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デュエプレ8弾環境考察(NEW)

※全文無料です。気兼ねなく。

※本記事は2021/3/4~の環境について書いています。それ以前の環境考察についてはこちらをご覧ください。

※3/18に現在のNEW環境をベースとした環境考察をデッキ選択に活かす記事を書きました。よろしければこちらをどうぞ。

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

以下にて8弾の環境デッキのレシピと簡単な解説を記していきます。

メモ感覚で随時更新していくので、適宜参照していただければ幸いです。

現状NEW視点で書いていますが、8弾環境はNEWとALLの差が小さいため、ALL視点でもある程度参考になるかと思います。


全体外観

アポロヌスカップを終えてロマネスクカップが始まり、8弾環境も”強いデッキ”がはっきりとするようになりました。

一つは下馬評通りの『ドリームメイト』。

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結論としては『トリーヴァ』型が環境の多数を占め、続いて『リース』『白緑』『デアリ』といった型も十分なデッキパワーを誇って環境を染め上げます。

7弾の『アポロ』にも共通することですが、『ドリームメイト』の強みはデッキに必須となるカードが少ないことにあります。

先発の「ヤッタルワン」中継ぎの「バンジョー」抑えの「パンダ」のように少ないため、その分様々な方面に拡張することが可能なのです。

たとえば、現在はビートダウンである自身が環境トップということもあってカウンター要素の白を欠かせなくなっていますが、環境がコントロール寄りになればメタカードを積んだり、速度を速めたりして柔軟に対応することができます。

8弾でのプール追加によって先発以外に強力な択が増えたため、3/25の「ジェネラル・クワガタン」のナーフ前までは圧倒的トップ、その後も堅実なTier1格として君臨します。

対抗するもう一つの環境の雄であり、単独デッキタイプでは圧倒的なシェアを誇るのが『ゲオルグアガピトス天門』です。

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公開当初その性能の強力さで物議を醸した「キングダム・ゲオルグ」を『天門』が採用するところまでは、ぼんやりとでもイメージした人は多かったでしょう。

しかし、正反対にその性能を多くの人に疑問視された「アガピトス」と手を組むと想像できた人はそれほどいなかったと思われます。

実際に蓋を開ければこの二枚を採用した、これまでの『天門』とは大きく形の異なる『天門』が環境のトップに鎮座することとなりました。

デッキパワーは過去最強と言っていいほどに強力な上にフィニッシャーも多く、極端な不利対面を持たないほどの完成度を誇っています。

3/25のナーフによって「フルメタル・レモン」が弱体化を受けましたが、依然として基盤を保ったこのデッキはトップの地位を保ち続けています。

下記はアポロヌスカップ後、ロマネスクカップ後に最終TOP100の方がtwitterにて公開したデータを集め、グラフ化したものです。(1名で複数のデッキを掲載していたものもすべてカウントしています。)

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※アポロヌスカップの統計は全55件です。

※ロマネスクカップでは%表示でなく、件数表示としています。

十分なデータとは言えませんが、『ゲオアガピ天門』が3割、『ドリームメイト』が4割を占めていたアポロヌスカップに対して、ロマネスクカップでは比較的バランスの取れたグラフとなっています。

やはりナーフの影響が小さかった『ゲオアガピ天門』の母数は大きいものの、それまでは抑圧されていた『ツヴァイ』『メカオー』といったデッキが再度勢いを取り戻しています。

ナーフの影響が完全に反映されたとは言い難いですが、間もなくEXパックの発売もあるため、基本はこの流れが続くでしょう。

この記事の賞味期限も短くなりますが、もうしばらくは同じ環境が続くため、EXリリースまでにスパートをかけたい方の参考になれば幸いです。

それでは各デッキを見ていきましょう。


リースドリームメイト

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※リースとは白赤緑の色構成を指します。

『白赤緑』を基本として、場合によっては青をタッチすることでカウンター性を持たせています。

やはりカウンター力を持たない純粋な『赤緑』では同型に対処できませんでした。

基盤は白緑の構成で、リースカラーとは言っても赤要素はほぼ「ボルパンサー」に絞った構築も多々見られます。

というのも、4ターンパンダにつなぐ役は「ヤッタルワン」「フェアリー・ライフ」「幻緑の双月」「ウルコス」で十分であり、基盤の色からズレて「パンダ」からの捲りを弱くする「ジャンガルジャン」を使う必要もありません。

