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新カード解説④(デュエプレ12弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

12弾の新カードの考察第3弾です。

第3弾はこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。

7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。

5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。

3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。

0~2点 → 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

それでは以下、本題です。

アクア・エボリューター

事前評価:7

紙からの変更点はありません。

2コストのリキッド・ピープルということで、n番目の「アクア・ビークル」の完全上位互換です。

ただ、これに関してはこれまでの本当にオマケのような些細な効果の完全上位互換と比べても効果が活きやすいです。

「クリスタル・パラディン」は長らく『ツヴァイ』に採用されているカードとして恩恵を受けやすく、最近は減りましたが「クリスタル・ブレイダー」はこれがいると1コストで出てきます。

特に「パラディン」はプレイしたターンに他のカードがプレイしづらいコストをしていたので、この1コスト減が大きく働く場面がありそうです。

ちなみにG0はコスト増減を受け付けないため、このカードに関係なく「ツヴァイ」は出すことができます。

とりあえず『ツヴァイ』には何の違和感もなく入ってくるでしょう。

対象は水の進化クリーチャーと広範囲なので、別の用途も考えたいところです。

もちろん『ツヴァイ』に採用されている「マーキュリー」も対象となり、これによって「ガード」→「エボリューター」→「ガード」or「エボリューター」+「マーキュリー」の3ターン着地ルートが生まれました。

