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♯音大生の本棚のこと

今年から始めたことのひとつ、「音大生の本棚」。
主に、Instagramで本をテーマに発信をしています。
(時々Twitterにも登場しています)
音大生の本棚
「♯音大生の本棚」
こちらの2つを使って、わたしの本棚にある本や最近読んだ本を紹介しています。あらすじなどは書かず、何をこの本から思ったのか、わたしの考え方や思い、本との思い出を自由に書き綴っています。

なぜ、発信しようと思ったのか。音楽家なら音楽のことを発信するべきではないかと思う人もいるかもしれません。
わたしが思うに、「本棚」ってその人の頭の中をそのまま映し出すのです。
読んだ本の積み重ねで作られる思考の回路、どんなジャンルの本が置いてあるのか、本の収納方法、保存状態などから、その人の性格、心や頭がそのまま見えてきます。
わたしの場合、生活が崩れたりストレスによって思考がごちゃごちゃすると、本棚が荒れます。乱雑に本が重ねられたり、帯が曲がってたり取れていたり。本棚に本以外のものまで詰め込まれたりと、『自分の頭の中=本棚』。
その逆もあります。本棚が整理できなくなると、思考の整頓もできなくなっていると気が付かされます。
みなさんの本棚はどんな風になっていますか?

自分の内側へ内側へと向かった、今年。
そして、世界が一変し、今まで通りの活動だけでは置いていかれるかもしれないという焦りを経験し何かを変えたいと、じたばたした時間。
「音楽家には音楽しかないのか?」という疑問。
SNSで発信することが主流になり、オンラインでいろんな人が意見を曝け出すことが日常化している現実を体感し、目の当たりにしたこと。
わたしには何ができる?何かを変えなきゃ前に進めないような気がする…

ふと自分の本棚に目がとまりました。
「本棚にある本だったり、わたしが読んだ本を発信したら、わたしの頭の中や考え方を伝えられるのかな。」
と思い、その頃始めたTwitterでハッシュタグ「♯音大生の本棚」で、
投稿を密かに始めました。
それから、Instagramの方が一覧になってわかりやすいと思い、アカウントを設立しました。自由に本のことを語れる場所、自分がこの本から何を学んだのか、感じ取ったのか、どうしてこの本を読んだのかを、思うまま綴る楽しさ。
別に、自分の信念や意見を主張しているわけではありません。しかし、本を通じてわたしが今思うことだったり、考えを表現する場所、わたしの思考のかけらが散りばめられている場所、言葉からわたしの考えが浮かび上がってくる。強烈な主張をするのではなく、わたしが自分の思考を構成するのはもちろん、わたしの言葉からいろんな人がそれぞれに意見を構築できる場所でありたいと思います。どうしても、声が大きいや強い言葉を使う人がすごいというような風潮がある現代を少し逆行するような感覚がありますが、これも一つの主張かなと思ったりもします。

また、本を読むことの楽しさはひとりでページをめくるだけではありません。
本の言葉を追って楽しむだけではなく、少し深いところまで、そして心や頭の中を覗く事ができるたり。あの人はどんな本を読んでいるのかな、どんなジャンルが好きなんだろう、どんな言葉がその人に響くのかな…と思いを馳せてみたり。
本屋さんに行っても、いつもの場所で本を探すのではなく
そういえば、あの人がこの本が面白かった〜と言っていたなと
思い出して、手に取ってみたりできる楽しみ。

ハッシュタグを通していろんな音楽家の方の本棚を覗いています。
こんな本もあるんだ!やおもしろそう!と発見が多くあります。
すごく速読ができるというわけではありませんが、いろんな音楽家の方々が
発信している本は読んで、わたしの本棚にも加えていきたいと思っています。

音楽家の人や音大生にこだわることなく、音楽家が読むといいよというおすすめや音大生・大学生におすすめする本など、いろんな方々がこのハッシュタグを通じて繋がることができたらいいなと思います。
そして、何かこの本棚にある本といろんな視点や考え方が誰かの役に立てればいいなと思いながら、今日も本を読みます。

この発信は、ゆるゆると続けていこうと思っています。もしよかったら本の世界へ遊びにInstagramに来ていただけたらと嬉しいなぁと思います。

Vielen Dank fürs Lesen!


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