見出し画像

#15 ガラスを割れ~2018年 お隠れの春 vol.5

このシリーズ、VOL1~4まで、クニラの推測をウダウダと書き連ねてきたが、決して荒唐無稽な事を書いてるのではない。
なぜなら、こから先に起こる欅坂の結末は「平手派」の強烈な巻き返しでもあるし、また、その後の櫻坂の施策は、この頃の事を反面教師としているからだ。
それは今後書いていくこととなるのだが。

さて、本題。
いつもパワーダウンするライブ当日の記事ではあるのだが(笑)

運営(平手派、反平手派)平手友梨奈、他のメンバー、それぞれの思惑や決意が交差する春。
いよいよ!
欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE(以下アニラ)が始まる。
クニラはそれを見届けたい。

ところが。。。

【隠れる】
2018年4月1日。
クニラの実父が逝去した。
そう、何も隠れたのは平手だけじゃない。
クニラの親父もお隠れになった。

年末辺りから具合が悪くなり、年明けには救急搬送されて入院。
持ち直して自宅療養していた。
自宅療養しているのは、治る見込みがないからだった。

自宅で死んだので、警察対応等、かなり大変だった。
この警察対応から、その後の通夜、葬儀、行政手続き等、打ち合わせから予算管理、執行まで、全てクニラが仕切った。
関西に親戚がいたので、その連絡やらホテルの手配等、諸々と気配りが必要だったが、まぁ、クニラの仕事も、折衝から段取りを組んで、執行する仕事をしているので、プロといっちゃプロ。
特段難しい事ではないのだが、1つ大きな問題があった。

死んだ当日の夜、警察対応を終えたクニラは実母を連れて、葬儀社と打ち合わせに入った。

葬儀社「直近で空いてるのは、5日通夜6日葬儀か6日通夜7日葬儀のスケジュールですね」

クニラ「5日6日で!」
葬儀社の話を喰い気味に被せて、5日6日で即決した。

クニラ「手付金も払いますよ。10万。」

葬儀社「はぁ。。。」

クニラの家は、ある寺の檀家でもあるので、お坊さんは、その寺の住職を呼ばなければならない。
そのスケジュールを住職に確認する際も、かなりゴリ押しで来て貰うことにした。

常識的に考えれば、6日は金曜日、7日は土曜日と言うベストな日程。
それを蹴り、クニラが5日(木)6日(金)に即決した理由とは。

6日は欅坂の2周年アニラに行く日である。

もし、6日通夜、7日葬儀だった場合、実の親の通夜に参加しないと言う最大の親不孝となり、末代まで親戚から白い目を向けられるところであった。

チケットを干すと言う選択肢はハナからない。

初めて平手抜きでライブをする欅坂、しかも初日であるから、日本で最初の目撃者になるのだ。
これを逃したら、一生後悔する。
ましてや平手抜きライブは最初で最後かもしれない。
その後、山ほど平手抜きライブを観る事になるのだが(笑)

親の死よりも欅坂のライブの方が大事だ。
親父なら分かってくれる。はず。

5日通夜。
久々に親戚が集まったので、通夜振舞いでは大宴会。
クニラも仕切りを解放された安堵感で痛飲した。

明けて6日告別式。
かなりの二日酔いだが、クニラが仕切らねばならず、つんどい思いで乗り切る。
そのままマイクロバスで火葬場に行き、荼毘に付した。
骨上げをしながら、いろいろと思いにふける。
今日のアニラの1曲目は何かなぁ(笑)
頭の中で流れる欅坂46のoverture。

再びマイクロバスで葬儀場に戻り、全ての事務処理を終えた。
あまりなも忙し過ぎて涙は出なかった。

最後に近所の居酒屋で労いの席。
クニラは労いの席のセッティングだけして、献杯の1杯だけ一気に飲み干し、早々と席を立つ。

向かうは武蔵野の森総合スポーツプラザ。
通夜、葬儀にはサイリウムも推しメンタオルも持ち込んでいたので、そのままアニラ会場に向かった。
もちろん、出で立ちは喪服である。
まぁ、ネクタイは外すし、ロングコートも着ているし、モッズファッションと思えばオシャである。

武蔵野の森総合スポーツプラザは初めて行く会場である。
余談だが、この日は「親父の涙雨」ではなく「最後っ屁」とでも言おうか、かなりの強風が吹いていて、野外の展示物やブースは、全て会場ロビーに移動されるか、中止となっていた。
そのためクニラのコレクションでもあるチェックインが出来ず、この強風を親父のせいにして、恨んだりしてみた。

