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デュエプレ8弾開発意図(邪)推論

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

今回は8弾のカードたちがどのような背景を以て開発されたのかを推測していきます。

当然私は開発関係者でもなんでもないので、タイトル通り邪推となる部分や考えすぎなところがありますが、まあ小話として見て頂ければ幸いです。

加えて多少表現が過剰・過激になるところもあるかと思いますが、こちらもご容赦ください。


バラ撒いたら回収する、倍返ししろ!

8弾のSRが全種公開された時点で察しましたが、今回のSRは複数枚積むことが前提のカードが非常に多いです。

妥協せずにデッキを組んだ際に所持数3枚以下で事足りるのは「魔刻の斬将オルゼキア」と「極仙竜バイオレンス・サンダー」くらいじゃないでしょうか。

それ以外のSRはすべて4積みするデッキが環境進出し得る性能です。

あまり非難の声は大きく上がっていないように感じますが、運営は回収に来ているのだと考えます。

振り返れば、年末年始や1周年記念を挟んだこともありましたが、7弾は配布が多かったために課金の必要性を疑問視する声もよく聞こえました。

実際、某サイトの2021年1月売上予測は過去最低の値となっています。

(参考までに、同じサイトでDCG強豪の「シャドーバース」の売上予測を見ると、デュエプレの1.5倍弱の売上があります。気になった方は”セルラン デュエプレ”で検索を。)

運営としても多少は予測がついていたものの、焦らずにはいられなかったことでしょう。

8弾のSRに目立ったハズレ枠がないことからもその様子が伺えます。

これ、おそらくデュエプレリリース以来初めてのことです。

気になった人は一度カードリストのSR一覧をぜひご覧ください。

運営はそれなりにこの8弾に賭けていると思いますし、何なら9弾でもハズレSR枠なしの面々となる可能性があると考えられます。

課金者が報われるのは良いことですが、インフレの加速だけは抑えていただきたいものです。


対ツヴァイ用兵器『メンヘラコントロール』

事前公開されていた「電磁傀儡ポワワン」「封魔魂具バジル」の2枚が強力なpig(破壊された時効果)を持っていたため、「腐敗勇騎マルドゥクス」と組み合わせようと考えていた人はそれなりにいたでしょう。

そうなるとリソース確保のために「エナジー・ライト」などの「ポワワン」と色の被るカードを採用したいが、「ポワワン」→「ライト」→「マルドゥクス」のカーブでプレイするのは都合が良すぎます。

そんなところにリソース確保と除去を兼ねる「のろいとテラーの贈り物」が、8弾全リスト公開と同時に判明しました。

「ポワワン」or「バジル」に「のろテラ」をぶつけた時のアドバンテージは2:6交換。

順調に決まればどんな対面にも痛手を負わせることができます。

ただし、「ポワワン」「バジル」ともにセルフハンデスのため、対策は容易です。

相手からすれば枚数は減るとはいえ、自分のムーブは守ることができますし、「黒神龍グールジェネレイド」などを落として利用することもできます。

何より、今のデュエプレにはハンデス対策として拡充された多くのマッドネスが存在します。

そう、たいていのデッキはマッドネスで対抗可能なのです。

もちろんこの”たいてい”とは、7弾から環境に参入したトップデッキたちを指します。

商品目線で考えた際に、ついこの前出したばかりの目玉が無対策でいきなり環境から引きずり下ろされるわけにもいかないでしょう。

では何をこの『メンヘラコントロール』のターゲットとしたか?

見出しの通り、『ツヴァイ』です。

6弾で登場して賞味期限が切れつつある『ツヴァイ』ですが、こいつは少々やりすぎて他の商品を腐らせる可能性がある状態まできてしまいました。

ただ、運営としてもナーフは自分たちのミスを認める上に、売り上げにも影響する(「ツヴァイ」4枚砕いたDMP分課金額が減る)ため、そうやすやすと実行したくはありません。