他に優秀な水の進化といえば挙がってくる「マルコ」は5コストなので、「エボリューター」→「クゥリャン」→「マルコ」の流れで繋がります。

「マルコ」でリソースを稼いだ後で、「ブレイダー」やこの後紹介する軽量進化獣を軽減を活かして大量展開していくデッキは面白く考えられそうですね。

紙では水の軽量進化獣に優秀なものが多くあるので、将来的に活躍も考えられるでしょう。

これまでリキッド・ピープルとサイバーが交わるデッキはありませんでしたが、「エボリューター」によってその道が見えてきそうなのは楽しみですね。


キューティー・ハート

事前評価:6

紙からの変更点は、効果の発動条件がシールド2枚以下から3枚以下に緩和された点です。

あんまり一般的ではない用語ですが、このような追い込まれた状況で発揮される効果を”クラッチ”と言います。

まあ、一般的でないというのはつまりあまり使われていない効果という証左でもあります…

ただ、このデュエプレでの実装にあたって条件が緩和されました。

このシールド2枚か3枚の差はかなり大きく、最初のブレイク以外のタイミングでトリガーすればほぼ「サーファー」のように使うことができます。

条件を満たさないとあまりに貧弱なものの、満たせば4コストパワー5000、ブロックされない+出た時1バウンスと、かなりのパフォーマンスです。

見た目に反して「一角魚」が涙しそうなくらいのハイスペックですね。

能動的に狙えないという点では、やはり評価は落ちてしまいます。

しかし、環境がビートに傾いた時など、採用を一考できる強さは持ち合わせているでしょう。

考えられるのは、同じサイバー・ウイルスの進化である「アストラル・リーフ」のデッキや、『ガントラビート』への採用などでしょうか。

12弾のカードを見る限り、まだまだ『ガントラビート』は現役そうで、かつ青入りの復権も視野に入ってきています。

テンポを取れるアンブロッカブルのアタッカーかつトリガーを持っている点は強い個性となるので、環境次第で採用を考えることができるでしょう。


エンペラー・ティナ

事前評価:7
FT:アークの力によって、異なる種での進化が可能となる。

神からの変更点はありません。

FTにある”アーク”とは、オリジンが持つ、クリーチャーを支配する古代技術です。

オリジン種族を単独で持つクリーチャーがおらず、必ず他種族と複合になっているのは、この技術に依ります。

ちなみにデュエマの背景ストーリーは基本的に未来に進んでいくので、紙の闘魂編以降に現れた新種族とオリジンは時系列が交わるはずがありません。

なぜ新種族とオリジンを兼ねたクリーチャーがいるのか、それは…

何気ないオリジン・ドリームメイトなんて種族の組合せにもドラマが見えますね。

さて、性能の方ですが、テキストを見てわかる通り非常にシンプルです。

ポイントとなってくるのはまさかの1コストであるところ。

序盤に4000のブロッカーとなるのはもちろん、攻撃もできることからビートの牽制や、自身がビートしていく使い方ができます。

他にも軽量進化が充実して来れば、「アストラル・リーフ」と併せて『青単速攻』を考えることもできるでしょう。

相性がいいカードの一つが「パラダイス・アロマ」で、G0で進化元を容易することが可能です。

もう一つの使い方は究極進化の種とすることでしょう。

1コストの進化元がある強さは「アクア・ガード」「トリア」「ウェバリス」を使ったことがある人ならよくわかるはず。

このあと紹介する水の究極進化の特性からしても、なかなかに噛み合いの良いカードだと言えます。

淡泊な性能の中に奥深い使い道がある、良デザインのカードです。


クリスタル・アックス

事前評価:6
FT:その戦斧が空間すらもブッタ切る!

紙からの変更点は、条件でコスト軽減する能力を得た点です。

手札進化もこれまた初ギミックですが、記載の通り手札のカードを進化元にして出せる、テンポロスの少ない進化方法です。

性能を見てわかりますが、「クリスタル・ランサー」「クリスタル・ツヴァイ・ランサー」の中間のようなステータスで、手札進化を得た点で利便性が向上しています。

「ツヴァイ」は紙ではG0を持たなかったので、コスト・パワーがこれら「ランサー」の中間で、手札進化ができる分「アックス」の方に優位性があったのがわかるでしょう。

ちょうど単色になったかつての「烈流神」のようなカードです。

あちらが下方修正を受けるほどの活躍を見せたカードであることから、こちらも期待がかかりますね。

急に出て来るアンブロッカブルの2点ということで、奇襲性は十分です。

最後のダメ押しとして使うのはもちろん、「パーフェクト・ギャラクシー」のシールド・フォース解除なども狙えるでしょう。

手札進化は2枚の手札を消耗する点で息切れしやすい能力ですが、今回得たコスト軽減からもわかる通り、この後紹介する手札増強カードと組み合わせる使い方が想定されます。

水入りのある程度手札補充ができるビートダウンデッキで採用候補となっていくでしょう。

紙だと結構長く優秀なカードというイメージがあったのですが、今回デュエプレで実装されるにあたって評価に迷ってしまうあたりにインフレが見える気がします。


神羅ブリザード・ムーン

事前評価:7
FT:月が凍てつく冷気に閉ざされる時、吹き荒れる嵐が全てを閉ざす。

紙からの変更点は以下。

  • ルナティック進化を得た

  • 攻撃時の3枚ドローが手札上限までになった

  • 手札が10枚の時の効果が追加された

究極進化形のイラストが少々わかりづらかったですが、「羅月」が追加されたことで女性型とはっきりわかるようになりましたね。

「ダイヤモンド・クラック」を思わせるイラストです。

順番に見て行きましょう。

「羅月ブリザード」の方は攻撃時1ドローと、他「羅月」と比較してもかなりあっさりとした効果です。

その分、メリットとして主張できるのがそのコスト。

火文明の「羅月サンライズ」こそ同じコストですが、あちらは最速でも4ターン着地が基本運用になりそうです。

こちらは先の「アクア・エボリューター」が絡めば3ターンで出てきて、アドバンテージを回復しながら序盤にしては高いパワーでビートできます。

ただ、4コストの進化は通常W・ブレイカー+αの効果を持ってくるので、そことの差別化点はドローと究極進化の選択肢にありそうです。

「神羅ブリザード・ムーン」の方は攻撃時に「インビンシブル・テクノロジー」を撃つような効果です。

ただし、こちらと違って引いた後にカードプレイするタイミングがないのはかなり大きな差でしょう。

定番の「コスモ・ビュー」を即時出すこともできず、次ターンのドローも含めて手札に入るカードがすべて墓地行きとなることが確定します。

このカードによってW・ブレイクを通すことになる(「羅月」状態でブレイクしていれば3枚割ることになる)点からも、出した後にコンボを決めるというデッキコンセプトを設定するのは難しいと考えられます。