「サージェントクワガタン」もブロッカーを破壊せずとも白のカードでタップしたり、メタカードのため、優先度が落ちてきているのです。

特にビートダウンのデッキは最大出力→抑えてカウンター型→やっぱり出力優先といった流行の変遷をたどることが多々あるため、動向は注視すべきです。


「ジェネラル・クワガタン」のナーフによって継戦力が落ちたため、『トリーヴァ』ではなく、『リース』が主となりました。

最速4ターンキルが可能ながらもトリガーは10枚を超え、ビートダウンの優等生のような構造のデッキです。

それでいて「アガピトス」による横展開や「スパーク」系も合わせたタップキル、「フンヌー」による奇襲なども可能で、見た目以上の多様性が強みとも言えます。

また、ナーフされたとはいえ「ジェネラル・クワガタン」も十分有用なカードであり、色が合うことから「アポカリプス・デイ」の採用も可能なため、個性も出すことができます。

その点で言えば、2枚目の画像のような「ザーディア」と「ヘブンズ・ゲート」を加えた型も注意すべきでしょう。

対面した際には「レモン」「フンヌー」「サージェント・クワガタン」「ホーリー・スパーク」「ヘブンズ・ゲート」「ウル」など、相手の構築に入っているかを考えるべきカードは多く存在します。


ゲオルグアガピトス天門

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名称は色々ありますが、とりあえず3つの軸を全部採用しています。

リストがいったん紹介されるやいなや、あっという間に環境を席巻しました。

「ヘブンズ・ゲート」による防御と「ゲオルグ」による制圧力とフィニッシュを持ち、様々なシナジーを取り入れた完成度の高いデッキと評価できます。

最近は「ゲオルグ」「ボルバル」の他に「竜極神」や「サファイア」を取り入れてフィニッシャーの豊富な構築が増えてきました。

その強さは折り紙付きのため、ここでは少し弱点について触れていきます。

・多色事故

→当然ですが多色のパワーを最大限に活かすデッキのため事故はつきもので、緑も少ないことから3ターン目「ウルコス」発進はそうやすやすとさせてもらえません。

・意外と薄い守り

→速度のあるデッキに対しては「ヘブンズ・ゲート」が埋まっているかどうかで大きく戦況が異なります。「パンダ」の存在と単色のメリットがありますが、現状「デーモン・ハンド」or「ナチュラル・トラップ」計4枚以上は必須です。

他、7弾の『5c天門』でキーパーツだった「魂と記憶の盾」は採用が減った後に再び投入されるようになりましたが、4枚している人は少なく、色事故も前以上に起こるため序盤に除去を投げづらい弱点を持ちます。

とはいえ、そこは5cであり天門。

必ず環境に順応して構築を変え、8弾環境のTier1であり続けるでしょう。

個人的にはおそらく最初にリストを公開した、らんた@よふぃ一家さんの構築に入っていた「ホーリー・メール」(ALLのみ)「魔刻の斬将オルゼキア」などはメタの回り次第で刺さる良パーツだと考えます。

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その反対に「ロマネスク」や「バイオレンス・サンダー」を採用してひたすらデッキパワーを上げる案もあり、研究の余地を残した強力なデッキです。

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特に直近で変化があるのは「竜極神」を従来の0~2枚から3枚、あるいは4枚積む構築まで見られ、カードパワー・デッキパワーの高さを知らしめています。

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赤白アポロ

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「アポロヌス・ドラゲリオン」の一撃必殺はいつのどの環境においても脅威となり得るため、7弾からの続投にも疑問はありません。

特に『ドリームメイト』をはじめ素直に盾を割に来るデッキも環境には多いため、『赤白アポロ』の特徴であるカウンターは活かしやすいと言えます。

また、もう一方の『ゲオアガピ天門』に対しても序盤に除去を挟まれることが減ったため、勝ちを拾いやすい勝負が増えています。

新規勢力の「超竜騎神ボルガウルジャック」も強力の一言で、不利な盤面を一気に押し返す可能性を秘めています。

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必要なカード資産も比較的少なく、構造も明快のため、アレンジを加える余地は少ないものの環境には残り続けるでしょう。

最近はメジャーな『赤白』のみでなく、『赤黒』『赤緑』『赤青』『ラッカ』『リース』『デイガ』といった構築も見かけるようになってきているため、7弾も光っていた多様性は継続してこのデッキの面白さと言えます。


青単テクノロジー

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8弾になってコンセプトへの橋渡しである「スパイラル・チャージャー」を失ったものの、「電脳海王ネオングライド」を得て活躍しています。

