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エッセー「SONY ICF-5800 " スカイセンサー5800 "の想い出」
SONY ICF-5800、通称スカイセンサー5800。
懐かしい。AM、FM、短波が入る3バンドラジオ。これが1970年代初頭に当時の中学生、高校生の間で超流行った。
当時は、SONYの他にもナショナルがクーガーなんてBCLラジオを販売してたくらい。
そんな数あるBCLラジオの中でも、SONY ICF-5800は別格。そのデザイン、機能ともに優れ、まさに"ラジオのロールスロイス"と呼ぶにふさわしい憧れの存在だった。
当時、お年玉を貯めたお金を握りしめ、電気街の聖地・秋葉原まで買いに行った。販売価格は確か当時18,000円だったか15,000円。大きな箱かかえて、帰りの電車では注目の的。ちょっと誇らしかったのを憶えている。
それからというもの、毎晩、毎晩、夜布団被ってBCLに夢中。
ワライカワセミの声で始まるラジオ・オーストラリア、毎週火曜日の深夜に乱数表を読み上げる朝鮮放送、新潟で革命勢力の10万人規模のデモがあったとアジテーションニュースを流す北京放送、やたら荘厳なバチカン放送、聴いているうちに社会主義者になりたくなるモスクワ放送などなど、インターネットなど影も形もない遥か昔、このラジオと繋がるどこでもドアだったのである。
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