デザインされているのはやはり、この前に紹介した「ティナ」や「アックス」などの進化獣を豊富な手札から投げつける戦略でしょうか。

ただ、この用途で考えるとキルターンの割に進化獣が多く、キーカードが引けない場合も踏まえて事故率が高くなってしまいそうです。

このデザインの内を超える使い方が模索されることに期待したいです。

効果としての魅力を掘り下げた場合、強みとなるのは「テクノロジー」同様にどこまで手札を消耗したり妨害されたりしても、着地にこぎつければ帳消しできる点でしょう。

「ギフト」とはやはり相性が良く、「エボリューター」→「羅月」→「ギフト」+「神羅」の4ターン着地をすれば、多くの対面を苦しめられそうです。

もっとも、「アックス」が5コストで出せてこの動きのマナカーブに繋がるようになったあたり、これもデザインの内と言えそうですが。

この動きで考えた場合、「羅月」の時にリスクを冒して1ブレイクしておくと5ターンのジャスキル、ブレイクしないとほぼ6ターンキルとなって、1ターン遅れてしまうところは少し面白いところだと感じます。

見落としやすいのは、「テクノロジー」と違って攻撃時に毎回使える点と、そもそもドローが任意な点です。

ビート気味に組むならそもそもLOはそこまで気にしなくていいでしょうが、コントロールで構築を考える場合は強制でないところがありがたいですね。

ただ、個人的には発表された究極進化の中でも扱いが難しい(環境級に仕上げるのが難しい)部類のカードになる気がしています。

単純な発想を超えて来るデッキの登場に期待したいです。


無頼妖精ワイルド・リリィ

事前評価:6

デュエプレオリジナルカードとして登場しました。

ブースト効果のカードは「フェアリー・ライフ」を基準に、クリーチャーが付くと3コスト、マナに置く効果にアレンジが加わると4コストとなります。

このカードも進化獣に絞って置けるというメリットでこの基準に則っていますね。

想定されるのは置いた進化獣を出せる「母なる星域」との組み合わせだと考えられます。(これを書く1/20時点ではまだ未発表)

マナカーブでは2コストブースト→「リリィ」→「アマテラス」+「アマテラス」効果で「星域」を唱える→進化獣を出すといった感じです。

これでいくなら「キリコ」(こちらも1/20時点では未発表)が7コストに調整されることがあるだろうというイメージでした。

もう一つ注目したいのは6に繋がる3種族持ちである点です。

「口寄」を後で出せば4ドローになるので、「アマテラス」と2パターンの選択肢を用意できるのはいいですね。

マナに置くという効果の仕様上使い方は限られており、翻すと限られているということはコンボ要員としての使い道が主となりそうです。


霊騎コルテオ

事前評価:9
FT:突如、世界に鳴り響く祝祭の音色。その音色と共に永き幻想の幕が上がる。

紙からの変更点は、効果の対象を選べずにランダムとなった点です。

デュエプレでは先に登場している「サルード」の完全上位互換となってしまいましたね。

こちらは紙ではセイント・ヘッドというアーク・セラフィムのサポート種族だったので、デュエプレでこの2種族が統合されたことで予期せぬ事故に遭ってしまったカードと言えます。

もっとも、効果自体は『アーク・セラフィム』で十分優秀なため、5枚目以降の候補にはできるでしょう。

なぜこの「コルテオ」を出さずに「ミューズ」「サルード」が先に出てきたかに関しては、約11か月前の8弾リリース時に邪推記事を書いています。

うーん、たしかに当時「コルテオ」が出ていたら強すぎるというのもありますが、今改めて考えると、オリジンの再録回数も多い象徴的なカードとして、オリジン種族を剥奪した実装はしたくなかったのかもしれませんね。