遅めのデッキに対してはドローとチャージャーによって7マナまで繋ぐことは容易で、早めのデッキに対しても「アクア・ガード」「スパイラル・スライダー」「封魔バルゾー」でしっかり時間稼ぎが可能。

「ルナ・コスモビュー」がブロッカー持ちのおかげで、とりあえず「テクノロジー」にまでつなげれば耐えることができ、増えた打点から「ギガブリザード」でトリガーケアをして攻めることができます。

コンボデッキ特有のキーパーツがハンデスで抜かれる恐れも、『クローシス除去コントロール』がセルフハンデスのためケアでき、「テクノロジー」さえ打てればそれまでのマイナスは帳消しになります。

2月末頃から少しずつ環境で活躍が噂されていましたが、3月に入ってアポロヌスカップが終わると、一挙にこのデッキを使用してレートを上げた・最終100位に残ったという報告が上がりました。

「インビンシブル・テクノロジー」という他デッキではまるで活躍しないカードは生成を踏みとどまる人が多いため、そうシェア率が高くなることはないでしょうが、実はTier1格と言っても過言でない強さを持つデッキです。

最近は特に「ツヴァイランサー」入りの構築が確立してきたために攻撃力・応用力ともに上がっており、堅実な強さを身に付けつつあると言えます。


5c天門

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上記の『ゲオルグアガピトス天門』とは同じ『5c』『天門』でありながら、「アガピトス」の採用如何によって大きくデッキ構築が異なり、さながら『5c除去コントロール』のような動きを取ります。

8弾からの新規パーツはおおむね「ゲオルグ」「炎獄スマッシュ」「翡翠と紅玉の炸裂」程度となりますが、デッキパワー自体は健在です。

ポイントは、「炎槍と水剣の裁き」の採用が増えてきた点でしょう。

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環境トップの『ドリームメイト』には「パンダ」と一部を除いて有効で、『ゲオアガピ天門』に対しても横並びした「ウルコス」「レモン」「ポインター」などをまとめて処理することができます。

他『アポロ』『ツヴァイ』『メカオー』などに対しても間に合えば幅広く有効なカードで、ここから8弾環境のパワーライン3000が浮き彫りとなります。

環境での立ち位置を考えると、二大巨頭の『ドリームメイト』『ゲオアガピ天門』に対して五分以上の戦いが見込め、次点の『アポロ』にも有利よりに立ちまわることができます。

逆に相性があまり良いと言えなかった『ツヴァイ』『メカオー』は現在それほどのシェアを持っておらず、『テクノロジー』もまだ大きなシェアとはなっていないため、今現在の環境への回答の一つと言えるでしょう。

もちろん、この通り『5c天門』が増えていけば対抗デッキが増えてメタが回っていく上に、『5c天門』自体も高い事故率を抱えているため、これを以てしても環境にはまだまだ変化の余地があると言えます。


ツヴァイ

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8弾環境でほぼカードプールの追加がなかったため、基本的に7弾までのカードで戦うこととなります。

とはいえ、「クリスタル・ツヴァイランサー」自体は実装時からしてはるか先を行くスペックを持っているため、まったく戦えなくなるということはありません。

となると環境とのデッキ相性を考えて使用することになりますが、『ドリームメイト』は抑えづらい白入りが主流となったものの、こまめに殴って手札を与えてくれるビートダウンのため、五分以上では戦えると考えられます。

むしろ「ギガブリザード」によって「スパーク」類を、「ツヴァイランサー」によって「ウル」「などのブロッカーを越えられるだけ、このデッキは勝ち目があるマシな部類です。

また、『ゲオアガピ天門』に対しても基盤は天門のため、『5c天門』同様に有利寄りに比較的立ち回りやすいと考えることができます。

トリガーも基本は「ヘブンズ・ゲート」と「デーモン・ハンド」のみのため、早期に「ギガブリザード」を立てることができれば優位にゲームを進められるでしょう。

といった感じでこのデッキの鍵は「ギガブリザード」。

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今までの2枚採用から3枚採用とする人も散見されるため、可能性を感じる方はぜひ試してみましょう。

もちろん、「ギガブリザード」に頼らずとも「ツヴァイランサー」自体の突破力に陰りはありません。

もう一つの鍵は「ホーリー・スパーク」。

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鍵というほどではないのですが、7弾環境で好みの別れたこのカードは、今はできれば採用した方がよいです。