となると、『ツヴァイ』が苦手としていた『除去コントロール』を環境に押し上げてやれば、相対的に『ツヴァイ』の勢いは衰えるのではないか?という発想にたどりつきます。

『メンヘラコントロール』は場のみならず手札にも干渉してくるため、『ツヴァイ』との相性を絵に描けば『除去コントロール』対『白緑ブリザード』くらい明白です。

そして幸か不幸か、マッドネスの代表「提督」シリーズは現状ハイブリッド種族(7弾で追加された種族)が主流な上に、『ツヴァイ』に噛み合うものはありません。

加えて、7弾がデザイナーズコンボのデッキが環境の華だったこともあり、『除去サファイア』のような由緒正しいコントロールはほとんど活躍できず、一定層いる”コントロールファン”からの苦言も聞こえていました。

運営は「これだ!」と思って『コントロール』を利用したのではないでしょうか。

さらに深読みを続けると、『ツヴァイ』の他デッキとの相性は『アポロ』が若干不利寄りなものの、『ドリームメイト』や『メカオー』には比較的良い傾向にあります。

これらのデッキがマッドネスを採用することでデッキパワーを落とせば、『ツヴァイ』が付け入る隙ができるのです。

『ツヴァイ』のシェアを格段に落として反感を買うことなく、メタゲームの一角に留める絵を描けます。

もちろんマッドネスが抜けていけば『メンヘラコントロール』が勝ちやすくなり、それに対抗したデッキが現れる…というように環境が回って一強状態になりづらくなります。

また、『メンヘラコントロール』のキーカードが多色ばかりで事故要素を抱えていることもポイント。

過去にハンデスデッキがトップメタに居座ってクレームが多かったこともあり、しっかり不利対面でも勝ち得る弱点を残しているのです。

高レアリティの必要枚数も少なめのため作りやすく、8弾環境では少なからず環境の鍵となることは間違いないでしょう。

『ツヴァイ』に関してはおそらくこれがラストチャンス。

7弾の特にALLでの暴れっぷりを考慮すると、ここでも勢いが止まらなければ断腸の思いでナーフされることでしょう。


天門は”神に許された”存在

画像はパズドラコラボで誕生したカードです。

他の8弾考察系の記事でも触れてきたことですが、8弾の新規カードによって『ドリームメイト』が環境に台頭することは明白であり、『アポロ』も強力なワンパン力を持つため環境に残ることが必至でした。

特に『ドリームメイト』は5マナスピードアタッカーWブレイカーという常識を打ち破るビート力を手に入れたことで、デュエプレの歴史を塗り替えています。

ただこの両デッキとも、素直に盾を割るデッキなのです。

いくらそのスピードが速くなったりパワーが上がろうとも、強力なシールドトリガーの前には屈服します。

しかし、正直今のデュエプレはクリーチャーのインフレが進みすぎて、呪文とシールドトリガーのスペックがまるで時代に追いついていません。

デッキの主力となるクリーチャーはいくら魔改造されても、呪文やトリガーはほとんどが紙の性能のままなのですから、それも当然です。

デュエマの醍醐味でもある”シールドトリガーでぎゃくてんだ!!!”を実現するには、コストを逸脱したアドバンテージを稼げるポテンシャルを持ったカードが必要な場面が増えています。

現状、この”コストを逸脱したアドバンテージ”を稼ぐカードの一つはピーキーな性格を持った「アポカリプス・デイ」。

そしてもう一枚が高い汎用性を持った「ヘブンズ・ゲート」です。

極端な話、相手のビートダウンを許容するビッグマナやコントロール系のデッキは、この2枚のどちらかが入っていなければ存在を否定されているとも言えます。(実際、『除去コントロール』がビートダウンに勝つには相手の事故か複数枚のトリガーが必要です。)

