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3月の本

こんにちは。
もう5月ですが3月の本を紹介します。

色々なことがあった3月は1冊しか読めませんでした。

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●おんぶにだっこ さくらももこ

二歳になっても「あんた、いつまで飲む気だね」と言われながらも乳離れしようとせず、ニシキヘビに興奮し家にあったマムシ酒のヘビにうっとり。星が欲しくてしょうがなかった四歳は、その後あの「たまちゃん」と小学一年生の時に運命的に出会うー。
人一倍ナイーブで、何故かいつも悩んでいた幼年期。「まる子」以前のピュアな気持ちを初めて書き綴った、さくらももこの原点となる自伝エッセイ。


かなり幼い時期のことから書かれているので、フィクションというか起きた出来事に大人になってからの視点で当時の気持ちを書き加えているのかと思ったのですが、あとがきを読んだらそうではないようで、幼年期の記憶がかなり濃く残っている方なのだそう。


ちびまる子ちゃんを読んでいて共感する場面が多かった私にとって、この自伝本もまた同じように身近に感じました。
ちびまる子ちゃんよりもう少しだけ後味が悪く、現実って実際は最後にオチがあるわけではなくこんな感じだよねというところが好きです。

一番好きなのは「松永君をぶった」というお話です。
みんながやっているからやってもいいんだろう、という気持ち。
自分にもそんな記憶があります。
松永君をぶってしまったこと、ぶたれた松永君は痛くないはずはないこと、色々なことを思うと胸が痛くなって涙が出てしまいます。

こうやって色んな痛みを覚えて大人になっていくんだろうけど、自分の子どもがまるちゃんだったら、松永君だったら、クラスメイトだったら、私はどうしたらいいんだろう、と考えさせられるお話でした。

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