【決意のセトリ】※カッコ内はセンター
2018年4月6日
武蔵野の森総合スポーツプラザ。
クニラの席はアリーナ。
センターステージから少し横。
かなりの良席だ。

~影ナレ~
土生、小池
会場内は始まる前から異様な空気に包まれてい事を覚えている。
前回、この時期に欅坂ファンの半分は入れ替わったと書いたが、このライブに関して言えば、残ったファンが多く、我らこそが真の欅坂ファンだと言う意気込みが強かったような気がする。
そんな熱気が満ち溢れていた。

1.overture
クニラの記憶が確かならば、今回のライブのovertureの声援を録音して、今後のライブの音源にする事になったと記憶している。

とにかく世界一のovertureである。
昨日と今日の通夜、葬式では泣かなかったが、これで泣いた。

2.ガラスを割れ!(小林、今泉)
ゆいちゃんずでWセンター。
最初から全員赤のMA-1。
これだけで全員がセンターだと言う決意を表してる。
平手抜きでも出きるんだぞと。

クニラの推しの今泉がWセンターではあるが、センターとなった記念すべき日。
ぶっちゃけ、平手センターでのこの曲をMV以外で観てないので、ゆいちゃんずがセンターで違和感は無い(Mステ効果もあるし)
サイリウムは赤なのだが、この時に定着してたかは忘れた。いや、きっと赤にしただろう。

3.避雷針(渡邉理佐)
欅坂の後期では神曲となっていたが、
この当時は、それほど神通力はなかったが名曲である事には変わりない。
「風に吹かれても」の収録曲だが、そもそも「かぜふか」以降、全握以外で披露してないはずなので、初披露に近い。
途中の振り付けでセンターがメンバーに飛び付き抱っこをするのだが、理佐が飛び付き抱っこをすると、抱っこをする側が重そうだなぁと思った。
誰に飛び付いたかは忘れました(守屋茜かも)

4.君をもう探さない(菅井)
隠れた名曲。
「キミガイナイ」はライブでよくやるのだけど、これはやらない。名曲なのに。

5.もう森へ帰ろうか
「ガラ割れ」の収録曲なので今回初披露。
MVにもなり、その後のライブではマスト曲となったが、世界観ありすぎて、ライブ楽曲としてクニラは好きではない。

■MC

ここからはユニットコーナーになる。
6.バレエと少年(156)
欅坂のユニット156(イチコロ)の楽曲。
156の由来はユニットメンバーの平均身長から。
メンバーは上村、尾関、小池、長沢、原田、米谷。
ああ!まだ米さんいたのか。
正直、余り物のユニット(失礼)だが、曲は良い。
そう言う意味では小池は出世したなぁ。

7.波打ち際を走らないか?(青空とMARRY)
こちらはエースクラスのユニット。
当初は「お姉さんず」と素晴らしいユニット名だったのだが。
メンバーは菅井、守屋、理佐、梨加、志田。
今回は志田は欠席しているので4人で披露。
何気に人気メンである志田の欠席も大きいのだが、平手の欠席に霞んで話題にもならなかった。
(MCで菅井も間違えてたし)
ユニットのサイリウムカラーは青なのだが、この時はどうだったか覚えていない。

8.AM.1:27
クールなダンスナンバー。
小林、鈴本、小池、原田が披露。
覚えてなかったけどメンバー見て驚いた。
原田が?(笑)
頑張ったんだね。

9.再生する細胞(今泉ソロ)
歌いあげ系のバラードを欅坂の歌姫が熱唱。
本当に歌が上手かった。
因みに欅坂でソロ曲を貰ったのは、平手、ねる、今泉しかいない。
ソロ曲の際は、その娘のサイリウムカラーにするのがお約束だが、今泉の赤と緑にしたのかなぁ?

10.結局、じゃあねしか言えない(五人囃子)
メンバーは石森、齋藤、織田、佐藤、土生。
これも、また地味なユニット(失礼)だが、曲は名曲。
後に東京ドームでも披露している。

11.100年待てば(長濱ソロ)
「ひらがなけやき」も武道館で披露したが、こちらが本家。

12.バスルームトラベル(長濱、小池、尾関)
可愛い声ユニットとでも言おうか。

■MC
正直、途中のMCで何を話してたかは覚えていないが、全体的に短めだった気がする。

13.一行だけのエアメール(ゆいちゃんず)
ご存知、小林と今泉のフォークデュオ。
2人とも歌が上手いので安定している。
日向坂の「花ちゃんズ」の原型だが、歌の上手さは断然ゆいちゃんずが上手い。
故に「花ちゃんズ」は、もっとギターのテクを磨くべきだ。

