東京(八王子)→北海道(札幌) その2
「ア、夜」
出発日、前日から朝にかけて酒を浴び見事遅刻。
しかしそれで良かったのだ、それが、僕らしい。
僕はTwitterで縁があった人の運営する「偽Twitter」というdiscordサーバーに居させてもらっていて、そこでも出発を報告、すると。
Googleマップの示す道中に家がある方が進んで「よかったらウチ来なよ〜」と仰ってくれた。
福生に突入したとき2名の暴走族との小競り合い、2ストサウンドを撒き散らし手を振る。青看板に映る川越を目指し、北上し続けた。
フォロワーの家に着いた。
鍵は空いていて奥の部屋に家主が寝て待っているとの事。
恐る恐る手前の部屋の扉を開けると
そこには布団と、酒、タバコ、馬券、あとえっちな本が沢山並んでいた。(正直興奮した、生活感の行方というか、ここに生きていますよ。と部屋全体が申しているような。そんな部屋)
奥で寝てる家主を起こすのも失礼だろうと思い、リュックを下ろし布団に転がる。
えっちな本に手をかけたが、人の家だしなあ…とイヤホンを取り出しいつものプレイリスト。
ふとリュックを整理しようと中のものを掻き回す、バイク用のオイルがあったはず。
さっきのレースでかなり消耗してると思ったので継ぎ足して置かないと…。
…
…
あれ?
…
…
消臭力だ!
えぇ!?僕はさいたま市までいい香りのする液体を必死に背負って運んできたのかい!?(オタコン風)
絶望に瀕したので偽Twitterのグループに報告することに。
皆の反応集↓
そらそうなる、今から片道3万も無い状態で北海道に行こうとしてる人間のしていい装備ではない。
そんなこんなで騒いでいたら家主が起きてきた。
途中イビキが止まったり、何かを咀嚼していたり、ちょっとホラー的なノリもあったが無事に起きてこられた。
時計は3時を指していた。夜中の方の。
家主「トンカツすき?」
僕「好きです」
家主「これ数日前のなんだけどいる?」
僕「欲しいです」
家主「あげる、あとレンチンご飯もあげるね〜」
なんと食料を恵んで下さった!
ありがとうございます。
気分は上がり、僕のハスラーもウキウキしていたので、夜明け前に出発することに。
お礼をして、革ジャンのジッパーを閉める。
目指すは北海道!
ハスラー、いこうぜ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?