見出し画像

NHK プロジェクトX 「窓際族が世界規格を作った VHS執念の逆転劇」

   NHK プロジェクトX 「窓際族が世界規格を作った VHS執念の逆転劇」がまたも放映された。初回から見ているので4回目くらいか。きっちりとは言えないが、毎度見ている気がする。性懲りなく何度も見るのは、感動したからとかいうのでなく、その後の件の開発グループに自分自身が1986~1990に所属していて、出演者の半分ほどに面識があったからである。直接面識がない人たちについても話は多く聞かされていたので準知り合いという気分である。知り合いや知り合いに近い人たちを扱った映像作品を見る場合、まあ全く知らない人たちと同じ見方はできない。やはり少し笑ってしまうものである。笑わずとも感動するのは難しい。それは扱われた人たちをくさすとかいう話でなく、扱われた以外の情報をたくさん持っているので、扱われた部分だけについて反応できないのだから仕方がないというだけのことである。そもそも重ったるい演出の番組であることはさておき、今のコンプライアンス基準で当時(VHS開発の頃と番組初回放映の頃の両方)と違うので、意味ありげに何かを語るのは控えたいところであるが、どうも「窓際」というのはちょっと違う気がする。関係者でこの言葉のイメージにあてはまる人があまり居なかったような。部署存続の危機と窓際は別物であろう。VHS開発から十数年間、会社は大きく拡大し、その十数年後経営破綻に陥り、部署どころか会社ごと存続の危機に瀕した。まあ日本のエレクトロニクス産業全体が大きく萎んだわけではあるが。

参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/71/7/71_521/_article/-char/ja/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?