので常にきんちょうしてしまっているようなものなのです。まだ交感神経が優位になることで起こる弊害はあります。体が緊張状態になるため血流が悪くなり肩凝りの原因にもなるのです。

それほどまでに交感神経を優位にしすぎるのは危険であり、そのきっかけになってしまうネット依存は解決しなければいけないのです。何をどうすれば良いのかというと、とにかく日記を書くことからオススメします。今日はエンタメニュースを見なかったと1日ずつ積み上げていくのです。そして2週間日記を続けることができたら次は1か月、3か月と伸ばしていきましょう。最終的には我慢するという感覚も薄れ習慣にすることができます。

最初は辛いかもしれません。依存症の克服というのは辛いものです。しかしこれからもネットに依存し続けていけば確実に後悔しますし、自律神経の乱れから幸福感を味わうことができなくなっていくでしょう。インターネットは間違いなく人間が生み出した叡知の結晶であり素晴らしい進化です。それでも便利すぎる故に私たちは身も心もインターネットに奪われているのではないでしょうか。

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