『ドリームメイト』にしても『ゲオアガピ天門』にしても、トリガーはケアできずに盾を割ってくるデッキのため、このカード一枚でカウンターを決めることが期待できます。

また、多色であるため好みは分かれますが「アクア・リバイバー」も採用候補となります。

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リーサルパターンにはジャスキル+1で来る場合も多々あるため、打点にも防御にもなる「リバイバー」の採用はアリだと言えます。

その他ナーフ後の変化で言うと「エナジー・ライト」の採用が減少傾向で、「アクア・ビークル」や「アクア・ハルフォート」を増やして短期戦に向けた構築が増えている点でしょうか。

「ツヴァイ」でいくか「ギガブリザード」でいくかを早期判断できると少々無理な押し通しもできるデッキのため、上級者ほどこの傾向は強まっていくと考えられます。


白青メカオー

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7弾から続投の非常に完成度の高いデッキです。

それにもかかわらず使用率を下げているのは、環境の妙と言えます。

ただ、もともと安定性が最大の売りで、際立って有利な対面も苦手な対面もなかったのがこのデッキです。

「サージェントクワガタン」を採用した『リースドリームメイト』が蔓延すると苦しいですが、そうでもなければ他環境トップにも大きく水を開けられているということはなく、十分環境で戦うためのスペックは持っています。

7弾からの変更点は「アポカリプス・デイ」が高確率で搭載されるようになった点です。

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『ドリームメイト』『ゲオアガピ天門』がある程度横に並べるデッキのため、形勢逆転に一役買ってくれ、ついでに『赤白アポロ』なども見れるようになります。

「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」を採用するデッキは大幅に減ったため、二種類の「超神星」でトリガーを封殺できるこのデッキは唯一性が強まってきています。

その唯一性が輝く時がきっとあるため、環境から忘れてはならない存在だと言えるでしょう。

8弾になって新規獲得した「霊王機エル・カイオウ」「秘精機士マンモキャノン」「深塊機士ガニスター」「霊騎ミューズ・ルブール」などは、「エル・カイオウ」が2~4枚採用される程度となってきました。

しかし、決してこれらも弱いカードではないため、常に意識に置いておく必要があります。

7弾では特に上級者が好んだデッキのため、今後の環境での巻き返しに期待したいところです。


デイガグール

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8弾が始まってから『赤白ドラゴン』『赤黒ドラゴン』などの「ドラゲリオン」に頼らないミッ

ドレンジ型のドラゴンデッキが「ボルガウルジャック」と「竜極神」の登場によって成立しました。

そこに「黒神龍グールジェネレイド」を加えて3月から増えてきているのが『デイガグール』です。

『赤白』『赤黒』では初動が「コッコ・ルピア」のみでは心もとなく、「コメット・チャジャー」や「深塊炎霊ロミュナス」などを採用していますが、ベストと言えるほどの性能を持ってはいません。

ところがこのデッキでは「ロスト・チャージャー」を採用することができ、マナを伸ばしながら疑似的な除去耐性を自軍ドラゴンに付けられ、隙をカバーすることができます。

トリガーである「ベティス」や「アポカリプス・デイ」にも他デッキとは一味違う役割を持たせられるため、リストから抱く印象以上に使ってみると新鮮さを感じられるデッキです。

他環境デッキに対して極めて有利というデッキこそありませんが、逆に極めて苦手なデッキもないため、環境の立ち位置は悪くありません。

基本破壊しか行えない『除去コン』や、「ガルザーク」などによる押しに弱いデッキには優位に戦うことができるため、使う時機を見極めるならば良いデッキと言えます。

不利対面が少ないにも関わらずシェアは伸びていないため、大会などでは伏兵になり得ますね。

また、ビートダウンでありつつもカウンター要素を持ち、その一方で手札補充ができない色構成のため、初級・中級者が展開・攻撃・マナ埋めなどのタイミングを学ぶにも良いデッキです。

7弾からダイナミックな動きを行うデッキが増えたため、3弾の『赤黒ガルザーク』を引き継ぐ攻め方をする希少なこのデッキの活躍は期待したいものです。


環境の「解」

8弾リリース後すぐの環境考察でも触れていましたが、「ボルガウルジャック」の刺さり度合いは変わりません。

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『ドリームメイト』には3面除去が狙いやすく、まず除去されないパワーラインを持ち、『ゲオアガピ天門』でも「エリクシア」さえいなければブロッカーを越えて厄介なクリーチャーを掃除できます。

他デッキに対しても効果の薄いデッキがせいぜい『クローシス除去コントロール』くらいで、除去カードが苦手とする「グールジェネレイド」すら単体であれば出てきたそばから退場願うことができます。

