不思議の始まり

2回目の授業の日。

大教室に入った途端、
なんと、
私の身体が発光し始めたのです、、!

白い光が、全身を包むオーラのように、放たれているのが、はっきりと感じられ、私には見えました。

(ちょ、ちょっと、なにこれ?
なんか光り始めたんだけど。
何が起きてるの????
他の人にも見えてるの??)

頭の中が「?」で一杯になり、パニックになりました。
ただ、周りの人は、私に注目することなく、いたって普通にしています。

(とりあえず、他の人には見えてなさそう。
てか、なにこれー?!)

と思いつつ、授業が始まるのを待っていました。その間も、体は光に包まれていました。

授業が始まり、まもなくして、
あの人が、突然、
私と目を合わせてきて、

「お前、気付いたな。」

と、声をかけてきました。

(え。なんでわかったんだろう??
ひょっとして、この光が目印??
わけわかんないよ、、)

「今までで、一番早いな。
早くても、2週か3週、普通は、それ以上かかるんだ。」

「なんでわかったんだ?
頭で考えたのか?誰かから聞いたことがあったのか?」

あの人は、確かそんなことを聞いてきました。
(ちょっとここは、記憶がおぼろげです。)

私は、

(違う、、)

と思い、何も反応しませんでした。

すると、あの人が、

「違うのか。
、、ひょっとして、お前は俺と同じなのか?」

と、疑いつつ、聞いてきました。

(え。そうだけど、、
なんでわかったんだろう???)

大混乱の中にいる私は、
頷くこともできず、何も反応できず、

ただ、心の中で、

(そう、そう、そう。)

と繰り返していました。

反応しなかったのは、直感的に、他の人に見える反応をしてはいけない、と感じていたから、という理由もあります。

なぜか、あの人は、誰と話しているかを、他の人には、わからないようにしたがっているように、感じたのです。

私とのアイコンタクトも、あからさまではなく、目の端で、私にだけ伝わるようにしている印象を受けました。

すると、あの人が、

「そうか。同じなのか。」

と、呟きました。







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