くらげ的「自動文字起こし」の活用方法について(概要編)
こんばんは。くらげです。
文字起こしが話題に
皆さんは自動文字起こしをご存知だろうか。落合陽一さんが話題にしたおかげで、最近、Twitterのような界隈でもにわかに注目を集めているのだけど、簡単に言えば「話したことが自動的に文字にする技術」だ。まず、落合陽一さんがデモンストレーションに使った動画を見て欲しい。かなりなめらかに文字起こしがされるので結構驚くのではないだろうか。
文字起こしについては、私は15年以上前から注目している。自動文字起こしはうまく活用できれば聴覚障害者としては「革命的」になりえる技術で、聾学校でも導入しよう、という動きは1995年からあった。(滑舌を良くしようという動きもあった)
日本国内外でもあちこちで研究されていたのだけど、「実用的になった!」と私が感じたのはここ2~3年だ。特にここ1年で急速に改良された感じがある。
これはAIの発展によるものが大きく、AIがどれほど様々な分野に影響を及ぼすのか、ということの一例でもある。
とはいえ、文字起こしの技術的なことよりも「どう使うか」が私のような聴覚障害者としては大事なことだ。正直、テクノロジー的な背景はどうであれ、私は「正確に文字起こしができる」ならなんでもいいのだ。(コストが安いなら人力でも別に構わない)
今回は「私が文字起こしをどう活用しているか」を紹介したい。
くらげ的文字起こし活用法について
ログを取ることについて
まず第一義に、私が「文字起こし」を使うのは「聴覚障害をカバーするため」のものだ。だけど、色々使っていくうちに「ライター」として便利な使い方ができることにも気づいた。
ライターとしてはインタビューの記事を作ることもあるのだけど、これまでは聴覚に障害のある関係でインタビューはテキストベースのものでないと難しいかったが、UDトークのような自動文字起こしアプリが実用的になって物書きができる範囲が増えた。
使い方は簡単で、UDトークの入ったスマホをICレコーダーのように使い、終わったらログをメールなどで自分に送付するだけでテキストデータが手に入る。また、録音などの音声ファイルなどをUDトークに流し込んでログを作ることも可能である。
自動文字起こしはログや議事録を作ることととても相性がいい。とはいえ、誤字脱字はつきもので、数日後に読み返すと内容がわからないので、自動的にログを取り終わったらすぐに見返して要約版を作るといい。30分もあればかなりの量でも要約版が出来るのではないだろうか。
You Tubeの視聴
You Tubeには自動文字起こし機能がある。これは自動的に動画を文字起こしするもので、もちろん、映像を見るために使ってもよい。
だけど、この文字起こしは一気に全部取得することが出来る。興味があるけど全部見る時間がないなぁ、というときに文字起こしの一覧をコピペしてざっと読むと内容にもよるが大まかな内容は把握できることが多い。時間がない人におすすめだ。
また、翻訳機能もあり、日本ではあまり愛好者がいない趣味でも海外のYou Tube動画を自動的に翻訳することで日本では得られない情報を手に入れることも可能だ。(まぁ、期待し過ぎは厳禁だけど)
ZOOMなどの会議
最近、一番使用頻度が高いのがこれだ。詳細についてはまた書くが、私がオンライン会議を成り立たせるにはこの技術が必要である。左側にZOOMの画面、右側にRecording Stadioというサイトを出しておき、内部ミキサーでPC内部でなっている音声を受信できるようにしておけば、それで準備完了だ。
もちろん完璧ではないけど、この方法を知る前なら怖くてオンライン会議などできなかった。それだけの革命だ。もちろん、文字起こしをしたものはそのままログとして使える。議事録も直ぐにできるぞ!
原稿のネタ出し
ここまでは「情報を受け取る」ことを書いてきた。しかし、もちろん執筆にも使える。スマホでグーグルドキュメントを開いて、音声入力をすれば今すぐにでも音声入力で執筆可能だ。こちらについても具体的なノウハウは別に書きたいが、じっと座っていてもアイデアが出てこない、というときにおすすめである。
自動字幕で発信
「リアルタイムで字幕をつける」という発信側の技術も話題になっている。冒頭で示した落合陽一さんがやってたいのはこちらのほうだ。本来、情報保障とは「発信する方」に準備する責任がある。だから、このような技術で発信を行うことはこの先ますます求められていくと思う。
これをうまく使えば、You Tubeとかで動画を作るときにめちゃくちゃ楽になるのではないか?と感じて色々と研究中だ。現在はこんな感じ。
うまくいったらくらげちゃんねるで公開したいと思う。色々ハードルは高そうだけど。
ざっとこんな感じで
他にも様々な活用はしているのだが、今回はこれくらいで。こんなことできる?こんな活用をしている!というネタがあればぜひ教えて欲しい。
では。(このnoteはsentenceの1時間でどれだけ記事を作れるかというチャレンジの中で作られました。結構出来るもんだ。)
妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。