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第7話「我が家の歩き方」
⭐️原作者きっちょもコラム⭐️
まだ白杖を使っての歩行に慣れていない頃、ついつい見えていた頃と同じ速さで歩こうと、障害物が目に入っていないのに勢いよく歩いていました。
(※漫画内では僕はほぼ全盲と表現していますが、厳密に言うと中途失明です。 20歳くらいまでは多少は見えていました)
それはもう、レーサーの様に、ぶつかれば大けがというスリルが常に目の前にあるような感じです。
それでもスタスタ歩きたい欲求のほうが勝っていたのでした。今思えば、自分の危険以前に、周りの歩行者の方々のほうが危険を感じていたんだろうなと。もしかしたら迷惑や恐怖を与えてしまっていたかもしれません。ほんと当時のすれ違った方々に謝りたいです。しかも、電信柱、車何でもぶつかれば舌打ちをするという・・・。もともと短気な性格だったので、ぶつかるたびにいちいちいらいらしていました(笑)
それでは実が持たないとどこかで思うようになったのでしょうね。今ではすっかりおだやかになりまして、無理をして早歩きはしなくなりましたし、ぶつかった相手が電信柱だろうが何だろうが、感情の起伏は起きなくなりました。
それでも時々、あちらから勢いよくぶつかられて「見えないやつが外なんか歩いてんじゃねえ」なんて毒を吐かれると、その時はむっとします。大抵の場合は相手がたまたま虫の居所が悪い時と重なって運悪く遭遇しただけで、その人本人もそこまで悪意を持って毒を吐いたわけじゃない。誰でも余裕のない時はある。と割り切れますけどね(笑)
みなさん、こんばんは😄
今回から漫画と一緒に「原作者きっちょもコラム」も一緒に投稿します。お楽しみください!
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