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ワンマングルメ No.32 「至高のかき揚げ天に舌鼓 初台の老舗立ち食いそば屋 ”加賀"」

 新宿から京王新線に乗り、一つ目の駅「初台」で下車。

 上下線2重構造の地下駅を地上まであがり"北口 "で地上に出る。

 地上に出るとすぐ目の前は国道20号線(甲州街道)、立ち食いそば"加賀"はその角にある。

 加賀は1986年創業というこの店は、初台で30年以上の歴史を誇る老舗の立ち食いそば屋である。

 立ち食いソバにおけるトッピングの王道と言えば、なんといってもタマネギやにんじん、小海老などを絡めて揚げる"かき揚げ天"。

 加賀の"かき揚げ天"は、世にあまたある"かき揚げ天"の中でもその白眉とも言える逸品である。

 この店では、"かき揚げ天"をはじめ、トッピングの天ぷらはすべて注文を受けてから揚げる。

 揚げたての天ぷらを出来たて熱々のかけそばに載せる際の「ジュッ」という音が食欲をそそる。

 分厚くボリューミーな"かき揚げ天"は、玉ねぎは飽くまでも甘く、人参、長ネギはしゃっきり、そして小海老はぷりっぷり。まさにかき揚げとはかくあるべきというお手本と呼ぶにふさわしい。

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 揚げたての"かき揚げ天"はやがて、出汁の効いた奥行きのある味わいのそばつゆと馴染み、それまでのかりかりの食感から、衣がそばつゆを含んだふくよかな味わいへと変化を遂げる。それがしっかりとした腰のそばとからみ、食べ始めとはことなる食感が楽しめる。まさに"一粒で二度美味しい"、揚げたての"かき揚げ天"の変化を経時で楽しむのも一興だ。

 立ち食いで街の名店を凌ぐクオリティの一杯をリーズナブルな価格て提供してくれる加賀屋。いつまでも大切にしたい良店である。

そば うどん加賀
東京都渋谷区本町1−2−3
03-3320-8746


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