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敢えて結論から書きます

ライティング講座とか、ブログの書き方などの解説では必ずと言っていいほど「まず結論から書きましょう」と言われています。あれは一体なぜなのでしょうか。
書く内容によると言う前提のうえで、敢えて結論から書きます。

ネットで流し読みされる程度の内容だからでしょ?

アクセス数を増やすために、パッと見て分かり易い文章を心掛けましょう、と言う意味だと理解していますが、どんな形であれ公の場に発表する文章を、そんな小手先のテクニックに頼ってどうするんだと。

たまたま手元にデカルトの「方法序説」文庫版があったので、今一度読み返してみました。
デカルトと言えば、「我思う、故に我あり」と言う一節が有名ですが、この一節が初めて登場するのは全6部のうち第4部です。
ここに至るまで、見事な論理が展開されており、澱むことなくすっと入って行けます。
本当に名著だと思うので、一読をお薦めします。

仮に、デカルトが第1部冒頭で「我思う、故に我あり」と書いてしまったとしましょう。
もう「方法序説」は台無しです。
それ以上書く意味も読む意味もありません。

「方法序説」は17世紀に書かれた書物ですが、21世紀の現在でもしっかり理解出来ます。
目的が違うので単純に比較する意味はないと思いますが、あなたがブログで書いた記事、来年まで誰か覚えている人がいると思いますか?

どんな形であれ、文章を書くのであれば、論理的に書くべきです。
もしくは、それを理解したうえで、敢えて逆説的に書くこともアリだとは思います。
目先の金儲けのためだけに、小手先のテクニックで言葉を愚弄する行為はやめましょうよ。

などと言うことは、おそらく note でしか書けませんね。

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