疲れ方の種類

疲れ方は、二種類あります。




疲れるシーンを二種類想像しましょう。

やることが多くて疲れる。行動による疲労。

または

懸案が多くて疲れる。心理による疲労。


もっと簡単に、前者を肉体的疲労、後者を心理的疲労と呼びましょうか。


今回お伝えしたいのは、心理的疲労がストレスになるということです。

やろうやろうと思っているけど、やれていないというのは、脳に大きくストレスを与えています。

求めるものが手に入っていないわけですから。

先送りにするなど、みなさん心当たりがあるかと思います。

その先送りは意志力が有限であるためであると分析されている方もいます。

やらないよりやった方がいいというのはよく言われていますが、そうは言ってもやるまでの動機付けが難しいわけです。


ではなぜ難しいか。

自分の考えている分析と、それに基づく対応を記していきます。

まず、難しい理由です。

何をすればいいのかわからない。もっとわかりやすくするなら、できた後のことがイメージできない。

ということが理由です。


エベレストに上ろうと思いました。その山頂に用ができました。

しかし、今の自分がどこにいて、そこにいくのに何が必要で、そのために今日なにができるのか、取り組める第一歩がどこに着地するのかが分からなければ動けません。

その山頂でなにをするんでしょうか。ただ行くだけならば飛行機からパラシュートなりヘリなり、手段はあります。徒歩で登らなければいけないのでしょうか。

目的が何で、その目的のためにどうしなければいけないか。
これがイメージできていなければ動きようがないです。
これで周りに相談してもなにも起こりません。



では逆に、目的が明らかならどうでしょうか。

年内にエベレストに登頂して、そこで写真を撮って一生物の宝にする。

時間がネックになってきそうですね。エベレストに登れるシーズンも決まっていそうです。
そこから逆算すると、検討にかけられる時間が定まります。

時間がない。ならば人海戦術や技術戦術が必要となってきます。
時間からするとヘリで行く必要がありそうです。ヘリを使うにはパイロットとヘリのレンタルが必要です。さらにその飛行の許可を取らなければなりません。

そろそろ自分だけでは資金面でも手続き面でも無理が出てきそうです。
どうしましょう。頭をひねります。ここでやっと「What何をするか」ではなく「Howどうするか」になってきます。ここまで来たら相談して助けてもらえそうですね。

資金を得るには、カンパを募りましょうか。一大ビッグイベントにして広告代理店に出してもらいましょうか。手続きも、その経験がある人は誰でどこにいるのだろうか。多くの人を巻き込むのに、相談すべき人が誰か、伝手を当たっていきましょう。

幸いにも、高校の友人が広告代理店に勤めている関係から見つかりました。テレビクルーが同行して、初日の出をそこから撮影することになりました。そのリポートとそこまでの経緯をドキュメンタリーにすることで契約締結です。そのテレビ局はもちろんロケで海外に行くこともあり、ノウハウがあります。でもその会社の中で誰がしていたのでしょうか、やはりサインは自分がしなければならないでしょうからその実情を知っている人を探さなければなりません。撮影班はその道の人ではないので危機感も日程感もないようです。

さぁまた壁にぶち当たりました。どうしましょうか。時は刻々と過ぎて、もう秋口です。ヘリで行くにしても、その国までは飛行機でいき、宿泊の場所もそこからのヘリはどこに頼むのか、検討事項は山積みです。

そこで、そのクルーに聞いてみました。手続きをしたことのある人脈をもっていそうな伝手はないか。海外で撮影したことのあるスタッフはしらないか。

すると彼らから何人か名前が挙がりました。

………


お話は途中ですが、ここまで来ていればもう大丈夫でしょう。

目的が明らかで、最初の一歩を踏み出して周りを巻き込んでいけたなら、大体のことは実現可能です。

それでは話を本筋に戻してみましょう。


なんの話でしたっけ、そうそう、疲れ方の話でした。

やりたいけどできていない、心身でズレが生じている動けていない心理的疲労が大きなストレスになるという話です。

整理して正しく動き出せば助けてくれる人を探すこともでき、実行に移すことができます。

もちろん、取捨選択してあきらめることも含めて行動ですので、自分が目的を絞り込めていれば大丈夫です。

上の例であれば、徒歩での登山という手段を諦めていますね。


現実の自分のことに落とし込んでいきましょう。

やらなければならないこと、やりたいこと、山積みです。

では、とりあえず全部書き出してみましょ。

やらなければならないと思っていたことも、人に頼めたりしません?

買い出しなら生協にもってきてもらえませんかね?

子育てで家事が大変ですって?
食器洗い機なりルンバなり買いません?食事をこぼすとか掃除が大変なら絨毯の上にフローリングマットを敷きません?
文明の利器とアイデアで時間を効率期に使いましょうよ。

なんてことが思いつくわけです。


ではその考え方のために、どうしたらいいのか。

何をしたいのかは自分の中でしっかりと優先順位をつけておかなければならないのです。

やることが多いから動けなくなってるわけですから。何を捨てればいいのかがわかればいいのです。何を捨てればいいかは、何を目的にしているかがわかればいいのです。実行する前段階でも、その整理ができたら混濁した日々から脱せそうですよね。

そしてさらに実行に少しづつ移せたら、心身のズレが埋まって心理的疲労から肉体的疲労になり、日々達成感に包まれた生活になりそうです。

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