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別府でコミュニティについて考える(インターン日記vol.3)

人生初の東京出張の余韻覚めやらぬインターン3日目。

18時に大阪・南港のフェリー乗り場で田村さんと合流し、フェリーで向かうのはなんと「別府」!

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距離にして400㎞の大移動!フェリーで九州入りの経験もなく、出張初心者にとって人生初の経験が続きます。

12時間かけ、翌日7時に大分・別府港に到着。

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別府のきれいな朝日がお出迎えです。

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フェリー乗り場のレトロな雰囲気もいい感じ。

ツナグムの代表取締役の田村さんは立命館大学のAPUに留学されており、別府は第二の故郷とのこと。別府の街をご案内いただきました。
そして午前中は自治体などと協力し別府にて起業支援を行われている株式会社ASO代表の宮井さんと面談。

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写真は起業の準備を進めている方の相談に乗っている風景

「ビジネスアイデアだけの起業ではダメ」 
「自身のミッションを確立した上で、その延長線上に起業という選択肢があれば起業を目指す」
「起業はそんなにキラキラしたものではない。辛い時にぶれないために事業主として軸を作る」

などなど。
創業支援に携わる金融機関人としても学ぶべき事が満載でした!

創業時の融資判断は事業計画が肝になると思っていましたが今後は

「起業を志した理由や熱意」
「起業の時に作れている仕事関係のコミュニティの数」
「事業がうまくいかないときにもぶれない志があるか」
「事業がうまくいかないときに誰かが助けてあげよう!と思ってもらえる人物像か」

なども融資判断の一つになるのではと思いました。

宮井さん、貴重なお話ありがとうございました!

宮井さんは「大分移住計画」の運営メンバーでもあり、地域の街作り・移住アドバイスも行われております。

「移住計画」の発祥は田村さんが作った「京都移住計画」ですが、その志が共感を生み全国に伝播していった結果、現在では21の地域に「○○移住計画」という組織が存在します。

それらのネットワークをまとめるのが「みんなの移住計画

京都移住計画の田村さんも大分移住計画の宮井さんも、ビジネスとしてよりは「よりよい社会作り」「生きやすい、チャレンジしやすい社会の風土作り」の実現の為に、移住を切り口に行動されているように写りました。

もちろん企業なので持続していく事が求められ、そのためには利益をあげないといけない。ただし、その「利益をあげる」事を唯一の目的にしてしまったら「他社との価格競争」に勝ち抜き、「社員の給料削減」に着手し、「顧客の奪い合い」をしないといけない。

「移住計画」のような動き方はそれとは逆の動き方だと思います。

「社会が必要とする組織」「関係者が応援しようと思える組織」であり、必要以上の利益水準を求めなくとも(ビジネス色を出さなくとも)持続していける。

コミュニティビジネスの一つの形を知ることができました。

そして、ここまでで一つカルチャーショックを受けたことがあります。

田村さんの動き方を見ると、打ち合わせは基本的にネット経由で参加者それぞれの都合のいい場所で。社員との書類のやりとりはグーグルドライブ。社員への指示事項もMessengerですませ、クライアントとはFacebookが名刺代わり。

銀行という組織では見ることのできない効率的な動き方に衝撃を受けました。

この研修に参加してよかったな。という思いを持ったまま午後に向かったのは別府駅近くの古民家を改修した1日2組限定のお宿「In Bloom Beppu

そこで開催されるイベント「大分カイコウcamp VOL.4 ローカルコミュニティのホントのところ」に田村さんが登壇されました。

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様々なコミュニティを作る活動をされている登壇者の方々
コミュニティ形成の手法や悩み、必要性などを話されました。

そして、2部では登壇者を変え、ビジネスの側面からコミュニティ関係の先進的な取り組み発表会

「一粒1,000円のライチ」
「コワーキングスペース運営で徹底的に入居企業を選別。営業利益率39%」
「2,000円/月で飲み放題のbar」

地方創生と絡ませ、ビジネスとして成り立たせる手法は勉強になりました。

地域のために活動し、適切な利益を確保して、持続していく。
そんな動きが今後加速していくと、幸せになる人の数が増えるだろうなぁと思った別府の出張でした!

#別府 #株式会社ASO #コミュニティビジネス #起業支援 #大分移住計画 #INBloomBeppu