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レビュー「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

坂元裕二さん脚本の本作品。
いつか見よう、見ようと思ってやっと見れた。
1週間以上経過したので、記憶が不鮮明なところもあるがモヤっとしたところも併せて書いておきたい。

!!注意!!
不快になることもあるかもしれないので、この作品が好きな人は読まないでほしい

感動したポイント
・曽田の真っ直ぐさ、音の健気さ純粋さ(とにかく、かわいい)
・道端のアスファルトの隙間に咲く小さな花を写メして、音と曽田が見せ合うシーン。
お互いに、相手のことを想って写真を撮る。
小さくて目立たないところにも、その美しさにも気づく感性。
好きって、こういうことかもしれないと思わせてくれる。無理に合わせようとしなくてもいい、元から同じ感じなんだっていう心地よさ。

モヤっとポイント1
・家庭状況を鑑みない養子縁組
・東北大飢饉時代かと思うくらいの身売り

モヤっとポイント2
介護現場のシーン。
・朝礼時の復唱「膝の痛みはいかがですか」は流石にコントかと思った
・職員が狭い裏階段で大きい荷物運び
・若くて働き手の音が契約を切られそうになる
・死にそうになるくらいの連勤(蟹工船?)

モヤっとポイント3
人物像が、ちょっと不可解
・曽田練
 グレーな派遣会社に転職、人格が別人に。。
 音に対する態度が豹変しすぎて興醒め。
・井吹朝陽
 リムジン、ワイン、ナンパかーらーの、真面目な現場介護職。
・市村小夏
 メンヘラ基調なのに、突然回復。曽田との共依存関係。

一番の違和感は、曽田の転職後の様子。まるで別ドラマのキャラかと思うくらい話の筋が分断されている印象だったので、数話分を無理やり引き伸ばしたのだろうか。坂元さんの他作品の仕上がりから推測すると、かなり譲歩して作ったのかな、と思う。
すごくもったいない。
大人の都合で捻じ曲げられたとしたら、キャラ(特に曽田)がちょっとかわいそうに感じるくらいだ。

ドラマって難しいね。

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