主な採用は『赤白アポロ』『赤黒アポロ』などですが、このカードが優秀すぎて基盤から「アポロヌス・ドラゲリオン」を抜いた『赤白ドラゴン』や代わりに「グールジェネレイド」を採用した『赤黒グール』、先に紹介した『デイガグール』の活躍も見えてきています。

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たしかに、相手の盤面にタップしたクリーチャーがいない状態で「ボルガウル」の除去を狙う場合、盾に行かざるを得ず、盾を割ってしまうと「アポロ」の一撃必殺もバリューが下がります。

それならばといっそフィニッシャーとして依存した「アポロ」自体を抜いて、除去ビートダウンに寄せていくのも納得のいくところです。

対処方法は進化元を絶やすか最速5ターン目の着地までに「ボルガウル」が来ても痛手とならない戦況を作る程度で、時に予見されても止めようのない強さを持ったカードと言えます。

もう一枚、同じ火文明から挙げるのは飽きるほど見てきたはずの「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」です。

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7弾では『除去サファイア』『4c天門』『5c天門』『カチュア』に採用されて環境の30~40%のデッキで見られた切り札ですが、8弾になった瞬間にぐっと採用率を落としました。

そして「サファイア」同様にトリガーをケアする「超神星」を採用するデッキの筆頭『白青メカオー』も遭遇する機会は減っています。

これらの要因からトリガーを増やしたデッキが増加傾向にあるため、その間隙を突くことができれば成果は大きいと予想できます。

より具体的に、少々大きいことを言えば、『ドリームメイト』のビートダウンに耐えることができる「サファイア」のデッキを作ることができれば環境を取ることができると考えられます。

ただ、別記事でも触れたように、現状のコントロールがビートダウンに対抗するにはほぼ「ヘブンズ・ゲート」の採用が欠かせません。

そのため、既存のデッキタイプでこの要件を満たすものを考えると『4c天門』『5c天門』あたりが候補となってくるため、動向を見守りたいところです。

もちろん、8弾になって登場した「のろいとテラーの贈り物」を採用する『クローシス除去コントロール』も時に止めようのない除去とハンデスを繰り出すことが可能なため、

・多色事故

・4ターン目からとやや遅めの始動

を解消することができれば環境での活躍が期待できます。

『アポロ』以外でマッドネスを抜く傾向となっていることも追い風です。

さらにもう一つ、別方向から火文明を取り上げると、『赤白速攻』をはじめとする速攻系統のデッキにも光が差してきています。

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というのも、現環境は低コストブロッカーを採用した『ツヴァイ』『白青メカオー』のシェアが低く、トップの『ドリームメイト』のトリガーが10~15枚『ゲオアガピ天門』が8枚程度となっているためです。

『ドリームメイト』での多さは少々ネックですが、「スパーク」系が一部を占めるため、かなりの不利ともなりません。

仮に多少相性が悪い対面が多いとしても、試行回数を稼げることが『速攻』の良いところでもあるため、環境で見かけることが増えてもおかしくはないでしょう。

際立って苦手なデッキがないということは、それだけで『速攻』を使う意義があると言えます。

そして、「サファイア」のトリガー封じと『速攻』成分を混ぜ合わせていくと、浮かび上がってくるのは「超神星」を使いそれなりの速さも併せ持つ『ツヴァイ』と『メカオー』です。

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個々のデッキ紹介でも触れましたが、いずれもポテンシャルの高いデッキのため、環境に変化をもたらしうる可能性を持っています。

長くなりましたが、この「解」の項だけでもメタゲームの片鱗が想像できたのではないでしょうか。

冒頭の全体外観に戻りますが、8弾環境もまだまだ始まったばかりです。

強力な二つの新デッキに圧されることなく、環境と向き合っていきましょう。


おわりに

冒頭にも書きましたが、環境の変化に合わせて適宜追記・修正をしていくつもりです。

プレイヤーの方々はご存じの通り、デュエプレの環境は非常に移り変わりが激しいため、多少の誤差はご容赦ください。

また、筆者独力で調査して書いているため、その点もご容赦いただけますと幸いです。

冒頭に”無料です”と書くのが嫌なのでこれまでやっていませんでしたが、友人にも言われたので最後に投げ銭方式で内容と関係のない一文を残します。

もし頂けることがあれば、心より感謝申し上げます。

頂けなくとも、この記事がお役に立つことがあれば幸いです。

それではまた。


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