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#40 「Les Miserables~惨めなる人々~」 2023.7.14


クニラ世代ならば「レミゼ」と言えば「ああ無情」となる。
「ああ無情」と言っても日本語訳の本ではない。
アン・ルイスの「ああ無情」だ。
ただ、アン・ルイスならば「六本木心中」だろう。(またはデカパン)
そして、今回の「レミゼ」は六本木の俳優座劇場で公演される。
と、強引に繋げてみた。

大失敗を引きずり、未だにピヨっています。
ごきげんよう。クニラです。


「レ・ミゼラブル」そして「俳優座劇場」となると、かなり硬派なイメージだ。
観劇素人のクニラにとってはハードルが高いのだが、我らが日向坂46の聖母である「なっちょ」こと潮紗理菜が出演するとなると、やっぱり観に行きたくなる。

クニラの中で、潮の推しランクは、そこまで高くはないのだが、彼女の個人仕事は出来る限り応援したいと思っているし、単純に嬉しいのだ。

なぜなら、いわゆる3列目のメンバーの活躍があればこその日向坂だし、なにより、そのことによって、世間に潮が評価されることの誇らしさときたら、「ひらがな」から応援してきた者にとって、もしかしたら潮本人よりも嬉しいことなのだ。

そしてなにより潮の演技力は高い。
それは毎年舞台に声が掛かることを考えれば分かる。

確かに昨今の舞台業界では坂道枠が存在している。
ジャニーズ枠も含め、公演の集客を担っていおり、そのことでキャスティングされていることは否めないのだが、「だから何だ」と言いたい。
如何なる理由であっても、お声が掛かることがスタートラインなのだから。

まぁ、良い。


さてさて「レ・ミゼラブル~惨めなる人々~」は今回で4回目となるらしい。
主演のジャニーズjr松本さんになって3回目とのこと。

本公演は2023.7.11~7.16の6日間で10公演。
会場は六本木の俳優座劇場。

クニラは14日(金)の夜の部に行きました。

俳優座劇場はキャパ300席で1フロアのみ。
かなり狭いのだが、その分、舞台は近く、ガッチンコの観劇スタイルとでも言おうか。
夜な夜なアングラな舞台を観ては、六本木のバーで今日の舞台を朝まで語り明かす的な佇まい(偏見)
ロビーも階段通路も狭い。
久々に感じたアンダーグラウンドの匂いに、少し気圧され気味にはなったが、そんな所でやる舞台に、なっちょが立つなんて「いよいよ舞台女優開花か?」と独りごちたりもした。

ーーーーーー

客層は。。。よく解らん(笑)
若い女性も結構いる。
明らかに潮推しもいるのだが、年配者の夫婦とかも割りといる。
「レミゼには目がなくてね。昔から通っとる」的な(知るか)

ただ、満席ではなかったかな。
9割8割な感じ。
クニラは後ろから2列目だったのだが、クニラの前とその前は空席だったので、かなり観やすかったのは幸い。

余談だが、最近では遅れて来るヤツが多いのー!
ライブならともかく、映画や芝居観に行くのに遅れは無しよ。
他の観劇者の邪魔なだけ。
特にスタッフの案内用のライトが。
バレエなど、幕間までロビー待機よ。

まぁ、良い。


舞台の内容はネタバレになるので書かない。
ってか、書けと言われても、そこまでの文章力はないのでね(笑)

あまりにも有名なお話なので、あらすじも省きたいが、クニラは何故この物語のタイトルが「レ・ミゼラブル」なのかが理解出来ていない(笑)

確かに主人公のジャン・バルジャンの生涯は奇数ではあるが、彼以上に惨めな人生を歩んだ者もいる。
彼を取り巻く人々も同様である。

これはクニラの共感力や想像力の問題なのか?
それとも、この舞台のクオリティの問題なのか?
いや、そもそも原作の問題なのか?

クニラ的に解釈をすれば、人は何かを信じて、そのものの為にしか生きられず、それを失っても尚、生きなければならない様を「惨め」または「無情」と言うのであろう。

そもそもフランス文学なので、一神教徒(キリスト教)ではないクニラにとって、信じるものを失う悲劇も、それを得ることの絶対性も、理解は出来ても皮膚感では解らない。
もちろんクニラには信じるものも、それに対しての絶対性もあるのだが。。。


キャストはこう。

公式HP

潮紗理菜は主人公ジャン・バルジャンの養女であるコゼット役。
コゼット役は坂道枠ではあるが、まぁ良い役である。

ここからはクニラの感想を箇条書きで。

①ステゴロ。
クニラの勘違いかも知れないが、これってマイクを使わずに地声でやっているのか?
最近ではヘッドセットを付けている舞台が多いが、ヘッドセットは付けていなかったような。
ピンマイクも付けていない。
それとも集音マイクで拾っているのか?
歌とかはマイクで拾っている気がしたが、台詞回しは地声のような感じがした(間違っていたならすみません)
キャパ300の小劇場ぐらいならステゴロで行くのが役者魂というものなのか。
それだけで感動してしまった。

ただ単に俳優座劇場の音響の問題なのかも知れんが(笑)

②潮紗理菜の演技力と透明感。
ネタバレになるが、潮は大人になったコゼット役なので、登場は2幕からだ(オープニングで
出たかも?)
満を持しての登場なのでハードルは上がっているが、登場した時の潮の透明感よ!

上記①で書いたが、マイク無しでの舞台だったとして、潮の声量は後ろまで届くか?
クニラは後ろから2列目なので、心配で心配で(笑)
「届け~!ここまで届け~!」と祈ってしまったわ(大福、苺大福風に)

まぁ、結果、心配は無用であった。
潮の透き通る声は、ちゃんとクニラの元に届きましたよ。

コゼットの心根の良さや純真無垢な感じが、潮にはピッタリで、はまり役と言っても過言ではない。

③公演時間。
公演時間は2時55分(間に15分休憩)
長いわ(笑)
正直3時間は長い。
最後の方はお尻が痛くて痛くて(笑)


約3時間の大作だったのだが、目当ての潮の出番は正味1時間ちょい。
内容ももう少し感情が揺さぶられるのかと思ったが(なにせレミゼなのだし)正直言えばそれ程でもなかったのは、ちょっと残念(お尻の痛さが勝った)

それでも、なっちょの演技や歌は堪能出来きたので満足である。

今後もなっちょの舞台仕事が来る事を祈るとともに、それを楽しみに待ちたい。

おわり。

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