14.ゼンマイ仕掛けの夢(ゆいちゃんず)
2曲続けて披露してのは記憶になかったけど、2曲聴けるなんて贅沢だなぁ。

15.月曜日の朝、スクートを切られた(渡邉理佐)
ザ・平手とも言える曲だが、それを理佐がどう表現するか。
鮮明に覚えている。
客も異様に盛り上がった。
特に「あんたは私の何を知る」のパートを理佐がどう表現するのか、客全体が曲の途中から期待し始めてるのが分かるぐらいザワザワしていたのを覚えている。

16.エキセントリック(土生)
後々も土生のセンター曲として定着した曲。
片靴を脱いで振り回したかどうかは覚えてない。
やっぱり振り回したんだろうなぁ。

17.国境ない時代(長濱)
坂道AKBの楽曲だが、やった事を全然覚えていないなぁ。

18.東京タワーはどこから見える?
サイリウムは赤。
何気に名曲なんだよなぁ。
だから後もちょいちょい披露している。

19.危なっかしい計画(菅井)
欅坂の陽の方の盛り上げ曲。
ここからライブ終盤にかけての盛り上げが開始。

全然関係ないが、途中の振り付けで、W渡辺が寝転がってポテトを食べる仕草を平手が腕組みをして眺めると言う振りがあるのだが、腕組みをする平手の表情が何とも言えない顔をしていて好き。
あの振り付けは何なんだろう?
まさにTAKAHIROマジックだな。

20.風に吹かれても(小林)
この曲も盛り上げるんだよねぇ。

21.不協和音(菅井)
魔曲。
菅井がセンターと言うのが意外だが、自ら志願したらしい。
平手がいない状況でのライブ。
難易度の高い、しかも平手のイメージが強いこの曲をやるにあたり、キャプテンとしての責任と自覚で志願したとの事だ。

当然、注目は「僕は嫌だ」だが、菅井の絶叫は、このライブ1番のクライマックスだった。
正直言うと、クニラはこの菅井の絶叫しか覚えていないと言っても過言ではない。
そのぐらい良い意味でカッコ悪く、なりふり構わない「僕は嫌だ」の絶叫だった。
まるで大人達の都合で振り回される欅坂の現状を否定するような絶叫。
おそらく会場全体がスワションだったと思う。
もちろんクニラはスワションした。

~アンコール~

22.サイレントマジョリティー(鈴本)
やっぱりイントロがカッコいい。
クニラの主観でしかないが、今までで、平手以外がセンターをして、平手を超えたと思った曲が3曲ある。
エキセントリックの土生、アンビバレントの小池、黒い羊の森田なのだが、遂にこの曲だけは平手を超えられなかったと思う。
それだけ平手にドンピシャに合わせた曲だったのだろう。そりゃハネるよ。
それがデビュー曲なんだから運営の眼力も凄い。

23.世界には愛しかない(守屋茜)
守屋のイメージではないんだけどなぁ。
菅井不協和音はギャップが成功したが、こちらは不発気味だったのを覚えている。
じゃあ、誰がやれば良かったかと言われれば、当時はいないんだけどね。
まぁ、名曲なので会場は盛り上がったが。
サイリウムは水色。

■MC
菅井が感謝と決意を述べる。

24.太陽は見上げる人を選ばない
最後にふさわしい曲。
サイリウムは赤系。

最終日はWアンコールで「ガラスを割れ」を披露したらしいが、クニラの記憶ではこの日もWアンで観た気がしたんだが、どうも違ったらしい。

【総評】
平手抜きであっても、十分盛り上がったし、堪能できた。
その後も平手抜きでツアーをしてりするが、この日が原点となっている。

このライブ、平手抜きでの物足りなさは一切感じなかったし、違和感もなかった。
では平手抜きでも良いではないと言えば、そうではない。
欅坂は曲が強い。故に欅坂でなくても同じセトリでやれば盛り上がるし、それなりにライブを堪能できてしまう。
実はこの日も同じなのだ。

では平手がセンターのライブはどうなのだろうか。
平手がセンターのライブは逆に平手だけ違和感があるのだ。
もちろん良い意味で。 
故に、「平手在り」と「平手無し」では、他のライブと一線を画してしまう。

その違和感が何なのかは分からない。
言葉では表現が難しい違和感。
人はそれをカリスマ性とかスター性とかと言うのだろう。

おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?