当然、状況に大きく依存する上に自軍を巻き込む「アポカリプス・デイ」を軸としたデッキはそう簡単に成り立ちません。

「ヘブンズ・ゲート」を軸にする『天門』のみが、マナを伸ばすデッキで唯一環境に残れる可能性を構造上に抱えているのです。

加えて、『天門』は登場以来高レアリティ・高パワーのカードを詰め合わせた、非常に資産の必要なデッキです。

新弾が出るたびに強力なSR・VRを取り込んでいくドル箱を簡単に負けさせる商売人は愚かという他ないでしょう。

いえ、商売人とは筆を誤りました。

『天門』は”神に愛されている”デッキタイプのため、今後も新機軸の神の寵愛を受けるデッキが出現されるまでは環境を退くことはないと考えられます。


女王の機嫌は老後もケア

「炎霊甲虫ジャンガルジャン」が事前公開されたことで予感され、「闘竜妖精ティルニア」の判明で確定した『ブリザード』がNEWでの寿命を全うするために敷かれたレール。

それが『赤緑ブリザード』です。

正直、7弾で『白緑ブリザード』が環境に残れていたのは「ダイヤモンド・ブリザード」のカードパワーのみでなく、『速攻』がおらず小型を並べるデッキが多かった環境要因があります。

デッキパワー自体は他よりも一段低いと言って過言ではありませんでした。

そのため、仮に8弾で2コストスノーフェアリーが追加されたとしても、活躍できたかは定かではありません。(こればかりはたらればなので、本当に定かではない。)

しかし、環境要因で勝てていたということは、『ブリザード』というデッキタイプが他のデッキたちと異なる色を持っていたということを何より証明しています。

長く環境に居続ける『ブリザード』は、運営にとってのガンのような存在であり、同時に必要悪でもあったのです。

7弾の頭抜けた一強デッキがいなかった背景には、『ブリザード』の存在が生み出した偶然に絶妙なパワーバランスであったのだと思います。

そのため、8弾で「メリッサ」という片腕を失いながらも、環境の端っこくらいには異質な存在としていて欲しい、けれどもトップにいるようなことはやめてほしい、と考えられたのではないでしょうか。

そこで『赤緑』の道です。

赤が含まれるとどのような変化が生まれるか?

コンセプトが単純になることと引き換えに、速攻の色が増し、ブロッカー破壊が可能になります。

ストレートに考えると標的は『コントロール』と『天門』でしょう。

『メンヘラコントロール』で強化されたコントロールを殺し、8弾で暴れる『ドリームメイト』と『アポロ』を止める『天門』を壊すのが『ブリザード』の役割期待なのだと考えられます。

もちろん細かく見れば有利とは言いきれないところがありますが、単純な構造ベースで考えれば『ブリザード』が勝てる絵は見えてきます。

ついでにブロッカー破壊はそれなりに『メカオー』や『ツヴァイ』などのデッキにも効き、速攻成分は他の有象無象を轢き殺す芽を持ちます。

7弾での器用さは奪われたものの、ピーキーな立ち位置で環境への残留が求められているのが8弾の『ブリザード』なのではないでしょうか。

運営の意図を邪推してみた『赤緑ブリザード』がこちら。

試行回数が少なく『天門』には対面できなかったので不明ですが、それ以外にはそこそこ戦えてマスター帯で7連勝までできました。

コントロールデッキ相手は想定通り有利です。


ドラゴンガチデッキ時代への準備

7弾からなのですが、着々とカードパワーの高いドラゴンが登場してきています。

実は7弾ベースの紙のエキスパンション・不死鳥編ではドラゴンは基本的に登場しないのですが、売上の低迷がいよいよヤバくなってシリーズ終盤で人気種族のドラゴンを復活させたと一部で言われています。

そのため、この時期のドラゴンは強力なカードが多めです。

それ以降も方針は継続され、「仙龍ロマネスク」をはじめとした強力なドラゴンたちが登場し、それらが8弾にも収録されることとなりました。

そのドラゴンつながりで少々異質だったのがこの2枚。

「ビッグバン・アナスタシス」は進化元の一つをグレートメカオーからドラゴンに変え、「ボルガウルジャック」は進化元に依存しなくなる強化を受けています。

「ボルガウルジャック」はまだ納得のいく変更ですが、「ビッグバン・アナスタシス」の変更はいくらメカオーとのかみ合いが微妙+「超神星」の枠が埋まっているとはいえ、少々しこりがのこります。

ここで疑ったのが、いよいよドラゴンデッキを環境に入れる準備を始めたのではないか、ということです。

実際、8弾に入ってから「ロマネスク」「ボルグレス・バーズ」によって『リースドラゴン』などのデッキが誕生し、環境で戦えるレベルになっています。

今後もドラゴンへの強化は続いていくため、9弾、10弾を経る中でより環境で幅を利かせる可能性は高いと考えられます。

ドラゴンもご多分に漏れずSR・VRが大量となる上に人気も高いため、”神”も遅かれ早かれ花を持たせる日が来るでしょう。


ミューズ・ルブールは”調整版”

