舞台「パリピ孔明」を見てきた感想
イントロ
世間はGW真っ只中。
わたしは普通に中3日もお仕事に励んでおり、やっと4連休だぜ。という感じで、舞台「パリピ孔明」の初日マチネ公演を観劇してきたのでその感想をつらつら書こうと思います。
(今年は全然観劇できていないなぁ。。。)
(追記)
急遽、大阪公演の千秋楽を見に行くことにしました。
観劇のために遠征するのは初めてなのですが、SNSで沢山良い評判を聞いたのと、初日公演は小泉さんがセリフを代役、歌唱部分を録音だったので完成品を見ておかないと後悔すると思ったので取っちゃいました。
なので初日と大千秋楽の差なども書いていこうかなと思います。
石田さんの脚本・演出
この作品の脚本演出がNON STYLEの石田さんということで、芸人さんの書く舞台のセンスに期待していました。
結果は、お笑い要素や原作リスペクトがとても感じられて良かったです!
なにより、この人の作品を預かっていることに対しての責任感が誠実でよいなと思いました。
私は直接見たわけではありませんが、東京公演のアフタートークで、歌唱の多い岩田さんと小泉さんの喉への負担やそれに伴ってのトラブルもあったので中止にすることも視野に入れていたと聞きました。
大阪公演では歌唱シーンは少し音源を強くしていたのかな?と思う場所もありましたが、その辺も演出の変更をしていたのでしょうか。
初日には板の上にはいなかった石田さんが、千秋楽ではめちゃくちゃ出番あって笑いました。カツアゲされてたし・・・w
でも本来出る予定ではないところに出て沸かせて帰っていく、芸人だとしても相当肝が据わっているし、何より愛を感じました。
あなたが脚本演出でよかったです。
私はharmoeのファンなので、岩田さん、小泉さんの喉へのトラブルはやはり気になってしまうポイントではあったのですが、むしろ最後まで走り抜けた二人そしてそれを支えたカンパニーが誇らしいです。
(喉への不調をうったえる人が多い時期でもあったので、一概に舞台が負担になっていたとは言い切れませんしね。)
東京公演で急遽小泉さんの声の代役を務めた椎名朱音さんにも本当に感謝。
音楽の表現
作品全体を通して感じたのは、アニメの時にもあった音楽の「楽」の部分がすごくよく表現されているところですね。
何のために歌うのか、誰のために歌うのか、そういう内容が後半のテーマになっています。
しかしこの作品は、見てる側に音楽を通して楽しんでもらいたいというのが本質なんじゃないかなと思います。
気分上々↑↑が流れた時の多幸感を味わったならそう感じるはず。
アニメではEDで徐々にキャラクターが増えていって音の厚みが増していくことで表現されていましたが、パリステではタイトル通りに気分がアガってるときに流れるのがとても良いですね。
こういう音での表現が絶妙で、口角が上がる作品だったと思います。
感想
今、大阪公演の千秋楽が終わって帰りの新幹線に揺られながら書いています。(遅い時間帯の新幹線普段乗らないのでちょっと新鮮。匂いがカオスなのは大阪からだからかな?笑)
ともあれ、ほんとに良い公演だったなと思います。
初日との違いを忘れないうちに書き連ねておこうと思います。
場の転換がものすごくスムーズに
会話の自然な流れから説明っぽいセリフがかなり削られているのかな?
会話の間も東京公演は一拍置くような感じがあり、これはこれで丁寧なつくりだなとは思っていたのですが、大阪公演はとてもスムーズに話しているなと感じました。(もしかしたら千秋楽だからほかで伸びることを想定してだったのかもしれませんが)
孔明の計略発表!
孔明の計略発表がちゃんときまってた。これは初日公演がうまくいっていなかった感じですが、SEとセリフが被っている箇所があったんですよね。
千秋楽ともなると腕を挙げる→SE(ドーン)→計略発表!がきれいに決まっていましたね。
KABEのラップがめちゃくちゃよく聞こえる
銀河劇場は広いので音の反響がかなりあるのですが、特に孔明とのMCバトルの箇所は何言ってるかわからなかった。
ブリーゼはスピーカーの場所が良かったのか、ちゃんとワードが聞こえてきました。もちろん役者側の努力あってだと思います。
全体的な音の感じ、歌唱部分も含めてブリーゼの方が音響良かったですね。
観客のノリの良さ。
正直なところ初日は作り手側も観客側も手探りだったので、毎公演の積み重ねの結果かなとは思います。
ここ声出していいの?
クラップ入れるの??
頭振っちゃっていいの???
舞台なのに!?!?!?!?
という空気がありましたね。大阪公演だったので、客層ももしかしたらあるかもしれません。
ですが、千秋楽は特別ノリの良さというか暖かい空気感があったように思えます。
その他(箇条書き)
KABEのお願い→孔明の仕返し
毎回孔明の一発芸なのですが、仕返しでKABEの一発芸に。
砂被り席にすわる英子とオーナー、上から見てる赤兎馬さんの構図がめちゃくちゃ面白かった。
動揺したときどうするのか
英子:走ってくる
孔明:動揺することがない
オーナー:ビバリーヒルズまで自転車で行く←おいwww
※オーナーはなだぎ武さんが演じておられました。
キッドのすね毛
いつもは抜いては捨て、抜いては捨て・・・なのですが、英子に投げつけてましたね。(オイ!w)
そのあとの英子や七海のセリフも変わってて面白かったです。
キッドと赤兎馬カンフーは兼役で、沖野さんが演じていたのですが、さすがでしたね。
(いつか俺の愛馬がーとか言い出さないかと期待してました。赤兎馬なので)
フリースタイルバトル 千秋楽は勝敗が実際に観客の拍手の大きさできまる。
→負けたけど全公演を走り抜けたKingBoyに大きな拍手が起こる。開演前と劇中で観客を盛り上げてくれた彼に盛大な拍手を👏
カーテンコール一回だけ→4回くらい流れる終演のナレーション(まだ帰らない観客)
正直トリプルカーテンコールもしてほしかったですが、キャストがキャラクターを崩さずに終わるのはあることなのでしょうがないかな。
ただ、初日からカーテンコールなしだったので、おそらくスタオベしたかった人沢山いただろうなぁとは思います。
開演前にカツアゲされたり、本編中に座布団運んできたり、カーテンコールで連れてこられる演出の石田さん。
しかも写真撮っていいとのことで・・・
以上、箇条書きでつらつら書いたのでなんか思い出したら追記するかもです。
Xの方でも書いたのですが、本当に大好きな作品になりました。
原作が好きで、準主役に推しが選ばれて、面白い本に愛のある演出、ノリのいい観客、本当に恵まれた作品だなと思います。
今年はあまり舞台を見に行けていないですが、この作品を超えていける作品に会えるといいな!
要望
DVDではなくブルーレイで販売してほしい
画質や音質を考慮してほしい
劇中音源がほしい
UNDERWORLDとか小泉さんのバージョンフルで聞きたい
公演数が少なかったので、再演してほしい
役者の喉への負担が多そうだったので、何とかしろ石田!
アウトロ
東西の二つのハコを盛大に沸かせたパリステは全公演を終えひとまず終幕。
しかし英子と孔明の物語はまだ始まったばかり。
いつか銀河に吹かせたそよ風が、大きな反響を呼び戻ってくることを期待して、我ら民草改めパリ草は首を長くして待つのであった。
おわり。
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