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#2 危なっかしい計画~始まりの2017年 夏 vol.2

【2017年 夏】
欅共和国2017
2017年7月22日23日の2日間 
富士急ハイランド コニファーフォレストで行われた欅坂46初の野外ライブ。

今までアイドルのライブなど行ったことがないクニラにとって、ライブに行く、しかも独りで行くというのは、かなりハードルが高い。

そんな大袈裟な!と思わないでほしいのだ。
若者ならまだしも、クニラは当時40代後半の年齢である。
おじさんが今をときめくアイドルグループのライブに独りで行く勇気は、例えるなら銀座の寿司屋に独りでふらっと入る勇気とでも言おうか。
はたまた思いつきだけでプエルトリコにふらっと旅行に行く勇気か。

クニラはかなり臆病だ。
と言うより、頭の中で結果を想像してしまい、
それで何となく分かったような気になり、行動することをせずに生きてきた。

今までのクニラなら間違いなく行ってない。
何故かこの時は「行くしかねぇので!」と決心したのだ。
決心のきっかけは理屈じゃなくて、
いつだってこの胸の衝動から始まる。

今から考えると、よく抽選に当たったなと思う。
何先行に当たったのかすら覚えていないが、
ファンクラブには入っていたので、おそらくオフィシャル先行だったのだろ。

チケットが当たってからは、いろいろとネットで調べた。
アイドルライブの流儀を。
なるほど、サイリウムを用意か。
マフラータオルも必要か。
なぬ?現地で買えるのか。
じゃあ現地購入しよう。
コールってのは、あのヲタ芸のヤツか?
もちろんアルバム「真っ白なものは汚したくなる」も聴き込んだ。
何一つ分からず、全てが初体験。
不安でしかない。

今までのクニラなら、この時点で間違いなくチケットを干したであろう。
だが、今回は違う。
10年間家族のために働き、アウトプットをし続け、からっぽになったクニラの心を満たし始めている欅坂46という刺激的なインプット。
そんな彼女等を生で観たいという衝動。
今まで体験したことのないアイドルのライブに行くという行為は、家族を失ったクニラにとってのレジスタンスだった。
そう誰よりも高く跳びたかった。

ナニハトモアレ。。。準備は出来た。

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