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歌声とアイデンティティ

私は軽音サークルに所属している。メインでやっているのはギターボーカル。他にもキーボードとコーラスとかベースとかもたまにやっている。
ありがたいことに私の歌声を褒めてもらえることが多い。本当に嬉しい。1年の時から先輩が誘ってくれてバンドを組んだりして2年になった今も色々な人とコピーバンドをやっている。
純粋に歌が上手いねと褒められることは嬉しい。もちろん歌詞を覚えたり、ボーカルの歌い方や声色を意識して歌っている。私自身結構幅広いジャンルでコピバンをするため、ボーカルの声色も全然違うバンドを1回のライブで何個かやったりする。色んな音域で歌えてすごいねって言われるのめちゃくちゃ嬉しい。でもそれゆえに、(コピーしているボーカルに)寄せて歌うのが上手いねとかモノマネ?が上手いよねって言われるようにもなってしまって嬉しいけど少し複雑な気持ちになる。
コピーバンドをやったことがある人は共感して頂けるかもしれないが、やっぱりそのバンドが好きでリスペクトゆえギターやベースやシンセの音作りを頑張ったり、歌い方を意識したり、叩き方を意識したりするだろう。でも当たり前にサークルなんて自己満だしそもそもコピバンなんかオリジナルじゃないんだから本当に承認欲求込みの自己満でしかなくて。でも上手くいった時は達成感があるし、今売れているバンドマンもコピバンから始めていて真似て学んでいるんだから当然だし。
さっきから「歌が上手くて褒められているうえに寄せることもできる罪な私ッ」みたいになってしまって本当に恥ずかしいんだけど、でも本当に自分らしい歌い方がわからなくなってしまって、でも自分の中でコピーするバンドを限りなく寄せることがリスペクトだと思っていて、でもこれでいいのか、私らしい味を出してコピーはできないのか、でもそれを私が許せるのか。あああ。もしかしたら、私の声そのもののベースはあるにしろその曲の雰囲気によって声色を変えられる、歌い方を変えられるのが私の声のアイデンティティなのかもしれない。そう思いたい。
悩みを文字に起こすことはいいですね。(謎オチ)

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