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日々是くらげ381日目「いつの間にか音声入力をマスターしてきている」という話

本日は妻の通院の送迎があった。1日の中にこういう予定が入っているとなかなか仕事がはかどらないのが問題であるが、こういうのは障害者夫婦かつ病人夫婦では避けられない問題でありこればかりはどうしようもない。健康な状態を維持するとは時間のやりくりにかなり自由度があるということでもあるので皆さん健康には注意してほしい。いや、本当に。

夜は夜で洗濯物が溜まっていたのでコインランドリーに来ている。というか今コインランドリーの駐車場でこの日記を書いている。ここのところ音声入力をマスターしてきていて、iPhoneがメインの文房具になってきている。とりあえずiPhoneさえあればある程度の文章なら特に問題なく作れるようになっているのでちょっとした空き時間や思いついた瞬間に様々な書物ができるようになったのは本当にありがたいと思っている。

慣れてしまえばそれほど難しい話でなければ10分間で千文字は進むので文章を作るスピードもだいぶ速くなっている。ADHDとしてはこのスピーディーさがとてもありがたい。

そもそも自分はあまりフリック入力が得意ではない。普通に使えるのだけど、キーボードなどの操作に比べればやはり入力のしにくさはあるし、指がでかすぎて入力画面が見難い上に誤入力がとても多くて大変イライラする。そのためこれまでスマホは何かを見る専門のものであって、特段何かの作業をする道具ではなかった。それが音声入力を使うことによって強力なテキスト作成マシンになったのは大きな変化である。

ただ、ここまで音声入力に慣れるにはかなり時間がかかった。私は聴覚障害があることもあって滑舌がかなり良くない。また、音声入力の能力もちょっと前まで音声入力だけでテキストを完結できるレベルに到着していなかったのもあるし、テキストを考えながら音声入力をするのもなかなか大変である。普通に考えれば音声入力をマスターするよりもキーボードを打ち込むなり、フリック入力を極める方がよっぽど楽であると思う。

私が音声入力を知ったのは2000年前後で、聴覚障害者の情報保障として研究していると言う話題だった。ただ、その頃は本当に使えたものではなくて当時は実用的な音声入力が実現するとはちょっと思わなかった。その状況が大きく変わったのが2016年前後だったと思う。

その頃に聴覚障害者の界隈ではUDトークという自動文字起こしアプリができて、その流れで自分も音声入力を使うようになったのだけど、その頃は情報保障として使うには人の手を借りて修正しないと使い物にならないレベルであったように覚えている。

それが2020年頃、特に新型コロナウィルスの流行でオンラインミーティングが普及し始めた頃から一気に性能が向上した。オンラインミーティングの議事録を作ったり、情報保障の必要性があったり、言葉を認識して翻訳する作業に使ったりといった音声認識のニーズが大変高まり様々なIT企業が音声認識に投資した結果、ここまで音声入力の精度が高くなったのだと思う。

個人的に音声入力を使うようになったのはやはり2016年前後でGoogleが標準機能で日本語音声入力を搭載した直後だったと思う。最初の頃はメモに使えれば上出来レベルだったが、毎年性能が向上してそれに伴って音声入力を使う機会も少しずつ増えていった。しかし、滑舌の悪さや考えながら喋ることの難しさもあり日常的に使うまでには至らなかったが、逆に音声入力に合わせて発音を変えていく訓練を繰り返したり、とにかくちょっとでもいいから音声入力を繰り返していた。

何もそこまで訓練しなくも誰も困らないはずなのだけど、自分はいろいろ考えるのが好きだけどそれをアウトプットするためにキーボードを叩いたり、フリック入力をすることで消耗するタイプとはわかっていたのでいつか音声入力が実用的になると信じて音声入力の練習を積み重ねてきた。そして今年に入ってiPhoneの音声入力機能がまたかなり向上したのか、音声入力によりテキストを作成することが非常にスムーズになった。また、音声入力に合わせた発音をある程度覚えたことで認識率もかなり向上した。これによって、iPhone 1つあれば30分程度で2000字前後の日記は書けるようになったのである。

スムーズに音声入力する感覚は慣れてしまえば自転車に乗れるようになるのと一緒で「特に考えなくてもできる」というものになる。ただ、自然に乗り込までは様々な試行錯誤や怪我がつきものなのと同じで、特に考えながらしゃべると言うところに結構高いハードルがある気がしている。そこに慣れてしまえば普通に発音できる能力があるなら、本当にスムーズに文字を入力できると思うのでぜひ皆さん試して欲しい。スマホなら簡単な設定で音声入力することができるし、試すだけなら本当に簡単なのでぜひトライしてみてほしい。

妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。