『エッセンシャル思考』を毎年読み返す理由。

毎年読み返す本がある、というnoteを書いた。一度読んで十分、という本が多い中で、何度も読みたい、読むべき、と感じる本が何冊かある。

それは前者がeasy changeな本で、後者がhard changeな本だからだ、とも書いた。

easyな変化ではeasyな結果しか得られない。hardな変化でしか得られないものを得るなら、hard changeにチャレンジしないといけない。

今まさに読み返している本が『エッセンシャル思考』(グレッグ•マッキューン著)だ。多数のどうでもいいことを廃し、本質的な/エッセンシャルなことを選びとって集中する。そうしてとんでもない成果を得よう、という本だ。

世の中には、ありとあらゆる仕事やチャンスが転がっている。その多くは悪くないものだし、かなり魅力的な話も少なくない。だが、本当に重要なことはめったにない。

『エッセンシャル思考』グレッグ•マッキューン著


↑何度も読み返してる中で、このような主張はすごく当たり前のことだと思えるようになった。hard changeの成果だと思う。以前はいかにたくさんのことをこなせるかが優秀さのバロメーターだと考えていた気がする。

だけど、どれだけ実践できているのか?となると反省すべき点がいっぱいだ。先輩経営者に誘われた飲み会や交流会はいまだに断りにくい。1次会で帰りたいタイプ(ハシゴ酒を楽しむスタンスの日は別)なのだが、2次会への流れがスムーズだといつの間にか参加してしまったりしている笑

ビジネスも人生も、先に進むにつれ複雑さを増していくものだ。売上が増えると、お客が増える、商品も社員も増える。歳を取ると知り合いや責任が増え、家族が増え、よくわからない活動が増える。こちらから減らす努力をしないと、ひとりでに減ることはない。増える一方、複雑になる一方なのだ。

減らすには、選ぶことと、断ることが必要。それがどれだけ難しいことか。

戦略には選択とトレードオフがつきものだ。

マイケル•ポーター

トレードオフ、つまりAをとればBは選べない、ということ。Bは捨てなければならないのだ。行動経済学を持ち出すまでもなく(プロスペクト理論)すでに持っているものを手放すのはめちゃくちゃ痛い。でもそれをしなければAは選べない。

また断るのも難しい…

誰かに何かを頼まれたとき、私たちはそれを関係性の問題だと思ってしまう。頼みを断ることが、相手を拒絶することだと感じてしまうのだ。

『エッセンシャル思考』グレッグ•マッキューン著

これは実感しやすい。断ったらもう声をかけてもらえないんじゃないか、関係が切れてしまうのではないか。でもこれを断って、より良いことが入るスペースを空けておかないとダメなのだ。

やめるのも、断るのもhard changeが必要なのである。

そんなわけで、毎年『エッセンシャル思考』を読み返している。そして具体的な行動を導き出す。

今回は、ちょうど四半期が終わる頃なので大小のやめることを3つ、今後は頼まれても断ることを1つ決めることにした。これができれば大きなスペースが確保できる。そこにいつでも、より素晴らしい活動を入れることができる。

あなたもぜひ、やめることと断ることをじっくり考えて決めてみてはどうだろう?そしてエッセンシャルの思考に一歩でも近づいていってほしい。

-Be yourself

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