11か月前の自分に少し説教したいです。

さて、余談が過ぎましたが、こうした私の論調からも変わる通り、極めて優秀な効果を持っています。

出すタイミングによって効果の幅にブレがあるのは難点ですが、盤面上限があるデュエプレではケアの難しい「スパーク」のように機能する場面も多いでしょう。

『アーク・セラフィム』はもちろんですが、単体で優秀なトリガー獣として様々なクリーチャー主体のデッキに入ってくると考えられます。

一つは『ガントラビート』。

「コルテオ」の紙での採用先の一つに『トリガービート』(トリガーを大量に積んだビートデッキ)があったことからも、デュエプレのこのデッキタイプの代表格である『ガントラビート』にはぴたりと当てはまる性能です。

トリガー枠を呪文からクリーチャーに変えていく工夫をすることで、「スパーク」並みの活躍が期待できるでしょう。

「ミューズ」とはパワーが大きく異なるので、その点で差別化して採用を考えられそうです。

もう一つはアーク・セラフィムで「マザー」の進化元となることから『メカオー』での採用です。

今までも『メカオー』では2枚前後の自由枠があり、そこに「スパーク」「コミューン」「ミューズ」「アポデイ」あたりのカードが候補となってきました。

このカードはトリガー獣で「キング」以外でのケアが難しく、ミラーにも有効なことから十分候補に加わりそうです。

ただ、ミラーで有効ということは『メカオー』にとってケアが難しいカードということでもあります。

相性差の小さい『ガントラビート』に採用されていく場合、『メカオー』の心強い味方と言うよりも憎い敵としての側面が強くなり得るでしょう。

総じてこれまでの「スパーク」の枠を争い得るカードで、優秀なトリガー獣の代表「サーファー」「タイガーグレンオー」などに並び立つカードと評価できます。


バザガベルグ・疾風・ドラゴン

事前評価:6

紙からの変更点は侍流ジェネレートを得た点です。

元になったカードは4弾に収録された「バザガジール・ドラゴン」ですね。

サムライ種族がデメリットになることもあるので完全とは言いませんが、ほぼ完全上位互換となりました。

ちなみに「ベルグ」という部分は効果からして「ボルベルグ・クロス・ドラゴン」を意識していると思われます。

「ボルベルグ」はデュエプレで実装するタイミングを失ってしまったので、少し「バザガベルグ」の名前が浮く格好となってしまいました。。

転生編のカードとはいえ、目玉SRだっただけに今更VRに格を落として実装するわけにもいかなかったのかもしれませんね。

その点、「バザガベルグ」もSRでしたが、立ち位置的にはVRにしやすかったのだと思われます。

さて、紙ではコストの重いクロスギアを即時クロスしつつ攻撃ができて、手札に帰って除去を回避できるということから、「バジュラズ・ソウル」と共によく使用されたカードです。

私も『ハイランダーボルコン』に1枚ずつ採用していましたね。

アンタップキラーを持つことからも、攻撃時に多量のアドバンテージを取ることができるクロスギアとの組み合わせを考えたいところです。

…が、この種のクロスギアが今のデュエプレには存在しません。

ということはそういった種類のクロスギアが実装されるか?と言われると、収録枠の関係から少なくともこの12弾ではそれもないと思われます。

ただ、そうした理由から付与されたと思われる侍流ジェネレートの能力が面白いところです。

SAも持っていることから、「FINAL」と組み合わせたロマンコンボが意識されているのだと思われます。

この能力だとアンタップキラーを活かせないのが残念ですが、選択肢として持っている分にはいいですね。

コントロール寄りの使い方を考えるなら、「イモータル・ブレード」と使って盤面処理をしながら墓地回収をする動きも考えられるでしょう。

器用で悪くないカードですが、クロスギアを採用しつつこのカードを共に採用する枠を持つデッキがあるかと言われると怪しいところ。

マナが伸びる『5c』ではかなり枠がきつい上に単色な点が足を引っ張りそうなので、検討するなら『4cコントロール』系でしょうか。

クロスギアと併用しない場合は単体パワーが時代に追いついていない感もあるので、活躍のためにはもう一歩強力なクロスギアがほしいところです。


オリジナル・サイン

事前評価:9
FT:アマテラスに導かれ侵攻してきた古の軍勢は、自らをオリジンと名乗った。

デュエプレオリジナルカードとして登場しました。

FTの内容に触れると、以前の記事で述べたように戦国編のクライマックスで「シーザー」が「HELL」を乱射したことで時空の裂け目が発生し、そこに誕生した小惑星「オリジナルハート」からオリジンは現れました。

