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自分たちで公園をつくったこどもたち、ペトロ神父のめげない旅

"ディープな国東"に出会う旅。
国東の魅力は人にあり。



今回旅するのは、国東市国見町の岐部(きべ)。
岐部から世界を渡り歩いた不屈のペトロ神父のことを
今に伝える人たちに出会い、
ペトロ神父の足跡を現代アートを通じて体験。
後半では、自分たちで公園をつくったこどもたちに出会い、
素敵な時間を過ごしました。

まだ肌寒いが、春の気配も感じる時期。気持ちの良い天気で岐部めぐりスタート。

まずは国見ふるさと展示館へ。

ガイドさんがお迎えしてくれました。

岐部在住の有永さん

近世初頭の日本人の中で最も世界を渡り歩いたと言われる
ペトロ・カスイ岐部の旅路を辿ります。

ちょっと想像してみました。
1614年、徳川幕府の時代。
日本ではまだ、司祭(神父)になることが許されない時代。
海を渡った先の諸国は宇宙くらい未知である時代。

マカオからインドゴアへ、ここから徒歩でいくつもの大砂漠を横断、
数千キロをひたすら歩いてイェルサレム、1年後にはローマ入りを果たす。
帰りも天候・体力・費用と戦いながら、徒歩、船路で日本まで。

地図を見ながら、六郷満山の歴史とともにペトロ・カスイ岐部の旅路を辿ります。

めげないで、あきらめないで、不屈の戦いを続けたペトロ・カスイ岐部。

その旅路をモチーフにした現代アートがすぐ近くにあるとのこと。

資料館でお勉強したあとの外の空気が気持ちがいい。

歩いていくと、不思議な空間が…。

そして目の前に現れたのは、森を神聖な教会に見立て、
ペトロ・カスイ岐部にインスピレーションを受けて制作された
川俣正さんの作品《説教壇》。

長い時間をかけて巡礼したペトロカスイ岐部の旅を
追体験できるような作品です。
実際に回廊を歩いてみました。

一緒に旅しているみなさんとも自然と仲良くなります。

今回はスペシャルガイドとして、BEPPU PROJECTの板村さんによる
作品のレクチャーを聞くこともできました。
作者の思いや地域の反応など、普段なかなか聞くことができない
貴重なお話が面白かったです。

レクチャーを聞くとまた違って見える景色。

もう少しこの作品を味わいたい気持ちもありましたが、
今日は「もやし公園」や「もやし会」との出会いもあるということで、
会場をあとにします。


「もやし公園」って?「もやし会」って?
と思いながら歩いているとかわいらしい看板が!

手づくりの雰囲気があたたかい、素敵な公園です。

「もやし公園」をつくったという「もやし会」のみなさんが
スペシャルゲストで登場!

なぜ公園をつくることになったのか、
どのように公園をつくったのか、
ツアー参加者に質問攻めにされる「もやし会」のみなさん!!

ここで、みなさんも気になっているであろう
「もやし会」と「もやし公園」について
分かったことをちょっぴりご紹介。

地域の海岸清掃やイベント出店など、
地域貢献活動を行うこどもたちで結成したのが「もやし会」。

2020年に後に「もやし会」の中心メンバーとなる
当時中学生が地域の空き家全戸調査を実施。
地域の空き家の状況をふまえ、「これ以上空き家が増えないよう
子育て世代や移住者がこの地域でよりよく生活できる環境が必要。
公園を造るのはその一助になるかもしれない」と
遊具のある公園を作ることを提案。

地元住民で編成された「だいず会」がサポートしながら、
クラウドファンディングにも挑戦し、
見事、国見町岐部に「もやし公園」を完成させたんだそうです!

「地域に根を張り、大人の愛情を受けながらすくすく成長する」、
そんな意味合いのある「もやし会」というネーミング。

地元名物のおやつ「黒米大福」をいただきながら、
「もやし会」のみなさんとの会話がはずみます。

白花豆の白餡を黒米を練りこんだ皮で包んだ「黒米大福」は国見ふるさと展示館の隣にある食事処「城山亭」でも人気の名物。黒米は地域で育てているそう。

本当に"ディープな国東"に出会うことができて楽しい1日でした。

まさに、「国東の魅力は人にあり」を体感し、
今日出会ったみなさんにまた会いに行きたいな〜と思いました。

ペトロカスイ・岐部の歴史に触れ、アートを通じて追体験。最後はこどものみなさんの活動に触れて未来を見る。岐部という地域の過去から未来を感じられる感慨深い旅でした。
実は全部、隣同士だから、一気にぎゅっと楽しめます✨
お食事できるところもあります。


●国見ふるさと展示館


●現代アート作品「説教壇」/ 川俣 正

●もやし会


👹「国東ひとむすび」の活動について


🖊記事を書いたひと:国東ひとむすび事務局 泊(とまり)

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