海外実習:Outpatientの感想①

患者の選ぶ権利

アメリカでは保険によってカバレッジが異なるため、受けられる医療も少し変わってくる。逆に、高いお金を払って医療を受けているため、患者も「選ぶ権利」もある。だから、与えられた医療に納得が出来ない場合は、second opinionに近い形で別の所にいける。よって、患者も外来で冗談を言いながらフレンドリーな感じで話していても、医療者を吟味している(この医師は信用して良いのかどうか)と思う。医師側も患者の「テスト」に合格する必要がある。

患者さんの試験に合格するためには

  • 挨拶は大事。最初と最後。

  • 患者さんの質問にはトコトン答える。必ず"Any questions?" やもっと積極適に患者さんから質問を引き出すのであれば"What questions do you have for me?"->患者さんが理解できるように説明するスキルが必要。後、どの点に疑問を持っているのか、どこで躓いているのかを推測する能力が必要。

  • Show that you really care for the patient.

    • 患者が内容を理解しているかを確認する。

    • 何かを拒否している、検査などをすっぽがしている場合->なぜ、そうしたのかを聞き出す。

      • 「MRI検査にいかない」does not always mean「面倒だから」。狭い空間が怖い、背中が痛くてじっとしていられない、など様々な理由が背景に隠れている。

  • 一方的に話して、お医者様という関係になってはいけない。でも、ただ傾聴するのは、本当の優しさではない。時には厳しくなる必要もある。患者さんは、その厳しさは自分達のことを思っているからこそ、だと理解してくれる。

  • sense of humor

Second Opinion の様な感じ/前医の医療に疑問を持って来た場合。「こちらへ、ようこそ」という感じではなかった。患者の取り合いなどはなさそう。アメリカのmedical recordsである程度他の病院の受診歴が分かり、カルテの内容も読める。よって、前医もそのことが分かるため、面倒なことを避けるためだと思う。もう一つの理由は、枠の問題だと思う。アメリカは大学病院でもある程度自由にどれくらい外来をみたいか決められる。外来患者を受け入れると、しっかりと見る義務がある。日本より責任が重いと思う。だから、下手にどんどん患者を受け入れると、自分の首を絞めることにもなりかねない。

その様な患者を元の所への返し方

  • I know Dr @@ and have worked with previously. He/she is a certified hepatologist who knows what he/she is doing. ->前医がちゃんとした医師である、ということを分かってもらう。

  • I just don't want you to be going through the double work.->ここに来たとしても、同じことをやるだけ。それはあなたにとっても負担になるでしょう。

  • I won't be disappointed if you choose to stick with the previous doctor. You think about it and let me know letter. 

  • 少し採血や超音波検査などをやる。Let's do some of the lab works to make sure. There are some lab works that some doctors forget to look at, let's do those. If the result comes back alarming, we will contact you.重要なことを見落としていないか確認するため、患者さんの満足度も上げるためにも?


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