50年以上の歴史に幕を下ろすマークXが特別仕様車発売に!!
歴史ある車が幕引きに
最近になって、次々と歴史ある車種が幕引きされるようになってきました。
今年8月に国内向け生産を終了する三菱パジェロに続いて、トヨタの中型セダンで一世を風靡したトヨタマークXが、12月で生産を打ち切るというのです。
高度成長やバブル経済を謳歌した昭和世代とって、その時代を駆け抜けていった名車が、相次いで姿を消すのは寂しさを感じます。
初代は、コロナ・マークIIの名称で1968年に発売したのです。
当時、開発目標はというと、ワンランク上を合言葉に「世界のライバルに打ち勝つ走り」を目指していました。
80年代は走行性能に優れたハイソカーブームに乗って人気を集め、常に自動車市場の新時代を開くような画期的なメーカーであり続け、90年代後半以降には、ミニバンなどのブームにより低迷を余儀なくされています。
2000年になり、自己変革を経営課題に掲げたトヨタが、2004年秋に、マークXに改名して、新たなるプレミアムセダンで、セダンの復権を目指したのです。
しかし、軽自動車が主流となった国内市場では、プレミアムセダンは、高嶺の花であり、苦戦を強いられてしまうこととなりました。
その結果、トヨタは商品構成の見直し、やむを得ず生産終了と決断を余儀なくされています。
そして、マークXとして15年で幕を下ろすことになったのです。
特別仕様車はどんな車なのか?
2019年4月24日にトヨタは、FRセダンであるマークXの特別仕様車の「250S“ファイナルエディション”」「250S Four“ファイナルエディション”」を発表し、同日に販売を開始しました。
特別仕様車のエクステリアは、スパッタリング塗装した18インチアルミホイールや、ダークメッキのフロントバンパーモールにより、洗練された上質感を演出しています。
また、特別仕様車のインテリアは、ブラック&レッドのアルカンターラと合成皮革で仕立てたシートを装備し、レッドを配色したソフトレザーのドアトリムを特徴とされているのです。
さらに、本革巻きの4本スポークステアリングホイール、シフトブーツやインサイドドアグリップ、また、フロントコンソールボックスなどにレッドステッチを施しことでスポーティー感が強調されています。
このほかにも、駐車時の接触や衝突回避に役立つ「クリアランスソナー&バックソナー」をデザインだけでなく安全性能の充実を図った仕様としているのです。
今後におけるセダン復権はあるのか?
筆者は、将来的には、何車種かで統合され、細々ですが、生き残りセダンを残していくのではないかと信じています。
マークIIのようにね衣装を変更して、マークXとなり、トータル50年以上にわたるモデルライフを辿ってきており、容姿も進化しながら、FRセダンの中心的存在として歩んできたのです。
そのようなことから、いつにかセダンブームがくるのではないかと考えています。
今後の国内市場の動向に注目しましょう。
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