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エッセー 「めくるめくバブルの記憶 "波の数だけ抱きしめて"」

 バブル景気が弾ける直前の1991年に公開されたホイチョイプロダクションの「波の数だけ抱きしめて」。

 「私をスキーに連れてって」や「彼女な水着に着替えたら」など、幾多の名作を生み出してきた馬場監督率いるホイチョイプロダクションだが、この作品こそ、その白眉と言っても過言ではなかろう。

 湘南、夏、FM放送、洋楽、恋、青春。134号線流しながら、メンソールのSometime吸ってたあの頃。

映画の中の時代設定はバブル真っ只中の80年代。何もかもが可能だった素晴らしき時代。それが僅か10年たらず終焉を迎えると誰だ想像できただろうか?

しかし、所詮はバブルはバブル。すべては夢、幻。宴の後の虚しさよ。

しかし、その時過ごした眩いばかりの記憶こそは人生最大の宝物。


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