10月の本

10月は1冊だけ。

・跡を消す 前川ほまれ

自殺や孤立死などの、わけありの亡くなり方をした人の部屋を片付ける特殊清掃専門の会社に勤めることになった主人公のはなし。

亡くなった人や遺された人の話はもちろん、主人公の人間関係の方が心配で胸が痛くなった私です。

できれば一生出会いたくない場面である"人が死んだ部屋”の描写は、想像するとグロテスクだけど、帯に書いてある通り一気読みできる書き方です。またこの人の本を読んでみたいな、と思いました。


さて、私は電車や移動の時には文庫を読んでいますが、移動する機会があまりない生活をしているので、西加奈子の1冊の文庫を4ヶ月くらい読んでいます。いつまでたっても読み終わらない。

西加奈子の良い所は、どれだけ時間が空いて読んでもすぐその世界に戻れるってところ。

これが、あれ?この人どんな人だっけ?とか、何があったんだっけ?ってなると読むのが面倒になっちゃうから。西加奈子は凄い。あれ?最終的に西加奈子の話になってしまった。

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