不思議の連続

その後も、不思議な現象は続きました。

授業中、
誰かが光り始めるのが、見えるようになったのです。

誰かが光り始めると、あの人が、
その光っている人に、

「お前も気付いたな。」

と話しかけていました。

今までの私の常識から考えたら、
全く意味不明な現象でした。

この光は、私とあの人には、確実に見えていたと思うのですが、他の人にも、見えていたかはいまだに謎です、、

ただ、光っている人に対し、私とあの人以外の周りの人は、目を向けていず、あの人が、誰に話しているかさえ、気付いていないようでした。

あの光は目印

だということ。

あの人は、あの光を増やそうとしている

ということ。

それだけが、なんとなくわかっていました。

その後、授業中に、
あの人が何気なく話したことに対し、

(それ、私も同じー!)

と思うと、

あの人が、

「え、同じ?本当に?」

と、少し驚いて、嬉しそうな顔をして、ばっちりと、目を合わせてくれたり、

あの人が、面白い話をして、私が笑っていると、嬉しそうな笑顔でこちらを見てくれたり、

幸せな時間が続きました。

時折、あの人が、傷ついた、辛そうな顔をするときがあったのですが、

その時、
いまだに、なぜできたかわからないのですが、
手を、ふいっと小さく動かし、
あの人の胸の位置にある、心に向けて、優しい気の塊を飛ばすことができました。

白い光のようなものが、私から、あの人の心に飛んでいき、
あの人の心を、包み込み、少しずつ癒しているのが、見えていました。

今思うと、これを繰り返すことで、あの人が、私に笑いかけてくれることが、徐々に、増えていったように思います。






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