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文章表現トレーニング 9/29

本投稿は「Webライターの歩き方」にて講師がオススメする「文章表現トレーニング」の自主トレ投稿です。

★ルール
・写真を文章に書き起こします。
・もしくは最近の出来事を「優しい」「すごい」を形容詞使わずにそれを書き起こします。
・制限時間は10分です。

★効果
・発想トレーニングとして使えます。
・表現の引き出しが増えます。

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■9/29の課題 「すごい」

昼時の立ち蕎麦屋。店の壁にはメニュー表が並ぶ。店のカウンター越しに1人の白髪の老人が客を待ち構えている。6,70歳だろうか?背筋はピンとなっており、若々しい。奥には若人が。無心で天ぷらを揚げている。その老人は、じっ、と外を見ている。「かき揚げそば!」客が注文した。同時に老人は動き出す。手慣れた手つきでそばを取り出し、湯の中へ。さっと茹でてどんぶりに乗せ、天ぷらがあるケースに向かう。そばの上に天ぷらを乗せ、天ぷらの上から、熱々のつゆをかける。その間42秒。驚異的な速さである。そばを取り出してからお客へ出すまで、一切迷わない。見事な線をたどり、客に提供する。出来立ての蕎麦は熱々、天ぷらはカラッと揚がり、美味しそうだ。なんでもこの老人、40年以上神楽坂・飯田橋のバーテンダーだった。引退して立ち蕎麦屋へ。客が店内のテレビを見る。思い出したように、また蕎麦を啜る。昼時で慌ただしい立ち食い蕎麦、よりみち。慌ただしくも、どこか懐かしい風が流れる、そんな立ち食い蕎麦屋だった。

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