しかし、実はこの事件より前からオリジンの一部は何かしらの方法によって戦国武闘会の最中、既に超獣世界に現れて暗躍していたのではないかと考えられます。

その根拠となるのがデュエプレでも実装された「イナバ・ギーゼ」や、神化編で登場する別のカードのFTです。

「イナバ」は何か慌てて作戦に取り掛かる様子、「マクスウェル」の方では直接的にオリジンが動いていたことが描かれていますね。

そして、「アマテラス」のデュエプレ収録時のFTがこちら。

強大なる存在とはデュエプレで同じ時期に実装された「破壊龍神」を指しています。(紙の背景ストーリーには登場しないので、デュエプレオリジナルで補完された)

「アマテラス」をはじめとするオリジンが、戦国編で既によからぬ動きをしていて、「破壊龍神」を招く陰謀を企てていた(あるいは「シーザー」が「HELL」を乱射するように仕向けていた)と推測できますね。

そして、この「オリジナル・サイン」のFTによって、この後「アマテラス」が先陣を切ってオリジン軍団と共に攻めてきたことがわかります。

オリジンが結構悪いやつらに見えてくる…。

ちなみに「アマテラス」とはもちろん日本神話の「天照大神」のことで、”皇祖神”ともされています。

字からわかる通り、”皇室”の”祖”=始まりの神であり、同時に天皇を現人神と崇める習慣があった日本的には人類の始まりも意味します。

「蒼狼の”始祖”」という部分とも符合してきますね。

オリジンが大々的に表舞台に出て来るエポックに際して、「アマテラス」はまさにうってつけの存在であったと言えるでしょう。

さて、長くなりましたが性能についてです。

「サイン」の系譜のカードはいくつか存在しますが、このカードは紙にある「ドラゴンズ・サイン」を意識した性能ですね。

これは2014年登場のカードなので、指定種族が違うと言えど2009年のカードがベースの環境に相互互換のようなスペックで登場したことから、かなりのパワーカードだとわかるでしょう。

「オリジナル・サイン」に関しては加えてキャントリップ(1ドロー)と進化も出せるようになっている点で、パワーだけなら「ドラゴンズ・サイン」以上とも言えそうです。

出す候補となるのは、現状だと専らイラスト・FT通り「アマテラス」でしょう。

手打ちで1ターン早く出すのはもちろん、トリガーで出した場合にも強力な防御札として機能します。

うっかり忘れてしまいそうですが、クロスギアも出せるので「ノーブル・エンフォーサー」も構築を歪めることのない守りとして使うことができますね。

「イモータル・ブレード」を持って来れば次のターンにタップされた「ヘヴィ・デス・メタル」も対処可能です。

まあ、これらはどちらかというと「アマテラス」の汎用性となってしまいそうですが…

他に12弾で現状判明しているカードだと、「ヤタイズナ」はトリガーで出した際に効果発動のためのテンポロスをなくせる良い組み合わせです。

後は先ほどの「コルテオ」や、この後紹介するカードを出して複数面を止めたりといった感じですかね。

メインは圧倒的に「アマテラス」を出すことになりそうです。

「オリジナル・サイン」の単体パワーが高すぎるので、選択肢となるカードを絞って調整するデザインなのだと現状は思われます。

ただ、この「アマテラス」だけでも十分すぎるとも言えそうで、色さえ合えばセットで出張することも検討できるでしょう。

過去に「アマテラス」を採用していたデッキから考えると、『ガントラビート』や『5cコントロール』あたりが候補となってきますかね。

逆に考えると、この「オリジナル・サイン」と「アマテラス」の組合せで不十分・枠がないと考えられる場合にはいくら優秀でも環境で見かけないということもあり得そうです。

余談を書くと、「アマテラス」は後に結婚をしているのですが、なんとその相手はあの「ボルバルザーク」です。

デュエマにおいて、「ボルバルザーク」が温泉に浸かっているこのイラストを元ネタに、スラングで”温泉”=プレミアム殿堂(禁止)を意味します。(プレミアム殿堂入りすることを”温泉行き”と言う)

