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#5 ってか~2021年 広島 vol.3

【ってか、親族?】
クニラの左隣のブロックがガラガラだった。
はて?と思ったが、おそらく関係者の親族席なのではないか?

入場口も他と違うし、客層も年配者率が高く、いかにも親という感じがしないでもない。
その親同士が挨拶したりしてる。
これは間違いない。メンバーの親族だな。

その内の1人の母親らしき方が、クニラ側のスタンドを見たので、会場全体に見せるような感じで、さりげなく美穂推しタオルを掲げて見せてみた。
もしかしたら美穂の母親かもしれないじゃない。
そうだったら、きっと喜ぶはず。
もしかしたらライブの感想を美穂に伝える時、その話をするかも知れない。

さっき意気消沈したばかりなのに調子にのるクニラ。
わざわざ東京から広島まで来たんだ。
「へこたれやしねぇ」

クニラの掲げた美穂推しタオルをチラッと見た気がしたが、当然、ノーリアクション。

ん?まてよ。
そもそも美穂の親は広島まで来ないだろう。
東京公演があるのに。
ここに招待されるのは広島近辺の出身地メンバーだろう。

と、なると、河田(山口)、山口(鳥取)、濱岸(福岡)
この辺りか。
関西チームは大阪公演があるから、やっぱり中部、九州のみだろう。
そう言えば人数的にも三家族程度だし、さっきチラッとこっちを見た母親らしき方は、どことなく山口陽世に似ている(笑)
うん、顔の輪郭に面影がある(笑)
間違いないパルママだ!

山口も応援してる事を伝えたい。
しかしながらクニラの持ってる物は全て美穂グッズ。
周りに山口陽世推しはいないのか?
いない!

仕方がない、パルママ!お願いがあります!
パルに伝えてください!
広島会場に熱狂的な美穂を推しが居た事を!
と、念を送った。

もし、親族席じゃなくて、ただの招待席とかだったら、クニラがパルママに似ていると思ったか方よ、広島遠征でテンション爆アゲの哀れな「おひさま」をお許し下さい。

【ってか、向こう側の同士よ】
ってか、ライブ本編はどうした!?
とか言わないで下さい。

もう少し無駄なエピソードを書かせて。

ライブにはスティックバルーンはいらないと思ってるクニラ。
サイリウムの色と動きで応援は伝えられると信じているとも。
そして、それは文化とも書いた。

今回のクニラの席の周辺、特に後側は、中々気合いが入ってる「おひさま」が多いと感じた。
何故ならばサイリウムの所持数と、1人あたりの推しタオルの本数が多い。
スティックバルーンにもあまり興味をしめしていない(気がする)
スティックバルーンを試し打ちしてる客が少ないからだ。

おそらく日向坂は広島でのライブは初めてだし、そもそも坂組の広島ライブ自体が少ない。
要はスティックバルーンになってからのライブは初経験が多い。
即ち、昔の声を出せていた頃のライブのイメージなのだろう。

ならば、そのままでやろう。
まずはクニラが率先して、それを見せてやるから、クニラについてこい!
それが幾多の坂ライブに行ったクニラのコールマンとしての矜持。

しかしながら残念な事に、人には同調圧力と言うものがある。
ライブが始まり、いくらクニラがスティックバルーンを捨ててサイリウム3本のみで応援しても、皆がスティックバルーンで応援し始めれば、周りもそれに見習ってしまう。

開始直後は声を出せない応援に周囲も戸惑い、サイリウムではなくスティックバルーンで応援し始めた。
うむ、多勢に無勢。
クニラだけが浮き始める。
それでもめげずに、独り、サイリウムで応援していると、何曲目かの途中でフッと気がついた。

向かう側のスタンドにクニラと同じ動きをしているサイリウムを見つけた。

坂組ライブでは、曲によってサイリウムの色を変えるだけでなく、コールに合わせたサイリウムの動かし方がある。
お約束の動かし方だ。
例えばBメロ(所謂PPPH)の「おー、おい」とサイリウムを下から上に振る動きとか、サビの「おーい、おーい、おい×4」の掛け声に合わせてサイリウムを振る動きとかである。

