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いい気分でいるということ

数年前、「引き寄せの法則」という感じの、とある方の理論を実践しているという同僚がいた。
その同僚がよく、「いい気分でいることが大事なのよね」と言って、ルンルンしながら、買い物をしたり、旅行に出かけたり、仕事の合間にカフェのコーヒーを買ったりしていたのを見ていた。
だけど、「ここはちゃんと向き合って、どうするか決めておかないといけないことじゃないのかな?」という案件に対しては
「嫌な気分になることはしない」と突っぱね、「こういう時でもいい気分でいることが大事なのよね」と、また買い物したり、旅行に行ったり・・・そういうことをしていた。
ちゃんと向き合わないといけないことに対しては向き合わないといけないのでは?と尋ねると、「あなたは私の見たくないものをいつも突きつける・・・」と怒られた。

それから数ヶ月後、その方は、いろんな要因が重なり、病んでしまって退職。

その後のことは分かりません。

クレジットカードも止められてしまって、お金もない・・・最後はそんなことをこぼしていたような。。。

この一連の流れから、「いい気分でいることって何なのだろう?」という私の疑問がいつもあった。
向き合うべきことに向き合うことは、果たしていい気分ではないのだろうか?とか。

まだ、この疑問が解決されたわけではないのだけど、
今の自分で、一つの答えを見つけることはできている。

それは、「身体がホッとすること=いい気分でいるということ」

たとえば、何が対処するほどではないけれど、ちょっと肌寒さを感じる時。
「これくらいなら・・・」とそのままでいる選択肢もあるけれど
「寒いって感じるから何か羽織る」ということを選んでみる。
羽織った後の体感って、何だか身体がちょっとホッとした感覚になる。

仕事中、トイレに行きたくなったけれど、あとちょっと頑張ったら仕事が片づきそうって時に、仕事を中断してトイレに行く。行った後って、身体がホッとしている。

辛いなぁって出来事があった時に、気持ちを奮い立たせることをせず、辛い気持ちにとことん浸ってみる。私、辛かったんだなぁって、自分をよしよししてみる。体感を感じるとホッとする感覚。

本当に些細なことなのだけれど、体感を指針にして、自分の心地よいを選んでみる。

身体がしんどいなぁって時に、ちょっと甘いものを食べて、自分で美味しい紅茶を入れて、ゆったり過ごしてみる。
自分で今すぐできることで、ホッとする体感を探してみる。

向き合わなければいけないことに対しても、辛いと感じるなら、感じてみる。辛いと思う自分を受け入れる。それだけで、身体がホッとする感覚になる。

いい気分って、テンションの上がることや、ワクワクすることとは限らない気がしてて

ちゃんと自分の事を汲み取れた時に、いい気分になるような気がしている。

いい気分に関しては、いろんな答えがあるだろうけれど、今の自分の一つの答え
「身体がホッとすること」

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