雨の日には雨の日のリズムがある

先日、ゴミの回収日のために、雨の中、自宅から少し離れたゴミ置き場までゴミを出しに行った。

いつものように、傘をさして、ゴミ袋を持って、歩いていく。

いつものように歩くので、傘をさしていても、足元や服が少し濡れる。

ゴミを出して、自宅に帰るとき、ふと思いついて、足元や服が極力濡れないように、歩幅を狭くしてみたり、ゆっくり歩いてみたりと、いつもと歩くスピードやリズムを変えてみた。

それだけだったのだけど、傘の下にいる自分が見ている景色が、普段と違って見えて、なんだか気持ちよかった。

普段より動きを制限した分、普段よりゆっくり世界が動いて、より、雨粒の滴る景色が綺麗に見えたり、ゆっくり動く分、傘に当たる雨の音や感触をじっくり感じることができたり。

いつもと違うスピード感だからこそ感じることができたのかもしれないけれど

雨の日には、雨の日の過ごし方、リズムがあるのかもしれない・・・って感じた。

昔の人も言っていたな、晴耕雨読って。

晴れたら畑を耕し、雨なら本を読む。

自然に合わせて日々の生活を営む。

今は、晴れていても、雨が降っても、日々の生活って大差ない。

身体が元気でもしんどくても、仕事はあるし、日常生活もある。

職場の保育園、雨が降る園庭を子どもと見ていた。

水溜りがたくさんできていて、

「園庭に水溜りがたくさんあるよ、どうしよう?」って子どもに問いかけたら

「長靴はいて入っちゃえばいいじゃん!」って答えが返ってきた。

子どもって、その時その時の暮らしを楽しむ天才だなって思った。

自分も子どもの頃ってやっぱ雨の日は、長靴はいて、傘さして、傘を地面に立てかけて小さなテントにして、その中に入って、濡れた地面を触ったり、水溜まりでじゃぶじゃぶ遊んだり、雨を楽しんでた気がする。長靴から浸水してくる水溜りの水が楽しかったような・・・。

季節も天気も、ちょっとした楽しみを見つけることや、その日のリズムを感じることで、豊かになる気がした。

いい天気も、悪い天気も、きっとない。晴れてる、雨が降ってる、曇ってる・・・それだけ。

いいとか悪いとか、そう感じるのは、きっと、自分の心だけ。

だったら、どんな日も「今日もいい天気」って言える自分でいたいな。

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