小さい人たちの温かさ

私は注射が苦手です。尋常じゃないくらい、苦手。

いつからそうなったのかはわからないけれど、小さい頃はそんなでもなかったと思う。

けど、本当に苦手で、できることなら注射のない世界に行きたいと思うくらい・・・。←その割に、体調崩してどうにもならない時の点滴は諦めがつく。むしろ打ってくれと思う。何だろう、この矛盾。

さて、今日は、インフルエンザの予防接種に行くことになっていました。

事の発端は、先週。給食の先生たちがインフルエンザの予防接種を受け、本社に補助申請をしたことから始まる。うちの保育園は、インフルエンザの注射は会社から補助が出るため、任意とはいえど、義務に近い。職業柄、どうしても仕方ないのだけど。

「かな先生、インフル受けた?」「・・・・・・」という主任との会話が事の始まり。

いろいろあり、注射が苦手なことがバレまして、受けてない職員と一緒に、勤務時間後にいくことになりました。連行に近い。

それが今日。

朝から、いろんな先生に「今日はちゃんと注射するんだよ」と声をかけられる。

一緒にいく先生からは、「今日は一緒に頑張りましょうね!」と声をかけられる。

そんなやりとりを見ていた受け持ちの子供たち。

「せんせー、どうしたの?」と言われるので、正直に、注射が苦手なことを話す。

給食時間中に、「せんせー泣いちゃうかも・・・。」と言っていたら

急に「せんせーがんばれ!せんせーがんばれ!」という声が上がり、みんなで応援してくれたり

「これあげるから、頑張ってね」と、デザートのみかんを一房分けてくれたり

「ぎゅーしてあげる!パワーあげるね!」とハグしてくれたり

「注射の練習な!」と言って、私の腕に「ちく!!」と言って爪を立てて練習してくれたり

「泣かずにできたらキラキラシールあげるね」と言ってくれたり

「よしよし」と撫でてくれたり・・・。

何だか、とってもほっこりした気持ちになりました。

こうやって、この子達も、保護者の方や、病院の先生や看護士さんにしてもらっているのかも・・・。

小さい人たちの温かさって、周りの大人たちの温かさでもあると思う。

それを分けてくれた子供たち。本当に嬉しかった。嬉しくて泣きそうだった。

愛のある人たちが周りにはたくさんいることを知った。

そんな私は、勤務終了後、同僚と一緒に受けにいき、「先生の保護者のところにサインしましょうか?(笑)」「すぐ終わりますよ!」などと言われながら、

他の先生が打ってもらってるのをワァワァ言いながら待って

注射してくれたお医者さんにも「大人でこんなに嫌がる人はいないですよ・・・」と言われながら、

プスっと注射してもらってきました。

・・・終わった。

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