左がデュエプレ版、右が紙版です。

能力の変更点は以下。

・タップ対象が相手のみになった

・3000以下をタップが自身のパワー未満のタップになった(ミューズのパワーが上がればタップの範囲が広くなった)

紙では再録が一度もされていないようで、私も知らずにデュエプレお得意のオリジナルカードかと思っていました。

8弾カードリストが全公開されてからユーザーの注目を集めたカードランキング・ベスト3に入るのは間違いないでしょう。

場面を選ぶとはいえ、「ホーリー・スパーク」が攻撃できるクリーチャーで盾から出て来るのは脅威で、コントロール以外のあらゆるデッキの採用候補となります。

幸い今は見かける機会が多くない良カードに留まっているものの、環境によってはヘイトを集めるほどのスペックを持ちます。

では、なぜこのカードが実装されたのかを考えてみましょう。

もともと各種族には義務のようにシールドトリガー持ちのクリーチャーが基本的に1体以上存在しています。

特に種族推しが強くなった7弾からは防御性能を持ったトリガー獣がそれぞれ配られるようになりました。

8弾でプッシュするグランド・デビルとアーク・セラフィムにも同様に防御性能のあるトリガー獣を用意するのが筋でしょう。

グランド・デビルはこの頃のカードプールに防御性能のあるトリガー獣が存在しなかったため、遥か未来の2017年のカードが引っ張られてきました。

(大して強くもないのに下方修正を受けています…)

一方アーク・セラフィムには優秀な防御トリガー獣で、幾度となく再録されている「霊騎コルテオ」が存在します。

(画像はジョークエキスパンションに収録された「人狼ゲーム」ができる仕様のカードです。)

普通なら知名度も高く、能力もより素直なこちらを実装すべきでしょう。

ですが、実際に実装されたのは再録もされておらず、能力も少々癖のある「ミューズ・ルブール」でした。

なぜ「コルテオ」ではなかったのか?

少し考えればわかると思いますが、「コルテオ」ではあまりにも防御性能が高すぎたのです。

度々述べてきたように、今のデュエプレはクリーチャーを並べて戦う戦術を取るデッキが多い傾向にあります。

そんな環境で「ギガブリザード」でも止められない「ホーリー・スパーク」となり得るトリガー獣なんて実装したらどうなるでしょうか?

盤面処理ができないデッキは常に「コルテオ」の存在に怯えながらリーサルを狙う、まさに運ゲーと化します。

そう考えると、もう一枚だけ存在したトリガー獣「ミューズ・ルブール」の方を実装せざるを得ないことが理解できるでしょう。

タップするパワーラインも絶妙で、7弾でトップの座にいた『メカオー』『ツヴァイ』『アポロ』などに幅広く利くラインでありながら、その性質で心理戦に持ち込むことができます。

パンプによって効果が強化できるのは、多少デッキパワーが劣る自分の種族デッキ『アーク・セラフィム』で使う旨味を強くしたのだと考えられます。

「ミューズ・ルブール」は十分に強力なカードですが、これでもまだ調整されているのだと、環境で暴れ出した時には思い出しましょう。

ちなみに、紙では2015年になって「ホーリー・スパーク」を内蔵したトリガー獣が誕生しています。

これすら封殺する方法があるのが紙の環境の恐ろしいところです。

トリガー獣をメタる能力だけは、当分デュエプレに実装しないで欲しいと心から思います。


おわりに

note投稿を始めて以来、初の少々毒強めの記事となりました。

念のため記しておきますが、この記事の内容は基本的に私の妄想の産物であり、憶測にすぎません。

表現技法として一部過激な書き方もしていますが、勝手ながらジョークと理解していただければと思います。

ただ、すべてが的外れな内容ではないと自負していますが。

他の記事は善良で真剣な環境考察、カード考察ばかりですので、よろしければそちらもご覧ください。

それではまた。

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