NFLスタジアム改装における資金調達



初めに

NFLのジャクソンビル・ジャガーズ、カロライナ・パンサーズにおいて大規模なスタジアム改修を発表しており、いずれも公費による資金調達を行っているようなので比較してみたいと思います。

(1) ジャガーズ

  • スタジアム名:EverBank Stadium

  • 場所:フロリダ州ジャクソンビル

  • 総工費:14億ドル

  • 市からの調達額:6.25億ドル+1.5億ドル(遅延メンテナンス費用)※総工費に対して55%

  • 移転制限年数:30年

  • スケジュール:改修は2025シーズン終了後に開始。2026年シーズンは収容能力を減らしたスタジアムでプレーし、2027年シーズンは一時的に移転。2028年シーズンより改修後のスタジアムでプレー。

(2) パンサーズ

  • スタジアム名:Bank of America Stadium

  • 場所:ノースカロライナ州シャーロット

  • 総工費:8億ドル

  • 市からの調達額:6.5億ドル ※総工費に対して81%

  • 移転制限年数:20年

  • スケジュール:2024年後半に改修を開始し、2029年に完了予定

最後に

市からの調達額という意味では二つとも近しいですが、パンサーズのスタジアムについては総工費の8割も市が負担する形ですね。

市の立場からすると、チームが地元に残ってくれることの潜在的な経済効果や改修に伴う雇用創出や地域経済へのスピルオーバーが期待されるからこそ、これだけのお金を拠出できるということと理解をしてます。

いろいろなスタジアムが老朽化の課題を考えており、改修か建て替えかみたいな検討をやってるようなので、今後もいろいろなスタジアム投資がみこまれます。

日本でもZOZOマリンが回収若しくは建て替えを検討しているようでしたので、資料を引っ張り出してみました。下記における「整備費」が上記における「総工費」に対応する額かと思いますが、かなり差がありますね。それだけNFLのスタジアムは規模が日本のプロ野球場よりでかいということなんですかね。労働コストとかはちがうのでしょうけど。。。

出典:ZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)のあり方検討 基礎調査結果(千葉市)

本日はこんなところで。

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