応援がスティックバルーンになってから、皆、これをやらなくなってしまった。
クニラは、このような一連の動きを文化だと大袈裟に言っているのだ。
声を出さなくても、この動きでステージのメンバーに応援が伝わると思っているのだ。

この日のライブでも、アリーナやスタンドも皆、スティックバルーンを叩いている。
クニラだけが頑なにBメロならばBメロのムーヴをしていた中、アリーナ向こう側の最上段に1人だけ、クニラ同様にBメロならBメロのムーヴをしている「おひさま」を見つけた。
しかもお約束に忠実だ。
このお約束ムーヴを忠実に出来る人は、かなりの回数のライブに行っていないと出来ない。
または、知識がないと出来ない。 

彼の周りは誰1人その動きをしていないとこを見ると、クニラと同様にコールマンだな。
まさか向こう側に反スティックバルーンの同士がいたなんて。
きっと向こうもそう思ってるに違いない。
なぜならお約束を知っている者同士、息がピッタリだからだ。

なぜ、反対側のスタンドなのに分かるのかって?
サイリウムの光は遠くからでも分かるし、逆に反対側の方が良く見える。
それがお互いに1人だけ周囲と違う動きをしていれば気がつくものだ。

それは、お互いに意識してのサイレントコール合戦とでも言おうか。
燃えるじゃないか同士よ。

それがクニラの勝手な願望ではなく確信に変わったのは「キュン」の時だった。

「キュン」のコールはオフィシャル発信なので、自然発生で生まれた他の曲とお約束が違う。
これは知識がないと出来ない。

例えば出サビの♪キューンキュンキュンどうして♪なら、キューンキュンキュンの箇所をコールする。サイリウムの動きとしてはキューンキュンキュンに合わせて3回振る感じとなる。

他にもBメロの♪電車の窓 手鏡代わりに♪は、
手鏡代わりにのとこにフゥフゥフゥフゥとコールを被せる。
その時のサイリウムの動きは特に決まってないが、サイリウムを上げて、左右に手首を動かし、扇子みたいにすると、フゥフゥフゥフゥが何となく表現できる。
これはクニラのオリジナルムーヴだ。

後、決定的なのはサビであり、♪静電気みたいにほんの一瞬で ビリビリしたよ♪のところは、普通なら「はい、せーの、おーい、おーい、おい×4」がお約束で、それに合わせてサイリウムも振るのだが、キュンでは、ビリビリしたよに被せて「ポカポカキュン」とコールする。
これもサイリウムの動かし方に決まりはないが、ポカポカキュンに合わせて3回振れば表現できる。

キュンが始まった時、向こう側の同士も当然♪キューンキュンキュンと3回振ってきたが、Bメロではフゥフゥフゥフゥの動きははしなかった。
その動かし方はお約束ではないからである。
ただクニラはフゥフゥフゥフゥを手首を振って表した。
そしたら次の♪春の制服そっとチェックして♪で、クニラと同じムーヴをするではないか!
これで向こうもこっちを見ていると確信した。
なぜなら、この動きはお約束てはなくクニラのオリジナルムーヴだからだ。
向こうからみればクニラがフゥフゥフゥフゥとコールしてるのは分かったはず。
そして向こうがその動きをしたと言う事は、やはり向こうもこちらを意識しているという事に違いない。

そしてサビでもお約束どおり「ポカポカキュン」と3回サイリウムを振っていた。

その後もライブの最後まで、お互いに忠実にお約束どおりのサイレントコールを続けた。
何度か向こうの同士に、手を振ってみたのだが、振り返してくれたのかどうか微妙なリアクション。
残念だったか何せ距離が遠い。

クニラは、向こう側の同士、良き理解者が居ることを心の支えに、サイリウムを振り続けた。
気づいたらクニラの周囲もスティックバルーンを使わず、サイリウムでお約束をやり始めた。
コールマンとしての面目躍如だ。

これも向こう側の同士が居てくれたおかげ。
ありがとう同士よ。
そしてナイスファイトであった。

すまん!くだらない話ではあるけども、書きたい事が多すぎて。

本当に次こそはネタバレ必死のライブ本編へ。
ってか、広島の2日目も終わっちゃったけど。


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