この「クイーン・アマテラス」は記念パックで収録されたカードで、プレミアム殿堂入りしてしまった「アマテラス」の調整版と言えるカードです。

そのFTには”温泉で出会ったあなたと共に、この栄誉ある賞を受けられて幸せだわ。”とあり、同じく収録された「グレンニャー」のFTには”大物カップルの結婚発表”とあります。

この記念パックに収録された女性型で未婚だったのが「アマテラス」のみであることとFTの内容、そして「クイーン」に対するように「キング」と名付けられたカードから二体が夫婦となったことがほぼ確実視されています。


聖霊王イカズチ

事前評価:7
FT:聖霊王さえひれ伏す四神の復活を巡り、時を越えた戦が始まろうとしていた。

紙からの変更点は、パワーが1000上昇した点と、アンタップ効果が任意のクリーチャーから強制ですべてに変わった点です。

クリーチャーが場に出る度に自軍がアンタップしてブロッカーを得る点で、相手がクリーチャーを出すならばさながら「ゼンアク」の如く攻めと守りを両立した効果です。

トリッキーな効果ですが、光文明らしい効果だとも言えるでしょう。

ただし、このカードの本領は自ターン中にクリーチャーを出すことでアンタップし、無限攻撃を行うところにあります。

その一例が、つい最近紙でも大幅強化を受けてCS(ガチ勢向け大会)で準優勝の結果を出した『カチュアイカズチ』です。

「カチュア」と「イカズチ」が盤面に揃うと、「カチュア」のタップスキルでドラゴンが出る度に「カチュア」がアンタップするため、盤面上限に達する限りドラゴンを出すことができます。

早い話が、この2枚が揃った時点でデッキから「サファイア」を含む2枚のドラゴンを出せばゲームが終わるのです。

デュエプレでこの動きを考えた場合、コンボ的にスムーズに動くなら「ウルフェウス」との組み合わせが挙がってきます。

「カチュア」から「ウルフェウス」を出し、効果で「オリジナル・サイン」を唱えることで手札から「イカズチ」を「ウルフェウス」に乗せればコンボ始動です。

ただ、これに関しては必要パーツが多い上に条件もあり、現状『カチュア』が「サファイア」の枠を泣く泣く3から2に削るまでの構築をしていたこともある点を考慮すると、簡単に枠が割けるとは言い難いところがあります。

ここまでせずとも「カチュア」の効果を一度起動して、「バイオレンス・サンダー」を1回使っていればゲームを半壊させているので、オーバーキルとも言えます。

他に合わせるとすれば、攻撃時に踏み倒しが可能な「バルクライ王」や「ロマノフ」、色と一部種族も合う「ソルダリオス」などです。

いずれもベストな構築をした際に入ってくるかはわかりませんが、面白い動きができるようになる選択肢として念頭に置いてよいでしょう。

デザイナーズコンボが強いのはデュエプレの通念の一つとなってきましたが、裏を返せば12弾カードの中で露骨なデザイナーズコンボが難しそうなこのカードは持て余してしまうこともありそうです。

一応「オリジナル・サイン」から出せるのはデザイナーズの内の強みですが、現実的な『カチュアイカズチ』のような必殺性がいつか見つかるといいですね。


まとめ

これを書き終えた1/21に全カードリストが公開されました。

やはり実装は木曜日からズレて、1/24(月)となりましたね。

この紹介記事もいつも通り周回遅れとなってしまいましたが、まあいつものことなので…気楽にやって行こうと思います。

よろしければ最終回の⑤もどうぞ。

それではまた。

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